動画界の黒船

 この度、拙著「俺は絶対探偵に向いてない」の文庫版が発売されまして、なんと帯のコメントをGLAYのTERUさんに書いていただくという光栄に預かることができました。感無量です……(涙)。

 

 さて。

 僕(さくら剛)の文章には芸能、テレビ関連の例え話が多数登場するためもはや言うまでも無いと思いますが、子供の頃から今に至るまでずーーーっと僕はテレビっ子です。

 そう一人っ子であり、コミュニケーション能力というものも持ち合わせておらず、犬しか友達がいないとなればこれはもう映像の世界に逃避するのは必然のことなのです。人は1人では生きていけないのです。だからテレビが必要なんです。テレビは人ではないが、その画面の中に人間の営みを感じられるという点ではテレビは「人に類するもの」であると堂々と言えるのです。だって我々はテレビ画面の中のものたちに欲情したりするでしょう。あのような金属の箱に対して我々が欲情してムラムラして時には我慢できず「さとみちゃーーん好きだよーーー!!(※まさみちゃん、まおちゃん、はるかちゃんの場合もあり)」と叫んだりしてしまうのですから、そうなればもはやテレビというのは金属の箱でありながら同時に人でもあるわけです。そして彼は本物の友達よりも楽しいことを話すし、本物の彼女よりもかわいく美しいのです。考えてみてください。現実の友達が、テレビの中で発せられるコメントよりもおもしろい話をしますか? しないでしょうがっっ!!! ド素人の友人と場末の居酒屋でサムサム話をするよりも家でバラエティ番組を見てた方がずっと楽しいんだよっ!!!!

 彼女だってそうです。現実の彼女を見つめているよりも、テレビの中の女優さんやアイドルを見つめていた方がずっと楽しいし欲情するし、文句も言われないし胸も大きいし若いし、ともかく現実の彼女を見ているよりテレビの中のあの子を見ていた方が遙かに癒されるのです。って僕の友達が言ってました。あの悪い奴が言ってました。ほんと最低な奴ですあいつは。そんな最低なことを言うんだから、やっぱり友達なんていうのはろくでもない存在なんです。そんなろくでなしと付き合うくらいなら1人でテレビを見てた方がマシだっっ!!!!
 というわけで、三つ子の魂百までということで三つ子として生まれた僕(2人の兄弟は生まれてすぐに死んでしまいました)は子どもの頃のテレビっ子魂そのままに今はテレビっおっさんになりつつあるわけですが、近頃テレビというか映像サービスというものが転換点を迎えている気がします。
 
 思えば世にレンタルビデオというものが登場したのがおよそ30年前……、まだ私は生まれる前ですが、当初はビデオ1本借りて650円くらい払ったのを覚えています。最新の劇場版あぶない刑事だと思って借りたのに、家に帰って再生してみたら最新の劇場版あぶない刑事のメイキングビデオだったという悲しい経験もしました。当時はひと月の小遣いが500円だったのに(号泣)。
 今の、ゆとり世代の若者は知らないでしょう。「レンタルビデオは巻き戻さないといけないから見終わってから巻き戻し作業が終わるのを待つのがめんどくさかった」ということを。まったく最近の若者は甘やかされてますねっ!!!
 それからジワジワとレンタル料金は下がり1本500円になり、3本1000円になり、時代はビデオテープからDVDへ、それでも私たちは「レンタルショップに映画を借りに行く」という行為は変わらずおこなって来たのであります。
 
 そこに最初の革命が起きたのが、宅配レンタルの登場でした。宅配レンタルというのは宅配DVDレンタルサービス……、つまりレンタルビデオ屋、レンタルDVD屋に行かなくても、ネットでポチッとやれば借りたいDVDが自宅に勝手に送られてくるというサービスです。TSUTAYAがやっているTSUTAYA DISCASがそれになりますがね。
 
 なんといっても、僕が感じた最大のメリットは家に届くというところではなくて、借りる時に人と対面する必要が無いというところです。
 
 なんで借りる時に人と対面したら恥ずかしいのかって……? そりゃあ、AVを借りるからに決まってるやろうがっっ!!!!
 
 新宿東口のTSUTAYAとか、ああいう巨大店舗でワンフロアがまるまるAVコーナーになってるところならいいんですよ? なにしろそこにいるのは全員同志。全員がAVを借りるためだけに南は琉球から、北はカムチャッカ半島から新宿へ集まって来ている猛者なわけですから、そこへ自分が混ざったとしても「あーあの人エッチなDVD借りてる-! 恥ずかし-(笑)!」なんて後ろ指を指されることは無いわけです。そこにいるのは誰もが恥ずかしい男であるという点では平等であるし、皆が少しでもかわいい女優さんを、少しでもエロいDVDを探すのに必死、決して大きく修正がされたパッケージ写真に騙されることなく(専門用語で「パケ写詐欺」と呼びます)、パッケージ写真の修正された女優さんを見て脳内で修正を元に戻し、完璧なメイクと修正がされた静止画ではなく乱れて動く全裸の動画となった時にパッケージと大きく異なることなく本当に美人でスケベな女優はどれなのかということを見抜くため、そのために我らは命がけになっているのです。そんな時に他人を気にしている場合ではないのであるし、そしてそのフロアの店員さんはアダルトフロア専属の店員さんであり、そこに来る全客がアダルトを借りるのだからこちらとしても素人ナンパものを借りようが人妻ものを借りようがスカトロを借りようが「出会って○秒で合体!」シリーズだけを10本まとめて借りようが、そんな客は大海の一滴、世界中の変態が集うこのフロアでは僕のようなにわか変態など大樹の一葉、見向きもされないわけです。
 
 ところが……、それが近所のローカルTSUTAYAとなると事情が違う。たとえ世界的に見たらまだまだこわっぱのニワカ変態の私でも、ローカルショップに入ったら町内一の変態になってしまうのです。
 地域密着型ショップのAVコーナー、入りづらい!!! 出づらい!!! 選んでいる時のプレッシャー!!! 落ち着いて吟味できない!!! レジを通りたくない!!! バイトのお姉さんに「顔は原宿、カラダは車中」のDVDを提出したくない!!! しかも借りる時だけでなく返す時も「顔は原宿、カラダは車中」のDVDをバイトのお姉さんに提出しなければいけないのだ!!!
 
 という悩みを、全部解決してくれたのがTSUTAYA DISCAS様でした。
 そもそもAVもそうだがそれ以外、普通の映画やドラマDVDもローカル店舗の100倍くらい種類があるし、なにしろそれを自宅のパソコンやスマホでじっくり選定できるんです。プレッシャーが無いんです。恥を知らなくていいんです。棚を歩き回らなくていいんです。そして、それだけの利点がありながら定額で月2000円ほどなので順調に借りれば近所の店でレンタルするより安くなるという……。これを革命と呼ばずしてなんと呼びましょうか?? 革命と呼ばないなら、オチンチンとでも呼びましょうか? いえ、ダメです。
 
