新刊が出ました

もはや閉鎖してもよいこのブログですが、過去の記事をたくさん書いていますので、どうもそれも勿体ないと思い、放置している昨今です。
さて、この度、私さくら剛の新刊が発売になりました。

タイトルは、

です。

おなじみの学問入門系、今回のテーマは哲学なのですが、加えてこの本はストーリー仕立てとなっております。
ゾンビと非モテ少年の会話を通して、哲学を楽しく、わかりやすく学べる本です。
よろしければご覧ください。

こちらのパネルをご覧いただくと雰囲気がわかると思います!

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なお、この本を書くことになった経緯など、ネットラジオさくら通信にて話しております。こちらもお聞きいただけたら嬉しいです!

新刊発売になりました

「感じる科学」に続くサイエンス本第二弾、心理学についてバカバカしい例え話で解説した、心理学の入門書のさらに入門書、「困ったココロ」がサンクチュアリ出版より発売になりました!

 

心理学はおもしろいですよー。
いえ、基本的には難しいんですけど、バカバカしく解説してかみ砕くと、こんなに面白い学問だったのか、ということに気付かされます。

 

ぜひチェックしてみてください!

文庫本発売情報

2冊目のインド旅行記である「インドなんてもう絶対に行くか! なますてっ!!」の文庫版が、7月5日に発売になります。

タイトルが変わりまして、「インドなんてもう絶対に行くかボケ! ……なんでまた行っちゃったんだろう。 」となります。幻冬舎文庫より発売です。以下amazonリンクです。どうぞよろしくお願いいたします。

新刊告知です。

さくら剛、半年以上ぶりに新刊を発売します。

2月25日、ワニブックスより発売、初の小説「俺は絶対探偵に向いてない」、どうぞよろしくお願いいたします!

ひきこもりのニートがある日突然探偵になって……、

表紙イラストは「一騎当千」でおなじみのマンガ家、塩崎雄二さんに描いていただきました。

こちらがワニブックスオフィシャルサイトとなります。ご覧ください。

また、amazonでも予約を開始しています。以下を参照ください! 

最近読んだ本

 久しぶりに本に熱中しました。

 

 一応自分が作家という職業であるからには本を読まなきゃいけないのだろうなと思って以前に比べるとがんばって読書をしているのですが、売れ筋の、本屋大賞作品なんかを読んでもなかなかどうして「おもしろいっ!!」と思うような作品に巡り会えませんでした。

 

 というかそもそも自分は本が好きじゃないのではないだろうか? とすら思っていました。自分の本をたまに読むとハマるんですけどね……。自分の本は面白く感じるのだろううか。自分で作った料理が美味しく感じるように。とそんなところだったのですが、本当に、かなーり久しぶりに、続きが気になる!止まらない!止めて!誰か僕を止めて!!寝なきゃいけないのに!仕事しなきゃいけないのに!読ませないでこれ以上!という読書をしました。これはぜひ紹介せねばと。

 

 その本がこちらです。小野不由美さんの「屍鬼」

 

  

 

 

 ジャンルで言うとおそらく、ホラーですね。ミステリー+ホラーかな? ここでご紹介したことをきっかけに買おうという方がいるかもしれませんのであまり詳しくは説明しませんが、ある村である時期から人がバタバタ死んでいって、それはなぜ?いったいこの村でなにが起こっているの? というところから話が展開していきます。

 

 おそらくご存知の方も多いと思います。テレビアニメにもなっていますし、コミック化もされていますので。アニメ化、コミック化がされているという時点で原作がおもしろいというのはわかりますが。
 ただ、僕は本の後でアニメも見ましたが、やはり原作には敵わないと思いました。どうしても尺の問題でアニメは話をはしょって早々とストーリーを展開させねばならず、なんか軽くなってしまうんですよね。やはり原作こそが最高最強です。

 

 これ、上でリンクを貼っているのは屍鬼(1)ですので、屍鬼(5)まであるんですよ。その長さがネックといえばネックで、5冊も本を買うとなるとなかなかお金もかかってしまいますが、世の中にごまんとあるおもしろくない単行本が1500円とかで売っていることを考えれば、この話を文庫本で読ませてくれるなんてなんてお得なんだ!と思うくらい話がおもしろいからいいのです。

 

 物語に没頭し始めるとごはんを食べに行く時も持参し、料理を待っている間だけでなく食べている間、さらに行き帰りも歩きながら読むくらいのハマりかたをしていました。杉並区を歩きながらも、僕は物語の中、外場村にトリップしていたのです。長い、しかしおもしろい話が長いなんて、素晴らしいじゃないですか。むしろ5冊という長さだからこそ、この面白さが作れるんだなと。

 

 実は読んでいて途中、イライラすることもありました。登場人物に対してイライラしました。おまえなにやってんだよ!!と。わからないのかよ!!と。あいつらは敵なんだよ!!と。おおっと。これ以上は言えません!
 しかし普通の小説を読んでそんなこと思わないですからね。僕の場合はあまり小説というのが肌に合わないのか、人気小説を読んでいても「おもしろくないなあ」としか思わないパターンが多いのです。しかしこの屍鬼は、その世界に入り込んでイライラしてしまうんです。特に後半、村が事実に気付いていくところの高揚感といったらもう……あわわ……。まだこの本を読んでいない人がうらやましい。これからこの本を読めるのだから。
 これはほんとにおすすめです。5冊まとめ買いを強くおすすめしますね。1冊だけ買うと、放置してしまうんです。全部買ってもう読むしかない!という状況に追い込むのです。シリアスな5冊なので、ついでにお茶菓子的にさくら剛の本なども購入されまして気を紛らわせることをおすすめいたします。

 

 なお、今回はもう1冊おすすめがあります。これは短めですが、これもまた途中で止められないね。間違いなく。

 

 

 

 この本、小説というよりは、小説なんですけどドキュメントなんです。
 大正時代に北海道で実際に起きた事件なんですが、実際にこんなことが起こるのかと思うと背筋が薄ら寒くなりますし実際の話なのにこんなによくできてるのかよ!!と怒りたくなるくらい読み始めると没頭してしまいます。これも屍鬼と同じくホラー系ですね。といってもおばけとかが出て来るわけじゃないですが。なにしろホラーといっても実話なので。この本を読むと、北海道の地方に行くのが恐くなります。これは1冊だけですし、薄いのでお手軽に読めるでしょう。

 

 これらの本を読んで思ったのは、おもしろい本は早く読めるということです。
 屍鬼なんて分厚い文庫本が5冊で、全部読むのに1年かかるんじゃないか?と思っていたのが途中からあまりに止まらなくなり2日で1冊のペースで読んでしまって逆に「もったいない!!」と感じていました。

 

 一方、これらの本が終わった後に読んだ他の小説……。なんと時間がかかったことか。本当に同じ出版物なのでしょうか? ○○ホラー文庫の○○列車という、屍鬼と似たようなテーマの本を読み始めたら頭痛がするくらいつまらなく、1ヶ月近くだらだら進まないまま読み続けた結果ストレスが頂点に達して捨てました。進まないというか、続きを読みたいと全然思わないんですよ!!本を開きたくないんです。開いたとしても、おもしろくなさすぎて文章が理解できないし、いつの間にか読むのをやめて他のことをしてしまっているという。その次に読んでいる本もこれはまた仕事の関係上読まなけりゃいけない本なんですが、ひたすら時間がかかっています。

 

 おもしろい本、つまらない本というのは、読んでいる時におもしろいかどうかだけでなく、おもしろい本というのは勝手に読んでしまうのですね。上の屍鬼や羆嵐なんていう本は、歩きながらもついつい読んでしまい帰宅してからも仕事をしなきゃいけないのに「このシーンが終わるまで!!」とか自分に言い訳をして続きを読んでしまうんです。反対に、その次に読んだつまらない本、これは「歩きながら読書なんてそんな行儀の悪いことできるか!!」と思ってしまいまず本を開く気が起きないのです。屍鬼と羆嵐は「行儀なんていいから先を読ませろ!!」だったのに。