 はい、そんな素敵な宅配レンタルの世界ではや5年ほど生きて来た私ですが、なんとこの今月になって、その私がテレビっ子人生で2度目の革命に襲われたのです。
 Hulu……
 そう。Huluと書いてフールーと呼ぶニューカマー、アメリカから来た憎い奴の存在を知ってしまったのです……。
 余談ですが僕がテレビっ子、テレビっおっさん人生の中で最も最強に爆裂面白いドラマだと思ったのがプリズンブレイクです。あれほどまでに続きが気になって仕方なく、止めようと思えど体が言うことを聞かず仕事も休みいつしか婚期も逃しそれでも見るのが止まらなくなったドラマはプリズンブレイクの他にありません。強いて言えば熱中度でプリズンブレイクに対抗できるのは「あいのり」くらいでしょうか。あいのりはドラマじゃないけど……。さくら通信でもあいのりについて語っているので聞いてね!
 プリブレ(プリズンブレイクの略)を見始めるまではレンタルといえばもっぱらAVだったんですが、いやAVの話は置いておいて、エロ以外で言えばレンタルといえばもっぱらハリウッド映画だったんですが、プリブレをきっかけに、ここ数年の私は海外ドラマコースに進学するようになりました。
 でプリブレが終了した後に最近よく見ているのがこれは大人気なのでみなさまご存知でしょう「ウォーキングデッド」シリーズ、 それから最初は静かだども後半怒濤の展開で全米が熱狂したのでこれは見た方がいいとあちこちで言われて見ることにした「ブレイキングバッド」シリーズでごわす。
 毎日毎晩毎深夜TSUTAYAに行っては借り、家に帰っては見て、見ては返し、そんなことを繰り返していたのですが、Huluに入ってからその不審者浮浪者な生活も終了しました。
 うちの東芝REGZAは6年ものなので直接は対応してなかったのですが、なんとプレステ3が対応していたため、プレステ3を使ってHuluを楽しんでいます。
 
 フールーフールーフルルルルと言うけれどそれはいったいなんですの? という点ですがつまりフールーっていうのに加入すると、ネットを介して動画が見れるんです。ネットというからには小さいパソコンやスマホのモニターで見なきゃいけないのだろうと思ってそれまで敬遠していたのですが、あらなんということでしょう、テレビで普通に見れるじゃないですか!!! 今まで「あ、続きを見たいな、借りに行かなきゃ」と思い立って着替えて出かけて最寄り駅のTSUTAYAに行って棚を探してレンタル中だったらガッカリ諦めて運良く他の人が借りていなかったらケースからDVDを取り出してレジに持って行ってお金を払って持ち帰って家のDVDデッキにDVDを挿入してレンタルDVDは不潔な感じがするからDVDを触った後は必ず手を洗ってそして再生すると他の作品の長いCMが始まるけど飛ばせなくてイライラしてそんなこんなでやっと続きの話を見られる……。という作業をそれこそ30年ほど繰り返してきたわけですが、Huluに入った今、「続きが見たいな」と思ったらその場でプレステ3を起動してコントローラーを操作すればその瞬間に見られる!!!!! 出かけなくとも店の棚を探さなくともレンタル中で諦めなくとも店員さんと話さなくとも使い古されたDVDをつままなくとも長い予告を見せられなくとも、家のテレビで見たい時に見られる!!!!!
 
 こんなことがあっていいんでしょうか?
 信じられますかみなさん? これは本当の話なんでしょうか? 都市伝説じゃないんでしょうか?
 本当です。
 ちなみに、僕は海外ドラマにはまりこむと月に20本くらい借りるのでだいたい2000円~3000円くらいレンタルで使っていたのですが、Huluはどれだけ見ようが月額が決まっていて税抜きで月933円です!! エエエ~~~~ッッッパチパチパチパチ(※拍手とおばちゃんたちのビックリ声)!!!
 
 わたくし、これにはKindleを初めて見た時と同じくらいの衝撃を受けました。既存の物質メディアよりも早く省スペースで便利になっているのにさらに安いという。衝撃を受けるというのはもちろん良い意味でもありますが、果たして今まで何十年と存在してきたサービスとそれに関わる人たちはこれから一体どうなってしまうのか? こんなことがまかり通ったら今後失業率は増え日本の経済活動は大きく停滞してしまうのではないか? そのあたりにまで想像力を及ばせると、喜び驚きと同時に恐ろしさも感じてしまうのです。
 つまり時代は究極のデジタル化に向かって待ったなしでどんどん突き進んでいる。我々はデジタルと共存し、少なくともいくらかは生活と仕事にデジタルを取り入れて行かなければ取り残されてしまう。「俺はそういう難しいことわかんねーからさー」とか言うのは自由ですが、新しい情報を集めたり勉強したりすることから逃げていると損をするだけ、いつか彼と我との間についた大きな差に愕然とさせられる日が来ることでしょう。
 
 まあ今回は真面目な話は置いといて、私がフールーの手先になったかのごとく(なんらフールーの人と関係があるわけではありませんが)フールーのおすすめをしたいのですが、フールーのおすすめというよりは僕がまず1番おすすめしたいのはプリズンブレイクですね。2週間くらい無料で試せるので、まずはフールー無料登録だけしてその無料2週間の間に昼夜見倒して最後まで見切るという手もありますが、シーズン4まであるので全部は難しいでしょう。まあともあれ続けるかはともかく環境(以下記述)のある人は1度登録をしてみることを激しくおすすめします。「こんな時代が来たのか……」と実感させられますし、この黒船の襲来を経験することによって今後の自分の仕事の方向性や、時代に取り残されないために自分にはどのような変化が必要なのか(あるいは必要ないのか)、考えるきっかけにもなると思います。プリズンブレイクを見終わっても、24がある。ウォーキングデッドがある。FRIENDSハンニバルHEROSブレイキングバッドBONESハケンの品格高校教師勇者ヨシヒコと魔王の城がある!
 
 最近のテレビならテレビそのものが対応していますし、たとえテレビが対応していなくとも、プレステ3、4かxbox360かWiiかWiiUがあれば見られます。当然ネットなので、パソコンでもスマホでも見れる!! 家のテレビでプリズンブレイクシーズン3第15話まで見たら、通勤中にスマホでシーズン3第16話から続きを見ることができる!!! 早送り巻き戻しなどの操作もDVDと遜色なく、というかDVDよりスムーズにできます。プリズンブレイクとウォーキングデッドと龍馬伝とJINとウルトラマン80と家政婦のミタを交互に見たい時にも、DVDを入れ替える必要なし!! ボタン操作で勝手に前回の続きから再生!!!
 こうなってくると、今さら「DVDを借りに行く」という行為を実行することが非情に愚かなことに感じてしまいます。決して愚かではないのに。ただ知らないだけなのに。人には誰にだって良いところがあるのに……。とはいえ、Huluはまだ映画のラインナップがさほど多くないので、そこに無い映画やアダルティーな作品、例えば「出会って○秒で合体!」シリーズなどを見たいという場合には先のTSUTAYA DISCASが良いでしょう、こちらも1ヶ月は無料期間があるので1ヶ月の間に根性を出せばタダで膨大な量の映画やアダルティー作品(「出会って○秒で合体!」「顔は○○カラダは車中」シリーズ含む)まで見まくることができます。
 
 恐ろしい時代になりました。Huluの襲来によって。
 
 日本のレンタル業界は黒船に飲み込まれてしまうのか……それとも攘夷を果たすことができるのでしょうか……。

テレビ

 Qさま!で、早押しクイズに勝間和代が出ていて、早押しで押し負けてすごく悔しがっていた。「押したのにーー!!」と何度も繰り返し文句を言っていた。しかも早押しボタンを悔しそうにガンガン叩いていた。好感度が大事なタレントさんだったらカットされてしかるべきシーンだと思う。それほど醜いシーンだった。でも普通に放送されていたのは勝間和代は女優じゃないし特に好感度を気にかける必要は無いという判断と、そして編集する人が勝間和代に特別好意を持っていないからだろう。「スイカは英語でなんというか?」という簡単な問題で、みんなわかるんだから早押しで負けることなんてタイミング次第で当然あり得ることなのに、「押したのにーー!!」とボタンをガンガンやる。しかも本気でめちゃくちゃ悔しそうだった。あまりにも恥ずかしい。素人ならまだしも、タレントさんと同じように何度もテレビに出まくっていてテレビ慣れしているはずの人間がそんなことをやるとは。美人だったらそんなことやらないと思う。よしもとばななさんも言っていたが、人間、内面が100%顔に出るというのはよくわかることである。