 

 なお、まだ読んでいないのですが、おそらく同じくらいハマれるおもしろさがあるのだろうな、と確信している本があります。なぜかというと、周りの人たちから絶賛コメントを何度も聞いたからです。本についての話を誰かとするということがまず滅多になく、しかもそんなに本を他人に勧めるという行動を人はしないものですが、なぜかこの本、というかシリーズは複数人から「こんなにハマる本はない」というコメントを聞いていて、僕も買い込んで準備万端です。それが北方謙三の「水滸伝」。

 

 

 

 みなさん、読書の秋です。本を買いましょう。


新刊発売です

 さくら剛の新刊、「東南アジアなんて二度と行くかボケッ!  ……でもまた行きたいかも。」が幻冬舎文庫から発売になりました。

 新刊ですが文庫ですので、定価680円と非常にお求めやすい価格となっております。 

  タイ、カンボジア、ベトナム、マレーシアあたりの旅行記となっております。

 こちらです。

   

  

 どうぞよろしくお願いいたします!!

  ちなみに、最近はインターネットラジオ「さくら通信」をもっぱら更新しています。音声と文章の両方のブログとして活用しております。 

 よろしければこちらもどうぞご覧&お聞きください。

  さくら通信 

 

 

  

本のご紹介

 みなさんこんにちは。今日は昨日までと比べて、暖かかったですね? 春の足音が近づいて来たような気がしますね。
 春は出会いと別れの季節です。ですから、このところ知り合いの作家さんたちが立て続けに新刊を出しました。というわけでそんな新刊の数々をご紹介したいと思います。
 まずは嵐よういちさんです。海外ブラックロードシリーズの、南米版の新刊です。ちょうど去年の今ごろ、嵐さんが弟子を連れて南米に行っていましたね。現地からpodcastをアップロードしたり、その前の年には僕が同じようなところに行っていたため、いろいろ情報交換などもしていました。

 そして、次は大野舞さん、こちらはコミックエッセイとなっております。
 大野さんは、よしもとばななさんの本のイラストを担当されたことがあり、ばななさんつながりで幾度かお会いさせていただきました。コミックエッセイといえば、僕も以前出させていただいた「メディアファクトリー」からの出版となります。あの会社はねえ、あの会社の編集者はねえ、……みんないい人たちです。この本は、さくら通信のテーマでいえば「死後の世界」に関連した、あちらの世界の話を美人イラストレーターの大野舞さんが描く美し怖い話です。

 それから、鳥居志帆さんの「このまま30歳になってもイイですか?」です。
 こちらもコミックエッセイで、女子が30歳を迎えるにあたってクリアしておきたいこと、知っていればモテること、女子力の高い30代になるにはマスターしておくべきこと、そんなことを分厚いマンガで描いておりこれがまた爆発的に売れているようです。鳥居さんといえば、さくら剛のテーマアイコンを描いてくださったことも有名なあの方です。そろそろ30代が視界に入ってきたけどイケてる30代になってまだまだモテたい、女を捨てるわけにはいかないという方は、ぜひご覧ください。