 

 なお、最近「レジデント 5人の研修医」というドラマを見始めた。つまらなすぎて1話で見るのをやめた。仲さんが主人公の研修医役だったのだけど、彼氏にふられて何度も自殺しようとして運ばれて来る女の子に対して激怒して、たった今事故死した人の周りでその家族が号泣している場面を見せて「ほらみなさい、こうやって死んだら家族が悲しむってことわからないの!」と説教していた。きっと脚本を書いた人は今までの人生でたいして苦しんだことの無い、幸せな人なんだなと思った。自殺しようとするっていうのはそういう問題じゃありません。普通の精神状態じゃないのだから。「家族が悲しむのがわからないの!」と激怒されたくらいで考え直せるようなしょーもない軽々しい悩みで死のうとしてるわけじゃないんです。しょーもないのはこのドラマの脚本ですね。バカバカし過ぎて、録画していた残りの全話を消去しました。別に仲さんには罪は無いけど、やっぱりTBSの医療ドラマは安っぽい。フジテレビと比べてしまうとあまりにも霞んで見える。なにしろ医療ドラマといえばフジテレビのレベルには他の局ではかなわないと思う。このレジデントと、フジテレビのコードブルーや医龍や救命病棟24時では5年や10年では埋められない差があると思った。とはいえ、コードブルー2はあまりおもしろくなかったけど。救命病棟24時パート4は、進藤先生がいなくなったので見る気がせずに見ておりません。だから何? と自分でも言いたくなるようなどうでも話ですハイ。別にだからなんでもありません。

 ちなみにレジデントを消去した後に見始めたのは「あぽやん~走る国際空港~」です。伊藤淳史さん主演の、成田空港を舞台にしたドラマ。こっちは同じTBSなのにはまって見ております。健康的なドラマで、キャストも良いし見ていて楽しいです。伊藤淳史さんが主役のドラマはなんとなく外れがないような気がしています。他には電車男やチームバチスタの栄光シリーズなど。以上です。ははは。

どうしても

 これだけはみんなに見て欲しいというドラマがあります。見て欲しいという気持ちを抑えられない。これはただ単なるおすすめドラマ情報なのでわざわざブログで書くのもどうかと思ったのですけど、これはあまりにも傑作なのでみんなが見たらいいと思うのです。いろいろ学ぶこともあるし。ちょくちょくドラマにはまることはあるけれど、これはもう過去最高傑作の部類です。ほんとに素晴らしいドラマ。こういうドラマをもっとたくさん見たい。勇気づけられるし、心を打たれるし、なにかしら見た人の心を成長させると思います。もう書かずにはいられない。江口洋介が好きとか嫌いとかいうレベルの話じゃなくて、イケメンの男には抵抗あるぜという反乱気質の人でも一度見始めてしまえば必ず「なんじゃこのカッコよすぎる江口洋介は~~~~~~っっ!!!!」と惚れてしまうこと間違いなしです。このドラマを見られただけでも、今の時代に生まれてよかったなと思えます。このドラマがある時代に生きることができて。

 ともかくこれは人類のために、みんなが幸せに生きるために一度見るべきドラマだと思うのです。30年以上生きてきましたが、これほどのドラマには他になかなかお目にかかれません。見て見て! お願い! ドラマが嫌いでなおかつ美男子が嫌いという人、僕もそうでしたが、しかしこれはもう特別です。ひとつ僕の顔に免じて、騙されたと思って一度見てもらえませんでしょうか? 損はさせません。これを僕は世界中の人に見て欲しい! こんなに面白くて、毎日ストレッチの時にドラマを見てストレッチが終わったらテレビを消すのだけど、これだけは話の途中で停止することができないんだ!! 引き込み方が尋常じゃないんです。マスコミはどうのこうのと、マスコミはアホだーバカだーテレビ局なんてクソだーというけれど、こういうドラマを作る人もいるんだと思うと関係者の人をまことに尊敬したくなります。大丈夫、僕も恋愛ドラマは超苦手ですがこれはそういう男女の恋愛とかそういう軟派な要素は全く無く、老若男女万人がはまれる、正当派であり超硬派で良質なドラマです。これこそがドラマといえるものだ。イケメンだけじゃない、宮迫に大泉に香川さん渡辺さんなど脇役の方々もいい味を出しすぎです。あわわわ……すごすぎる……もうダメ……

 でもドラマを見て見てと言ったって、ツタヤに行くのも面倒くさいしお金がもったいないし、なんてきっと大抵の人はそう思うでしょう。でも、タダで見れるとしたら? しかも出かけなくても借りられるとしたらこれはもう見ない理由が何も無くないですか? それは簡単です。宅配レンタルのお試し会員になればいいんです。1ヶ月無料で8枚まで借りられて、ただネットで注文するだけで自宅に届きますよ。8枚分借りたら解約なり休会なりすれば結局料金はかかりませんし。ツタヤ www.discas.net

 別に僕は業者の回し者ではないのでツタヤじゃなくてもDMMでも楽天でもなんでもいいんです。同じサービスがありますから。下手したら、いくつかの会社の体験入会をひと周りすればタダで20枚くらいDVDが借りれてしまいます。家から出なくても。本当にこれは最高のドラマだと思うんですよ。こうして一生懸命推薦して僕にメリットがあるわけでもなんらありません。しかしそれでも薦めたくなってしまうのですこのドラマは。それはどうしてか? みんなにこのドラマにはまって欲しいし、それでドラマを見た人がみんな何かしら感じるものがあればちょっとずつでも世の中が暖かくなると思うのです。かといって難しい内容でもないし、個人的には24よりずっとはまりました。プリズンブレイクとだいたい先が気になるレベルは同じくらいの5つ星レベルですが、プリズンブレイクも猛烈に熱狂的に面白いけれどしかし面白さの種類が違うというか、こちらは殺伐としていない、犯罪とか脱獄とか字幕とかが嫌いな人でも誰でもはまれる面白さなんです。僕もレンタルは宅配を利用してます。一通り体験入会しましたからね。ネットで借りたいDVDをクリックするだけで宅配で家にDVDが届くんですよ? ポストにストンと。すごくないですか? まあ有名なドラマなので見た人もたくさんいるでしょうけど、そのドラマは何かというと「救命病棟24時」です。タイトルが安っぽい感じがしたので最初は避けていたんですが、いざ見始めたら大変なことになりました。

 最新のものは一昨年くらいにやっていたシリーズ4なんですが、シリーズ2から順番に見ることをお勧めします。続き物なのにどのシリーズも完璧にはまれるってそんなバカなことがあっていいのか!! ったらありゃしない!! ああすごいこのドラマ。シリーズ1はDVD化されていないので見ることができません。しかし僕も2からでしたし、前のシリーズを見ていないとわからないことなんてひとつもないので、断然2からで大丈夫です。シリーズ3も半端じゃなく大変に良かったです。ああ、思い出すだけで……もうニコニコ動画なんかでサントラを聴くだけで涙ちょちょぎれますから。見ちゃいなよ。これがシリーズ2の1巻です。http://www.discas.net/netdvd/goodsDetailN.do?pT=0&titleID=0081578449

 見ちゃいなよ。ユー見ちゃいなよ。悩みがある人も無い人も、寂しい人も楽しい人も、ユー見ちゃいなよ。うっ!!! みなさんにこのドラマをおすすめすることに力を使い過ぎて、もうダメだ……もうオレはダメだ……。でも、この素晴らしいドラマをおすすめすることができたなら、それでいいんだ。たとえここで力尽きようとも。何を言われようとも。これはおすすめしなければならないと思ったんだオレは。万難を排して。mixiのレビューとかも見るといいよ。第2シリーズ 第3シリーズ どうですか。ここまで「最高だ」という言葉が並ぶレビューがありますか? ここまで絶賛されるドラマがあるというのですか他に?

待望のランキング

 さあいよいよ発表です。みなさんご期待ありがとうございます。何を発表するかというと、そう、さくら剛の発表するランキングといえばもちろんこれです! これしかありません! 「あいのり参加者のお気に入り度ランキング」です!!!
 今まで発表が延びてしまったことをお許しください。なかなかじっくりランキング表を作成する機会が今までは無かったものですから。それでは前置きはさておき、早速ランキングを見ていきましょう。まずは、女性からです。

第1位:和泉
第2位:Remi様
第3位:くぅ

 なんといっても、不動の1位は現在もプロ雀士として活躍中の、和泉由希子こと和泉です。なんといっても、美人だしカッコいい。なんといっても、性格もさばさばしていて、表裏が無さそうなところも好きです。和泉は、同姓からの評判もかなりいいのではないでしょうか。
 なんといっても、和泉のカッコ良さのひとつとしては、出演当時から既に「プロ雀士」という自分の能力で勝負している職業に就いており、帰国後も同じ立場で活躍し続けているというというところが挙げられます。これは大きなことなんですよね。例えばMIEなんかは当初はランキング入りしてもおかしくない勢いを持っていましたが、何を思ったか帰国後にTバックのグラビアを雑誌に載せたりバスルームで撮影したセクシーシーン満載のDVDを発売したりして、僕の中でのイメージとランキング入りのチャンスを自らぶち壊してしまいました。
 同じようにあやとか宮ねぇ、くぅなんかもグラビア誌に水着写真を載せて、あいのりでの知名度を利用してタレントデビューなんて展開を狙っていたようですが、あいのりでの人気に乗じたそういう活動というのは著しく本人のイメージを落とすと思うんです。でも、くぅはそれでもかわいいし計算し尽くされた行動には裏があるとわかっていても「もうどうにでもなれ!」という感じに心をわしづかみにされたので、堂々ランキング3位に入賞しています。さすがですね。ちなみになんだろう娘のヤマジもタレントとして活動し始めた様ですが、彼女の場合はその点についてのマイナス要因があっても無くてもランキングでの順位はたいして変わらないので大丈夫です。
 Remi様は、美人なのに加えてあのクールさがなんともいいんですよね。やっぱり男女問わず落ち着いた人間というのは人に好かれると思うのです。だから僕は男女どちらからも好かれないんですよ。Remi様はまだ大学生なのに上品だけど冷たそうという、あの見た目と中身のギャップがいいんです。実際よく見ると彼女は厳しい顔つきをしているんですが、よく見る前、最初は誰もが彼女を清純派お嬢様だと思ってしまうと思うんですよね。
 しかしまた後でも述べますが、2位、3位であるRemi様とくぅと、1位を獲得した和泉との一番大きな違い。それは、「カップルになったかどうか」というところなんですよね。特にRemi様。最後のあのRemi様ファンを幻滅させる悪夢のようなカップル成立。もうね、あれ最低ね。勘弁して欲しい。心臓をギザギザつきスプーンでえぐられるようなショックを受けたさ。なんだったんだよ。同様にこの点で、桃やよっこなんかもランキング入りのチャンスを逃しています。桃もよっこも途中までは好きでいられたのに、最後の恋愛成立に向けてのあのだらしなさ。急に周りに気配りをしなくなるところ。そして幻滅。そういう場面が逐一放送されるという点で、あいのりというのは人間の弱さというものをよく見せてくれる、学ばせてくれる、貴重な番組なんだなと実感します。
 尚、惜しくもランク入りを逃したところで3.5位、今週のスポットライトの位置にはひさよんがいます。最初はぶりっ子キャラでそれほどポイントが高くなかったひさよんですが、なんといっても最後の田上との戦いで抜群に人気を上げました。あのテレビ番組史上に残るといっても過言ではない、あまりの怒りで本人も過呼吸になってしまったほどの見るのも辛い孤独な戦い、悪の田上との死闘によって一気にひさよんは株を上げました。

 ところで、実は僕は超あいのりフリークとして精力的に活動しているにも関わらずあいのり歴が若干浅く、アフリカ北部からの視聴なんですよ。帰国したらまた南米などの昔に遡って見て行くつもりなので、そうするとまた新しい人たち、特にかよなんかはランク入りして来る可能性が結構あります。だから和泉の1位は揺るぎそうにありませんが、Remi様の2位も揺るがないと思いますが、3位以降は変動してくる可能性があります。そのようなことがあれば随時お知らせしますので、その点をどうかご了承いただきたく思います。

 それではお待たせしました。次は、男性参加者の人気ランキングです!

第1位:スーザン
第2位:ヒデ
第3位:オガ、グラサン、アウトロー

 女性ランキングと違い、スーザンの1位は他の視聴者の方とも共通しているのではないでしょうか? とにかくスーザンを嫌いな人というのはこの世にいないと思います。あの何事にも一生懸命なところ、自分を飾らないところ、思いやりのあるところ、正義感のあるところ、涙もろいところ、帰国後にも好きな絵を描き続けているところ、どれを取っても好感が持て、人気度は断トツでナンバーワンだと思います。正直、スーザンがいなくなってからのあいのりというのは、不毛な時代が続きました。もしヒデやスーザンを継ぐことの出来るキャラクターの男性参加者がいたら、番組が終了することは無かったのではないでしょうか。
 今思えば、ヒデとスーザンが一緒にワゴンに乗っていた時期があるというのは凄いことに思えます。まさにあいのり黄金期ですね。一緒に行動していた嵐やコージやアレックが羨ましい。その頃の女性メンバーは、たしかウェイトレスのミカリンに銀行員のなっちにギター弾き語りのおまみに受付嬢のタカノ……。うーむ。こ、これは。……いや、いいんです。彼女たちがヒデとスーザンを引き立てているのだから。ちなみに女性メンバーの黄金期は、和泉とひさよんとMIEの3人だった時です。このトリオだったら、もうラブワゴンのどこに座ろうとも、自由行動で誰と組み合わせになろうとも嬉しいじゃないですか。まさに全部当たり。テレビを見ながら「うわー、こんないいメンバーが揃っちゃっていいの? こんな美人ばっかりじゃあ、番組的にバランス取れてないじゃん!!」と思わずつぶやいたくらいです。
 第2位のヒデはこれまた、帰国時には2時間の特番が組まれるくらいあいのりには欠かせないキャラクターになっていましたね。参加当初と帰国時では外見も中身も成長して別人のようになってました。アウトローなんかも旅を重ねて行くうちに純粋さが芽生えて別人になってましたけど、それが旅というものです。旅を重ねると、自分というものからいろんな飾りが剥げ落ちていくんです。旅をしてもろくに変わらない、強くならない、怠け癖が取れないなんていうのは僕くらいなものです。そんなことはどうでもよくてヒデはスーザンと同じく、強く周りを引っ張って行くタイプでは無いけれど悩んでいる人を見るとすかさずフォローが出来る(ように旅の中で変わっていった)、表裏の無いこれまた誰からも好かれるキャラで、番組の核でした。もはやヒデなくしてあいのりは語れないのではないでしょうか。
 第3位のグラサンは、もっともっと旅が長ければヒデ、スーザンを受け継ぐ人になれるのではないかと期待したのですが、台湾でくぅにあっさり騙されてしまい、恋敗れて帰国するのが早かった! ちょっとハンサム過ぎるけど、オガもそうです。もっと参加期間が長ければ! ちなみにグラサンとオガの男の別れのシーンは、あいのり屈指の感動シーンだと思います。こうやって書いてるだけで泣けてきますから。アウトローは、参加時の悪役キャラからスーザンに感化されてどんどん人格が変わり、素直で熱い人に生まれ変わっていく姿がとても好感が持てました。最後はその熱さゆえに突然の番組スタッフとのトラブルで残念な帰国ということになってしまいましたが、どうやらこのところの展開は某女性参加者の某掲示板へのネタばれ書き込みによると編集でストーリーが若干修正されたらしく(たしかに視聴中から出来すぎ感は否めなかった)、真実はどういうものだったかというのは気になります。現在アウトローは歯科医を開業しているので、たくさん虫歯を作って常連になれば教えてもらえるかもしれませんね。