↓鳥居さん作さくら剛

文庫本発売のお知らせ

 「アフリカなんて二度と行くかボケ!!(以下略)」の続編である、「アフリカなんて二度と思い出したくないわっ!アホ!!(以下略)」が12月6日に幻冬舎文庫より発売になりました。
 もうこうなってくると自分の本のタイトルを全部覚えきることができません。特に(以下略)の部分。「……でもまた行きたいかも」とか「やっぱり好き(涙)」とか、なにとなにの組み合わせが正式なタイトルなのか、もう著者自身もなにがなんだかさっぱりです。
 たいていの本には「著者プロフィール」という部分があり、そこには過去の著書のタイトルを並べるのが常なのですが、僕の場合過去の著書がどれもタイトルが長すぎて文字数を食い、おかげで著書をちょっとしか載せられないんです。「三国志男」だけかろうじて短いタイトルなんですが、三国志男の場合は出版社が(サンクチュアリ・パブリッシング)とここが長い!! 「三国志男」(幻冬舎)みたいに短くてさっぱりした過去著作が1つもない!!
 個人的に名刺の裏にも著作タイトルと出版社を並べて書いてるんだけど、名刺がごちゃごちゃするにも程がある!! 自己紹介で「こんな本書いてるんですよ」とタイトルを言うのも恥ずかしい!!!

 ともあれ、中身は、アフリカもいよいよ後半戦、読み返すのもおぞましいエチオピア~スーダン~エジプト~イスラエルの旅行記です。
 この短い中でよくもまあこんなに苦しんだなあオレ、って自分で自分を褒めてやりたくなります。この本で出て来る部分の旅が、僕の過去の旅を振り返っても真っ先に強烈に蘇ってくる、インパクトの強いそして苦しんだ思い出です。自分で原稿を修正しながら、「この人かわいそう~~っ(涙) マジでかわいそすぎるこの人!! 誰かこの人を助けてあげてよっ(号泣)!!!」と原稿の中の自分に同情の涙を流しました。今こうやって日本の自分の家にいる立場で、当時本当にこの本に書かれているような経験を自分がしたと思うと、想像を絶しますね。あの体験は現実世界の出来事ではなく、全てただの悪夢だったのではないかと思うようなあり得ない辛さでした。ああいう苦しみはもう二度と人生のうちで起こって欲しくない!!! 心からそう思ってやまないほんとに!!!

 ともあれ、何卒ご購入を検討頂けますよう、伏してお願いしたいです。どうぞみなさま、よろしくお願いいたします! たったの600円ですよ~。

オーパーツ

Docro

 写真は、ペルーの首都・リマのサンフランシスコ教会だ。教会の地下には、このように何万体もの骸骨が秩序正しく眠るのである。
 このサンフランシスコ教会はリマの旧市街、オレが宿泊していた日本人宿のすぐ近くにあり、その何万体もの遺体が眠る教会からほんの徒歩3分の我が宿は、宿泊者が非常に少なかった。

 本来大勢で一緒に宿泊するはずの、大部屋にベッドが並んだドミトリーで、当時泊まっていたのはオレ1人であった。
 徒歩3分でこんな満員の遺体たちに会える、そんな遺体けな(いたいけな)教会が近くにあるということを念頭に置いた上で大部屋にたった1人だけで泊まるのは、オシッコちびりそうになるくらい怖かった。これが宿泊していた「ペンション沖縄」の大部屋だ。夜中に真っ暗な大部屋にオレ1人だけ……

Heya 

 あはあはは~~ん(号泣)。
 怖い……(涙)。

 ところで、宿の中ではこのように恐怖におののいていたが、しかし外は外でまた、ペルーといえば南米随一の強盗のメッカだ。コロンビアなんかより、ペルーの方がずっと危険だ。コロンビアで怖いと感じたことは一度も無かったが、ペルーはオレの腹の具合も悪ければ本格的に治安も悪い。「首締め強盗」や「タクシー強盗」なんていうものが幅を利かせていて、おいそれとタクシーにも乗れやしないのだ。時折ペルーをはじめとした中南米では強盗がタクシーの運転手を兼業していて、か弱い旅行者を乗せるとすかさず町外れに連れて行き、殴る蹴るの暴行を加えて有り金を奪うのである。