 ところで、「カップルになって帰ったかどうか」という点は、このランキングならびに我々が持つ参加者のイメージに、とても大きく影響します。これは非常に大きいことなんです。
 帰国後はともかく、女性1位の和泉、男性ベスト3のスーザン、ヒデ、グラサン、アウトローはみな番組中ではカップル成立していないんです。ここが、視聴者が彼らの帰国時に抱く後味にとても強く関わってくるんです。特に、遠い異国の地で最後に願い適わず仲間と別れ寂しい思いをして帰って行く人に対して、見ている人は強い同情を感じます。自分から告白して、そしてフラれて帰って行く姿というのは、かっこいいんですよ。基本的に誰もが告白される方が楽に決まっているし、全国放送のテレビにドアップで映っている中で相手を好きだという気持ちを打ち明けるというのは、どれほど勇気のいる決断でしょうか。その大きな決断、覚悟を決めて一歩踏み出した彼らの気持ち、どんなに勇気がいっただろうと想像するだけでも、心揺さぶられずにはいられないんです。
 あいのりに夢中になっていると必ず思うことは、自分も参加したいなあということなのですが、もし僕があのラブワゴンに乗ることがあったなら、最後には絶対に自分から告白して、そしてフラれて帰りたいと思っていました。なぜなら、それが一番カッコいいからです!! 長い旅を終えて、想いが適わずに仲間にさよならを言い、1人ラブワゴンを見送る姿。別れのシーン。その姿が一番カッコいいんです!! そのシーンが一番泣けるんです!!!

 もしかしたら、こういう感覚は世の中の明るい部分で幸せに生きている人たち、または旅をしたことの無い人たちにとってはわかり辛いものなのかもしれません。しかし僕は参加者が楽しく観光地を巡る場面、笑って帰って行く場面ではなく、彼ら彼女らが他人の存在に思い悩み町の片隅で苦悩するシーン、想いを遂げられずに仲間と別れそして1人ラブワゴンを見送るシーン、それを見るためにまた何度もあいのりのビデオを再生するのです。
 ああ、あいのりに出たいなあ。早く過去のあいのりも見ようっと。旅行記なんか書きません。過去のあいのりを見る方がずっと大事です。

レッドクリフPart2試写会に行ってきました

↓ベトナムのバイクタクシーの運転手

Nyachan

 写真と本文は関係ありません。

 昨日、レッドクリフの続編であるレッドクリフPart2の試写会に、小喬役である台湾のモデル、リン・チーリンさんに招待されて行ってきた。
 というのはウソ。油断していたら願望がそのまま言葉になってしまいました。
 生まれて初めて、キャストの人々が登場する完成披露試写会というものに行ったのだけれど、ほんの数mの距離で見る三国時代の絶世の美女・小喬(役)は、オレが赤壁で見た本場中国の小喬の塑像より2000万倍くらい美しかった……。いや、赤壁にいたのは美しいのどうのという前に化け物だった。だからマイナスだ。マイナス2倍くらいで丁度良い。
 マイナス2倍くらい美しかった。そして、とにかくデカかった。隣にいたジョン・ウー監督のちょうど2倍くらいの身長があったようだ。遠近法のせいだろうか?

 レッドクリフ1作目は興行成績が50億円、洋画部門でインディージョーンズに続いて第2位だったそうだ。そしてこれは関係者しか知らない極秘事項なのだが、やはり後編ということで今回は第1位、100億円を狙っているらしい。でもあくまでこれは極秘の話で、他言無用である。もし誰かに「レッドクリフPart2の関係者の人って、今度は興行収入いくらくらいを狙っているのかなあ?」と聞かれたら、「きっと51億2000万円くらいじゃない?」ととぼけておいてあげて欲しい。なぜ極秘事項をオレが知っているのかだが、それはこの極秘サイト(子供は見ちゃダメ)で確認したのだ。

 肝心の映画の内容は、今回はまさしく赤壁での決戦であった。三国志を知っている人なら、多分赤壁の戦いの想像図というのは自分の頭の中に持っているはずである。それはゲームの三國無双シリーズでかなり補完されているが、ゲーム中では「火の玉と化した黄蓋の船が敵陣営に突撃!敵兵が木の葉のように吹っ飛ぶ→そこから大船団に炎がぐわあ~~~~!!と燃え広がる」という動きはどうしても見ることが出来なかった。しかしこのレッドクリフ後編ではまさにその部分が超ミラクルスーパーハイパーメディアクリエイターウルトラど迫力で描かれて……、おおっと!! いかん。これ以上言ってしまったらまだ見ていない人の楽しみを奪ってしまうかもしれない。ここは控えないと。その部分が超ウルトラど迫力で描かれて、いたんでしょうか。描かれて、いなかったんでしょうか。どっちかなあ? それは僕の口から言うことは出来ません。まだ公開前だから。どっちかバラしちゃったら関係者の人に怒られるでしょ。その答えは、ぜひ劇場でキミ自身の目で確かめるんだ!!!
 でも途中まで言ってじらすのは個人的に好きじゃないので、一応ヒントだけ言っておきます。超ミラクルスーパーハイパーメディアクリエイターウルトラど迫力で描かれていたか、それとも描かれていなかったのか、答えは、そのうちのどちらか凄い方です。凄い方が答えです。とだけ、言っておきましょう。

 この予告編を見たまえ。三国志ファンならこの予告編の映像だけで泣きそうになるだろう。あわよくば泣く。何十年も頭の中の空想か、せいぜいマンガの絵としてしか表現されていなかった三国志が、こんな日本中のメディアを巻き込むような超大作映画になっているんだ。しかもアジア映画史上、興行収入ナンバー1になっているのだ。三国志、オマエも立派になったなあ……(涙)。みたいな感動がある。少しズレた感動の仕方だ!!
 でも、やはり三国志を知っている人間には特別な喜びがあると思う。頭の中で描いていたまさにそのままの赤壁の戦いのリアルな映像だけど、まさにそのままなのに「うわ、オレが今まで頭で想像していた赤壁の戦いは頭じゃなくて目で見るとこんなにも鬼気迫る超スケールな場面だったのか!!」と気づかされるという。

 ここでいい作戦を教えましょう。もしかしたら日々の生活に困窮していて、1日の生活費が千円だから映画料金が払えない!という人もいるかもしれません。そういう人は、定額給付金を使うのです!! 定額給付金でレッドクリフPart2を観れば、タダで観れた上にさらに1万円ももらえちゃうんです!!!
 まあ考えようによってはということで。
 映画館でお会いしましょう!! 毎日通うぞ!!!

キューピー孔ピー

 こんにちは。無類のキューピー好きの作者ことさくら剛です。作者ことさくら剛と言っておきながら、どっちも本名ではありません。本名は、エリザベス剛です。
 最近交流のある人が何人か「歴史アイドル」と呼ばれて雑誌などに登場しているようなので、オレもそろそろただのアイドルではなく、ジャンル分けをした方がいいのかも知れない。決して家から出ないヒッキーアイドルとか、麻婆豆腐と麻婆ナスを毎週必ず食べているので麻婆アイドルとか。麻婆アイドルだとなんかヨボヨボしいので、マーボーアイドルで。湿布をやたらペタペタ貼っているので湿布アイドルでもいい。カラムーチョアイドル。腕痛アイドル。取材依頼は決して来ないだろう。

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 それはそうと、肝心のキューピーの話題だが、レッドクリフのオマケ、三国志キューピーが近頃若い女性の間で大ブームだという。ついこの間渋谷で援助交際をしてみたが、相手をしてくれた5人のうち3人は何らかの部将キューピーをバッグにつけていた。腹が立ったのでむしりとってホテルの窓から投げてやったさ。 ※うそでーす
 そのキューピーの種類は、孔ピー・周ピーと関ピー・張ピー。曹ピー。もうすぐ趙雲の趙ピー(ちょうぴー)、孫権の孫ピー(まごぴー)も加わるらしい。当然周ピーは周瑜、関ピーは関羽、張ピーは張飛だが、その流れで孔ピーが孔明だと思ったら大間違いである。
 よく見てほしい。周瑜や関羽や趙雲、他の全員が性(名字)の部分にピーが付いているのに、なんで孔ピーだけが名前の方なのか。一人だけ名前の方だというのはおかしいと思わないか? つまりこれは大いなる勘違いで、では誰が孔ピーなのかというと、そう、これは孔融の孔ピーなのである。ちゃんと孔融も映画に登場するじゃないか。「孔」がついてたら何でも孔明だと思ってしまうのが現代人の悪い癖だ。昔はそんなことなかったぞ。あの古き良き時代は。

 その点、本当に孔明をキューピーにしたいなら、他の部将との統一性を重視し孔ピーではなくて諸葛ピーにしなければならない。諸葛ピー孔明。そしてそのライバル司馬ピー仲達。なんだか、名前の一部に放送禁止用語が使われているみたいだ。
 コレクターの収集欲を高めるためには、これからどんどん種類を増やしていった方がいいと思う。どんな武将がいいだろう。馬超の馬ピー(うまぴー)。禰衡の禰ピー(でいぴー)。武安ピー(ぶあんぴー)。沙摩ピー(しゃまぴー)。南蛮の帯来洞ピー(たいらいどうぴー)。董荼ピー(とうとぴー)、阿会ピー(あかいぴー)、金環三ピー(きんかんさんぴー)の3バカトリオ。尚、阿会喃を漢字変換しようと思ったら「赤いナン」になった。食べたい。朶思ピー(だしぴー)に兀突ピー(ごつとつぴー)。
 作り分けが難しそうだ。さあ、今日もひとりでご飯を炊いて麻婆豆ピー(まーぼーどうぴー)。

↓「レーシックはするな」って、それがついこの間レーシックを受けた人間のブログに書くことかテメーっ!!!!

ヴィッキーチャオパーフェクトガイド

 ホームページ「中国初恋」も、間もなく遂に中国入りし、いよいよようやく本当の中国旅行記を書くことが出来そうだ。実際に書いているスピードと更新のスピードが違うため、今年いっぱい更新される分は東南アジアだろうけど、とにかくもうすぐ中国の体験記を書き始めるからには、なんとかこのサイトが途中で終わらないまま放置されることはなさそうだ。ここまで来たら、急に終わらなければならない事情が出来ても最後の1本を書いて無理矢理帰国、終了させればよいのだ。オレが死なない限りはそういった形でとりあえずのサイトの終了を迎えることが出来そうだ。なかなか旅を挟んで何年もかかる長い作業だったが、あと数カ月でおそらく終わる。中国に入ってからはけっこう長く書くかもしれないし、あっさりゴールさせるかもしれない。それは気まぐれな何カ月後かの私が決めることだろう。

 前置きが長くなったが、これは実際の旅で中国に入国した時、最初の国境の町のスーパーマーケットで撮影したお菓子の写真である。

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 なぜお菓子ごときをオレが持っていた200万円もするセレブ御用達の最高級デジカメでわざわざ撮影したかというと、なんといってもイメージキャラクターがヴィッキーチャオ(女神)(おかず)だったからである。
 ヴィッキーチャオは、可愛い。ヴィッキーチャオは、美しい。ヴィッキーチャオは、目がデカイ。ヴィッキーチャオは、なんとオレの次の日に生まれている(もちろん同じ年)。つまりただならぬ運命のつながり。しかしまだそれに気付かない2人。2時っチャオじゃないよ。ヴィッキーチャオだよ。
 ヴィッキーチャオを知ってファンになったのは例の少林サッカー。少林サッカーに完全に狂っていたオレは13回もあちこちの映画館に観に行ってサントラも香港製DVDも日本製DVDも手に入れ旅では少林サッカーTシャツを着て、その結果、映画の中で太極拳を使うヒロイン饅頭屋・ムイ役のヴィッキーに洗脳され、当時彼女は日本で全然露出していなかったため写真ほしさに映画館で売っていた輸入ものの雑誌を1冊千円(ぼったくり価格)で買ったものだ。これ

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 来月から、三国志の赤壁の戦いをテーマにしたジョン・ウーの作品「レッドクリフ」が公開されるが、今や中国を代表する女優、チャンツィイーと並んで4大女優と呼ばれるまでに昇り詰めたヴィッキーチャオが、孫権の妹、孫尚香の役で出ている。ムイ時代と比べると、やっぱりちょっと顔のツヤや張りやシワが歳を感じさせてやや悲しかったが、しかしよく考えてみると彼女はオレの1日後に生まれたわけだから、同じように、少林サッカーを観に映画館に足を運んでいた頃と比べてこのオレも見た目でわかるくらい歳をとってるということか。張りがなくなっているんだろうか。たしかに最近妙にほっぺたの肉が垂れて来たような気がする。歩くとゆっさゆっさ揺れるくらいだ。こぶとりじいさん風に。時間よ止まってくれっ!!!!
 レッドクリフパーフェクトガイド発売中。
 これは映画レッドクリフをより楽しむために、もしくは一度観た後により理解を深めるためにということで制作された映画レッドクリフのガイドブックである。もちろん監督をはじめトニーレオンや金城武、中村獅童にヴィッキーチャオのグラビアつきインタビューも読めるよ。見所満載のDVDもついてるよ。
 そして、なんと巻末にはあの話題のチョイ悪引きこもり、さくら剛のインタビューも掲載されているのだ!! ※こちらもグラビアつき。
 もちろん映画のキャストの方々とは一切関係なく、遥か遠い巻末でおまけのような箸休め的な存在であるが、しかし、5年前少林サッカーの上映館で1冊千円の雑誌を買っていた、そして中国国境のスーパーマーケットでお菓子の写真を撮っていたオレが、まさか数年後にそのマイ人生史上最高最強映画少林サッカーの超最高ヒロイン・ヴィッキーチャオと同じ本(遠く離れていても同じ本は同じ本だ)に登場出来るとは、誰が予想し得ただろうか。予想し得ない。何しろ自分でも夢にも思っていない。しかもヴィッキーチャオよりオレの方がページ数が多いという。ということで、このレッドクリフパーフェクトガイドは私の宝です。これで明日死んでも悔いはない。でも悔いはないからって死にたくはないけど。
 この本を見かけたらちょっくら読んでみてね。ヴィッキーチャオとリンチーリンのグラビアは必見ですよ。かわいいですよ。でも惚れてはダメですよオレのヴィッキーに。