 だから、南米ではタクシーに乗る時もとても用心しなければいけない。乗る前に、必ず運転手に「あなたは強盗ですか? 違いますか?」と確認をしなければならないのだ。急いでいるからといってその確認を怠ってしまったら、何が起こっても文句は言えない。仮に「いいえ私は強盗じゃありません」とドライバーが答えて、それでも実際に乗ってみたら郊外に連れて行かれ身ぐるみはがされそうになったら、それは向こうが悪いのだから「最初にあなたは『私は強盗ではありません』と言いましたよね?」と責めることができる。ちゃんと正々堂々と追及することができるのだ。それでもなおかつ有り金を巻き上げられたとしたら、それはもう完全に相手の過失ということになる。なにしろこちらはあらかじめ確認をしているのだから。しかし最初に強盗かどうかという確認を怠っていたら、それはタクシー強盗を責めるわけにはいかないのだ。責任は五分五分だと言っていい。強盗も悪いが、確認しなかった方も悪いではないか。まあ結局全財産盗られるということに変わりは無いけど。腹へった。カレー食べたい。

 さてそんなペルーでまたも地球の歩き方にも載っていないへんぴな町に強盗に怯え1すじや2すじくらいオシッコを漏らしながら訪れたところ、そこには何を隠そう「カブレラストーン」という謎の超絶発掘品があった。
 それこそ前回のブログで述べた、「人類と恐竜の共存」を証明するもうひとつの重要なしなである。「超絶体験!アンベリバボー」で取り上げられた時にはたまたまオレもテレビを見ており、子供心にその「教科書で習ったことと正反対な歴史の真実」に驚愕悶絶絶叫したものである。オンエアされたのはもうオレが大人になってからだったと思うが、しかし子供心にオレは衝撃煩悶嗚咽したのだ。大人心は今でもまだ持っていないから。

 そのカブレラストーンは、地元の川辺の地中から見つかった大きな石の数々なのだが、それらの石の表面には、「人間が恐竜を狩るシーンの絵」が彫られているのである。そして、専門機関の調査によるとこの彫刻が施されたのは1万2000年前だという。メキシコで出土した6000年前の土偶と同じく、これはまさに「1万2000年前にも恐竜は多数存在しており、人間の狩りの対象となっていた」ということを示す証拠ではないか。このカブレラストーンの存在のつじつまをあわせる説明は、「人類と恐竜が共存していた」という以外に見つからないのだ。
 この石に描かれている恐竜の姿も、象やライオンのそっくりさんではなく明らかな恐竜の形、現代の図鑑でも見られるような「○○サウルス」を正確に表現したものなのだ。それでは、その肝心の彫刻の写真は……! もちろん、2週間後に発売予定(な気がする)のさくら剛の最新刊に掲載されている。掲載されていると、そう信じたい。きっと恐竜の姿が彫られたそのカブレラストーンの写真が新しい本に載っていると、信じてみたい。載せる方向で原稿を作ったはずなので。とはいえ人のやることに完璧なんていうことは無いので、印刷所の人が間違えて本の後半100ページくらいを落丁して作ってしまったり、むしろ著者名はさくら剛でもついうっかり中身を村上龍の小説と差し替えて製本してしまったりするかもしれない。そのあたりは、買ってからのお楽しみであろう。村上龍の小説に中身がすり替わっていたら、それは本来の目的よりも
ずっと良い買い物をしたことになるだろう。上品な世界に生きたいのならば、さくら剛の文章など読まない方がいいのだ。特に小さいお子様の目には触れさせてはいけないのだこんなお下劣な旅行記は。お下劣用語を連呼したりしているのだから。

 ところで、前回と今回で書いた恐竜がらみの謎についてはもちろんあくまで今回のテーマの中のごく一部であるが、そのような「現在の常識ではまったく説明がつかない謎の発掘品」のことを、世の中ではまとめて「オーパーツ」と呼んでいる。例えば未確認飛行物体は「UFO」だし、ネッシーやカッパ、ツチノコや雪男などの未確認生物は「UMA」と呼ばれているのと同じで、現代の学問を基に考えるとまったく存在のつじつまが合わない物体たちのことを、「なんちゃらかんちゃら」の頭文字を取って「オーパーツ」というのだ。「なんちゃらかんちゃら」は英語で、一応正確に言うことはできるけど別にそこには誰も興味ないと思うので略。
 この「オーパーツ」の特徴は、UFOやUMAと違って「実物がある」ということだ。これはとても大きなことである。UFOやUMAはあくまで未確認、せいぜい目撃情報や不鮮明な写真しか無いので想像で語ることしかできないが、オーパーツは先ほど紹介したカブレラストーンのように実物を見て、写真をばしばし撮って、その確実に存在する実物に対してあーだこーだ言うことができるのだ。だから旅行記とのコラボレイシオンが可能なのである。そのおかげで、三国志の時と同じくガイドブックから外れた辺境をあちこち走りまわらされることになり、旅の辛さが2倍になった。現在、こんな「オーパーツ」などというふざけたテーマを我に与えたメディアファクトリー編集部および強欲編集者を、告訴することを検討してゐます。このさくら剛のような社会的弱者を中南米に於ひて散々苦労させたという点で、慰謝料を請求したいと思っております。その際は、ぜひみなさまご署名などで協力願ひたいと思います。僕が南米から書いたいくつものブログ見ましたよねみなさん? みなさんは大切な証人なんです。一緒に戦いましょう。

 今回のひとつのテーマであるオーパーツとはなんぞやということで、いろいろ本も出ていますので、例えばこんなのとか、

読んでみるのもいいかもしれません。amazonで「オーパーツ」と検索してみると他にも多数見つかると思います。

 ただ、それらの本は数多くのオーパーツを少しずつしごく真面目に紹介しているものであり、誰かさんのような下品でぶっちゃけた感想を書いてしまっているものはひとつもありませんが。誰かさんって誰? さくら剛? いやいや、そんなことはない。オレだってちゃんと古代の発掘品には敬意を持っておりしごく真面目に大いなる謎を世間の皆様に紹介しようという意欲はあったんだ。そのような真摯な気持ちで旅と見物に臨んだんだ。でも、黙っていた方がみんなが得をするような正直な感想をついつい我慢できずに言ってしまうのが、オレという男爵の悪い癖なんだ。もう直らないんだこの悪い癖は。オレは人間として欠陥品だから。本当は文芸小説を書いて直木賞を受賞したいんだ。上品な文章を書いて。読書感想文を書きたい。あの頃に戻って。