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レッドクリフ(赤崖)

 先週三国志サイト「英傑群像」の管理人様に声をかけていただいて、「三国志祭」というイベントで神戸および大阪に行って来た。神戸、そして大阪と、東京の引きこもりとしては異国の地のような気がしたが、新幹線で行ってみるとめちゃくちゃ近かった。デリーからバラナシに行く五分の一の時間で神戸まで行けるではないか。
 そんなわけで、「ゆかり」でお好み焼きを食べた。
 食べた。お好み焼きを「ゆかり」で。
 これで、間違いないはずだ。連れていってくれた出版社の営業の方が、「『ゆかり』でお好み焼き食べたって言っとけば間違いないですよ」とおっしゃってたので、これで間違いないはずだ。とりあえず指示された通り「ゆかり」で食べたと言ったので、これで絶対に間違いはないはず。
 多分、教員採用試験とかでも答案用紙に「ゆかりでお好み焼きを食べた」と書けば正解になるのだろう。きっと「ゆかりでお好み焼きを食べなかった」としてしまったら間違い、誤答という扱いになるはず。
 よくわからない。
 三国志祭では、本の展示即売ブースの中に入って、ひたすら三國無双4猛将伝をプレイしながら時々ご来場の三国志好きな皆様とお話をしたり、サインを書かせていただいたりした。しかしそもそもその場で本を買って下さる方というのはまだ中身を読んでいないわけで、その時点ではその著者のサインが欲しいのかどうなのかよくわかっていなかったのではないかと思う。でも著者が目の前にいるのに、「いや、本だけで別にサインはいらないです」とはさすがに言う勇気は皆さんなかったようなので、有無を言わさずサインをさせてもらった。あはははっ
 ちなみに、画家の正子公也さんも時間限定で登場されサイン会を行ってらっしゃったのだが、正子さんの前には長蛇の列ができていた。そしてその時オレの前には列どころか人っ子一人、ノラネコすらいなかったので、ひとりで寂しく三國無双をプレイしていた。寂しさと悲しみで全身が痛くなった。せっかくペインクリニックで注射を打ってもらったばかりなのに……
 でも、されど打ち上げで正子さんと、一緒にいらしゃっていた森下翠さんにご挨拶に行ったら、祭の前に既に三国志男を買って下さっていて私は感動しました。三国志男はレビューやブログで三国志マニアにボロクソ書かれていたりするが、やはり一流の人達と言うのは自分が好きな事に対してもパロディやユーモアを受け入れる心の広さが当然のようにあるんだなあとしみじみ思ったのであります。

 その後大阪の書店様に挨拶まわりに行き、歓迎していただいたりつれなくされたりしながら(ほとんどは歓迎していただきました)、交通費が出る無職なのをいいことに実家に寄って、だいぶ年取ったムクをいたぶって帰ってきた。
 レッドクリフの関係者の方にご招待いただいていたので、そのまま渋谷で降りて、ジョンウー監督の中国映画史上初日興行収入最高記録という、金城武が諸葛孔明を演じる映画レッドクリフの試写会に行って来た。
 三国志が映画になったものを見るのが生まれて初めてだったのだが、なんというか、これはもう、なんといっても、なんというか、面白かったです!!
 ……具体的にネタバレしながら感想を書いたら真剣に怒られそうなので、なにを書いていいかわからない。「面白かったです!」で内容には触れずに乗り切るのが業界の掟なのではないだろうか。細かくネタばらしをしてしまったら業界から消されたりするのではないだろうか。
 こういう時は他の人の感想文を見てみるのがいいかもしれない。そうだ。こういう試写会とかに慣れている芸能人の方なら、もっとうまく感想を書く方法を知っているに違いない。ちょっとローラチャンのブログを見てみよう。
 
http://ameblo.jp/rola-chen/entry-10122543177.html

 …………。

 やっぱり同じじゃねえかよ。
 記者会試すってなんだよ……いいよな外国人は日本語わからないふりしてればブログの校正もしないで済むからっ!!

 しかし逆に日本人として中国人の小娘と同じレベルの日本語の感想しか書けないと言うのは情けないものがあるので、ここで一歩踏み込んでみると、個人的にかっこよかった武将は1.趙雲 2.関羽 3.張飛である。硫黄島の手紙から一転して、中村獅童もかっこよかった。かっこよかったなぁ。
 いやー、かっこよかったかっこよかったって、これも小学生レベルの感想だなっっ!!
 ……私は、この映画を見て真実の愛というものを知りました。涙、涙、涙でスクリーンが見えない!!
 っていうのもなんかパクリっぽい。
 まあ予告編がサイトで見られるので、これでぜひ期待を膨らませてください(ええっ)。
http://redcliff.jp/movie.html

 はっきり言って三国志上の赤壁の戦いには劉備軍はあまり絡んでこないのだが、この映画では蜀びいきのミーハーなファンとしては、長坂の戦いから描いてくれているしその後でも関羽張飛趙雲が超活躍していて、戦闘シーンは面白いというより迫力と興奮と感動でじーんと来た。やはり現実的な集団戦の中でも、ところどころでこのように武力90以上の武将がばったばったと敵を薙ぎ倒して行くというのが三国志の醍醐味なのだ!! 素敵!!!

 関羽張飛も外見ですぐわかるし、それぞれの戦い方の特徴が発揮されていて「ジョンウーわかってるじゃん!!!」と上から目線で褒めたくなった。三国志を知っていれば、レッドクリフでの趙雲の活躍シーンでは「チョンさま~~!!」と叫びながら涙ちょちょぎれるに違いない。映画が公開されたら、またチョンさま~~と叫びに映画館に一人で行ってみようと思う。友達が出来たら一人じゃなくて一緒に行きたい。しかしこの際、もっとチョンさまや関羽張飛の戦闘シーンを見たかった。2時間全部チョンさま関羽張飛の戦いでもよかったのに。大喬小喬姉妹と結婚したいオレの立場としては、周瑜が小喬とイチャつくシーンは全てカットして欲しかった。もしくは、せめて小喬をもっとブサイクなキャストにしてくれ!! 美人すぎるじゃねえかっ!!! くそっっ!!!
 映画の小喬が美人すぎて悔しかった。オレは知ってるんだぞ。本当の赤壁にいた小喬の像がこれだってことを。だからキャストもこれに近いエレファントマン的な女優を選べば良かったのに!! そんな映画見るかよっっ!!!!

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 こんな小喬じゃオレも別に結婚したくないしな……。

 というわけで、ふと気付けばいつの間にか見事な感想を書いたような気がするので、レッドクリフのCMが放映される際には「きゃ~~~っ! チョンさま~~~!! この映画で、真実のチョンさまを知りました。涙、涙、涙でスクリーンが見えない(号泣)!!」というナレーションは是非ともオレにつけさせてほしいと思う。号泣しながら語りたい。
 もちろん冗談です。

 ともかく早速前売り券を購入し、公開を待ってまた関羽張飛チョンさまの活躍を見に映画館に足を運びたいと思う。小喬も美人でいいんだ。むしろ赤壁で見たジオラマの大喬小喬の記憶の方を消したいから。本当はそうなんだ。強がっていただけなんだ。しかし少林サッカー以来6年越しに愛し続けているヴィッキーチャオも孫尚香で登場するので、正直、小喬と孫尚香どちらをより愛せばいいのか少し困る。

 ただよく考えると、レッドクリフをそのまま訳すと「赤い崖」だ。レッドウォールなら、赤壁だ。…………。言ってみただけだ。

手抜き日記

 ゴールデンウィークといえば・・・「バードウィーク」というファミコンソフトが20年くらい前にあったね。東芝EMIから出てたやつ。ハイドライドスペシャルの次に東芝EMIが作ったソフトです。ハイドライドスペシャルは、クリア画面を写真に撮って送ると先着1000名様にオリジナルテレホンカードだかなんだかが当たるという企画があって、当時デジカメなどはなかったので無理言って父親にファミコンの画面を撮影してもらった覚えがある。そして律儀にメーカーさんあてで送ったところ、「残念でした。1000人に入れなかったよ。そうそう、来月『バードウィーク』っていう新しいソフトが発売されるからそっちもよろしく」という返事が来た。

 バードウィークは買わなかった。

 そのハイドライドスペシャルの音楽がちょっとインディージョーンズのテーマに似ていて。これがハイドライド エンディングの曲なんてそのままじゃねえか・・・。というわけで、GWを控えて映画の前売り券貧乏になった。先日新宿のチケットショップで買ったのは、インディージョーンズクリスタルスカルの王国と、ランボーと、ローランドエメリッヒ最新作の「紀元前1万年」、そして少林少女である。その中でひとつ見たくないものが混じっているが・・・。

 インディージョーンズではなく、ルーカス違い、ハリソンフォード違いでスターウォーズ、そのダースベーダーのイカした演奏をお聞きください。

 

低俗番組とは

 ロンドンハーツは「子供に見せたくない番組ランキング」で複数期連続トップを獲得している、かつての「8時だよ!全員集合」の記録を塗り替えるほどの低俗番組と認定されているそうだ。

 しかし、だいたいバラエティ番組が子供に悪い影響を与えるというのは、「おもしろい番組ねえ。でも学校のお友達にはこういうことやっちゃダメよ。これとこれはいいけどこれはマズいよね。わかる?」というように身の回りのいいこと悪いこと、自動的に生活していれば周りに存在するものたちを材料にしてちゃんと教育をする、そういうことのできる自信が無い頭の固い親が考えそうなことである。ってダウンタウンの松ちゃんも言っていた。

 たかがバラエティ番組ひとつ見せなかったとしても、もっと悪いことは日常生活にいくらでも存在するし、そもそも今時普通のニュース番組の方がよっぽど極悪な内容ではないか。人を殺して「ドラえもんが生き返らせてくれると思った」と言い訳したり子供をポストに捨てたり事務所費といって何千万円も税金を横領したり、そんな極悪人の大人がのうのうと社会生活を送っているという現実を報道する方がよっぽど教育に悪そうだ。

 ともかく、オレが言いたいのは!! ロンドンハーツを低俗番組だなんて言うのは間違っているということだ! 構成作家の人たちの企画力と淳の神業級のツッコミが融合した芸術的番組を、低俗だなんてよく言えたものだ!!

 ちなみに、先日インターネットテレビガイドで番組表を見たところ、ロンドンハーツの欄はこうなっていた。





Image 

21:00 ロンドンハーツ

抗争格付け女vs西川ウソ女安キレる“殴りたい”つんくファミリー参戦青木(秘)キス▽ドすけべ
Gコード(54493)





 ……。









 こんなもん子供に見せられるかっ!!! 





 低俗だ。あまりにも低俗だ(涙)。

 頭から、「格付け女」「ウソ女」「キレる」「殴りたい」「(秘)キス」「ドすけべ」。

 最後の「ドすけべ」で何を表そうとしているんだよ!! 放送内容は全然伝わってこないけど低俗だということだけはよく伝わってくるよ!!!

 見せちゃいけません。こんなのは子供に見せちゃいけません(涙)。

 もちろん、こういうあまりにも低俗な書き方をされると、オレのような低俗な人間は録画してでも見ようとするのだが。低俗な人間が低俗番組を見て何が悪い!! 子供に見せたくないからっていうことで子供時代には見られなかったから、その分大人になってから思う存分低俗番組を見てやるんだ!! 子供時代の鬱憤を晴らすんだ!!

 ということはだよ。他のお子さんも、子供によくないからって低俗番組を禁止したら、その反動で大人になってチャンネル権を手に入れたらもう低俗番組しか見なくなるのではなかろうか。禁止されたら余計やりたくなるのが人間じゃないか。しかも低俗じゃない番組なんて子供の頃からたくさん見せられてるんだし、もう飽き飽きだろう。たとえ本来楽しいものだとしても、それを強要されたらつまらない物に感じてしまうものだ。

 結局、子供時代から低俗番組を見せて免疫をつけるか、禁止して真面目一本槍で教育し、堅物な大人になってから一気に低俗な趣味に走らせるか、どちらがいいかといったら別にどっちもよくないが、少なくとも頭が固い真面目人間が大人になってからいきなり悪いことを覚えるよりはまだ子供の頃から見せて頭を柔らかくしておいた方がいいような気がする。いろいろ制約されてると、その後の反動が大きくてオレみたいな部屋ごもり人間になってしまうんだ!! 低俗に免疫が無い子供時代を過ごしたおかげで、チャンネル権が開放されてから低俗番組の海の中であまりの興奮に我を忘れて入り浸り、もはや低俗番組の虜。こんなに低俗が素晴らしいなんて。低俗最高! こんな興奮を知らずに生きてきた18年間を返して!! 

 やはりバラエティ番組を子供の頃からよく見るというのは大事なことだと思う。ユーモアのセンスというのは生きていく中で大変重要なことだ。いくつかの種類の人々にとっては、もうユーモアのセンスが人生を左右するような重要な鍵を握っていたりするわけで、人を笑わせてやろうと普段から狙っている人間は常に物事を違う視点から見ようとするので、観察力や発想力がだいぶ鍛えられるのです。ユーモア。英語で書くとhumor。ユーモアではなくヒューモアではないか。巨人の星の主人公、星ヒューモア。

 ……ああ、やっぱりユーモアのセンスって大切だね。

 ところで、ヤフーに我が地元静岡のストーカーニュースが……。

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070802-00000050-jij-soci

 56歳の土木作業員が、「好きで好きでたまらなかった。性格が良くてとりこになっちゃった」と容疑を認めているという。なっちゃったらしょうがないな。しかし、この言葉は取調べ中に言ったことだろうに、取調べの時に本人が「なっちゃった」と言って、それを担当の刑事が広報に「なっちゃったって言ってたよ」と伝え、広報がマスコミに「なっちゃったそうです」と発表して、それをそのままマスコミが「なっちゃった」と容疑を認めている、と報道しているのだろうか。こんな細かい語尾が本当にそのまま伝わっているとしたら、結構報道というのは信憑性があるように感じられてくるな……。

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