fea

 いつもお世話になっております。
 と言っているあいだにいつの間にか4月になっている。先月は1ヶ月ずっと例のフェアの件でブログを賑やかしていたわけだが、正確に結果は聞いていないけどまず間違いなく結果がわかった。
 というのも、フェアにエントリーしている他の本が、フェア開催書店さまのランキングコーナーに登場していたのである。その本は文庫コーナーでベスト10入りの某順位になっており、エントリーしているその他の本はランキングには1冊も登場していないためどう考えてもその「ベスト10以内本」がフェアの中ではトップ売り上げなのである。
 しかし、ちょっと言いたい。最後まで全部具体的に言うとまずいかもしれないので最後になるべく近い途中まで言いたい。
 このフェアにエントリーしている本は全部で14冊なのだが、その14冊のタイトルはオレは全て把握している。そこで、3月はじめに、一般的にはこの中ではいったいどの本が売れているのだろうかということを、amazonでリサーチしてみた。
 amazonではどの本にも「現在の順位」がついていて、売られている全ての本の中でその本の売り上げが何位なのかというのが毎日わかるようになっている。amazonは当然のことながら今や誰もが知っているサイトでありユーザーも天文学的に多いだろう、よって、ここの順位というのはほぼ世間の書店さまの店頭売り上げの順位と同じ数字であると思われる。1店舗だけピックアップしてみれば独自の順位になっているかもしれないが、店舗数が多ければ、「○○書店チェーン全店の売り上げランキング」みたいな規模の大きいランキングとamazonの順位なら、照らし合わせて大きく違うということはまずあり得ない。これは注目している本や自分の本のランキングを見ているとよくわかる。経験上そうだし、統計的にもそうのはずだ。
 3月はじめにリサーチしてからちょくちょくランキングはチェックしており、エントリーの14冊の中で一番売れている本はいつもamazon順位が500位前後であった。これはもともと売れ続けているビジネス本だ。次点で1000位くらいのもの。1000位といっても、無量大数の本の中で1000位というのはめちゃんこ売れている方である。なので、まあ仮に自分の本がそこそこ戦ってくれるとすれば強敵になるのはこの2冊かなと思っていたのだ。
 ところが、今回フェア開催書店さま全店を対象にしたランキングで10位以内ひとケタという驚異の神の記録を叩き出している本は、amazonの順位が60万位くらいなのだ。60万位という数字は、なかなか出せるものではない。逆の方向で不可能なのだ。あまり深くは言わないけど。
 つまりどういうことかというのは、賢明なみなさまでしたら予想はつくことでしょう。
 単純に考えて、これは売れてるかなわない強敵だ~と思っていた500位の本と、その60万位の本を比べると、1200倍の売り上げの差があるということになる。60万÷500だ。これはamazonでの順位を元にした計算だが、市場でもほぼ同じだと思う。ところが、このフェア開催中期間のフェア開催書店さまチェーンに限っては、その1200倍の差をひっくり返して、全く予想だにしなかったその本がいきなりベスト10に登場しているのである。まあ正確には書店さまのランキングは「文庫」というジャンルに限定されているので対象の本の数が多少は違うのだけど……。
 まあしかしオレは思った。大きい出版社の力というのはとてもおそ

 いや~しかし、まさに超有名作家さんが入り乱れている無数の文庫の中でベスト10なんて、半端な数の売れではないだろう。チェーン全体なので、ウン百を越えるそれはそれはすごい数字だと思う。1人が買い続けると書店さんにばれるから、おそらく何人も使いや~ん
 実はオレもちょっとだけ「10万円くらい出して自分の本を買いまくっても、それで1位になって元が取れるんならやってみるのも悪くないかも……」と思ったことがある。でも、やらないでよかった。
 かといってオレもブログで必要以上にしつこく宣伝をしていたわけなので、何もアピールをしなかった他の著者さまに対して完璧にフェアな勝負を挑んだかというと微妙だったりもするのだが……。ただ、それはともかく今の気持ちは、先月このブログを見てわざわざ本を買いに行ってくださった方にとても申し訳なくて。別に1位になったら本を買ってくださった人に何か賞品が出るというわけじゃないけど、協力をしてもらったのにダメだったというのは本当に情けない気持ちでいっぱいだ。
 今まで「○○に参加中なのでクリックしてください」とお願いしたことはかなりあるが、今回はクリックではなく貴重なお金と時間を使わせてしまってのことなので、ありがたい反面申し訳ないというか何というか。すみません。こんな場合、「これからもおもしろい原稿を書くことでお返しが出来ればと思っています!」などと丸く収めるパターンはよくあると思うが、それも違うと思う。それでは特定の協力してくれた人に対するお礼には全然なっていないじゃないか。
 あれこれ言っても言い訳がましいししょうがないので、ただしかし言いたいのは、ご協力してくださったみなさま、本当にありがとうございました。みなさまが健康で幸せな生活を送れるよう心から願っております。堅苦しく書くと冗談ぽく見えてしまうかもしれませんが、本当に正直に感謝しています。ありがとうございます!!! うわーん(涙)
 
 
 最後にこんなこと書くのもなんですが、このブログはやや書かない方がいいことを書いているような気がするので、すぐに下の方に追いやられたりいきなり内容が削られたりあるいは記事が消えるかもしれませんがどうぞそうなったらこの記事の前半部分のことは忘れてください。そうなった時も、お礼の気持ちだけは消えませんしそのまま受け取っていただけるとありがたいです。ではでは……。

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