ちょっとした告白

  

 
 オレが彼女と会ったのは、今年の4月。
 ニュージーランドから、オーストラリアへ向かう飛行機の中だった。
 彼女はカナダ人で、オレと同じように短期旅行中だったのだけど、その時はただ軽く世間話をして、連絡先を交換しただけだったのよね。特に一緒に行動したわけでもなく。
 で、それからしばらくして、オレもカナダに旅行に行くことになったんだよね。だから一応彼女に連絡を取って、久しぶりに会ってみたわけさ。

 そしたらなんだかわからないけど、すごい勢いでオレにアタックをしてくるんだって!! なにこの猛烈セクシャルアピール!! たまらん!!

 まあ、男として悪い気はしないからさ……
 なんだその。ちょっとした、彼女の家に行って、恋人みたいな関係になったのさ。ここだけの話だけど。

 ところが。彼女の家に泊まってたった2日しか経ってないのに、いきなり彼女の様子が豹変……。突然、2日前とは全くの別人のようにオレに対して失礼な態度を取るようになった。なんなのこれ。オレが何をしたっ(涙)!!!

 そんなわけなので、オレは彼女が出かけているうちにこっそり荷物をまとめて、ホテルに移りました。あんな居心地の悪いところにこれ以上泊まれるかっ!!!
 それで次の日、ネットチェックをしたら彼女からオレをめちゃくちゃに侮辱するメールが届いていた……。
 どういうことやねん。もうわけわからんわっ!!!
 女って、ほんと気味が悪いし意味不明だよな……。





 ……という内容のメールが、
 アフリカとアジアの旅先で何度か会ったスウェーデン人のアンダーソンくんから夜中に届いた。

 


 
 
 
 

 知らんがなっっ!!!!!!!





 ああ憎たらしい!!
 だいたい、ほぼオレと同じくらいの年齢なのに、「女って意味不明」って今さら何いってんだよ。
 いい歳して、今頃気付いたのか??
 そんなもん物心ついた頃にはわかっているのが普通だろ!!!!

 なんて冗談を言ってみたりして。
 意味不明ではありませんよ。女の人って、誰もが天使じゃないですか。翼を忘れた天使なんです女の人は全員が。その点、僕とアンダーソンくんは意見が真っ向から対立するようですね。
 女性が天使なら、男は召使いです。なんなりと申しつけて欲しいですねほんと。

まきちゃんへ

13日大丈夫だよ。もう仕事も落ち着いたし。
上野でもいいけど、ちょい遠出してディズニーとかでもいいかも。オレ意外と好きなんだよねああいう若者向けのところ……
実はシーの方はまだ1回も行ったことないんだよね。インディジョーンズに乗りたい。とはいえ、まきちゃんと一緒ならどこでも楽しいだろうけど!! とか!
時間どうする? どこ行くかにもよるけど。なんとか頑張って早く起きます。電話してくれたらうれしいかも……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しーん……

 今回は、「恋人に送るメールを間違ってブログにアップしてしまった人」をイメージして書いてみました。たまに芸能人がやってるよねこの致命的なミス。よく知らないけど、アメブロの芸能人ブログは文章を特定アドレスに送ると更新が出来るらしく、あて先を間違えるとこのような悲劇が起きてしまうようだ。

 とはいえ、もしかしたらこのブログも「作者(さくら)の野郎、最初は間違えて女の子に送るメール載せちゃったんじゃねえの? それで必死に誤魔化そうとして後から後半の文章を付け足したんじゃねえの??」と思われているかもしれない。

 たしかに、最初からこのあたりのフォローの文章がついていたとは限らないからな。はじめにアップした時は、もしかしたら「電話してくれたらうれしいかも……」までで記事が終わっていたのかもしれない。それだったらまさしくオレは間違えて女の子に送るデートメールをブログに掲載しちゃったけど、記事を消すと魚拓とか取られて余計に騒がれるから文章を追加して「最初からネタでした~」という展開にして誤魔化そうとしている人になる。

 でも安心したまえ。最初の部分を読んで「なによ! 誰なのよマキって!! 私がいるのにいったい誰にメール出してるのよっっ!!! 作者のばかっ(号泣)!!!」と憤慨した女性が何人もいると思うが(少なく見積もっても15人はいるだろう)、このココログでは、メールを出してブログを更新できるという機能は無いのだ。つまり、元々メールの送信によってブログを更新する習慣が無いのだから、間違えようが無いのである。どうだい。これで誤解は解けたかい? おいおい、なーに安心して急に泣いてるんだよ! ごめんって! 悪かったって!!

 そもそも、オレはディズニーランドになんてデートで行こうとは思わないから! そういう趣味じゃないんだよね。仮にデートじゃなくて、友達と一緒だとしても行きたくない。やっぱり、ディズニーは1人で楽しむものじゃない? 楽しかったよ1人で行った香港ディズニーランド。キャラクターがいっぱいかまってくれて。かなり同情的な愛を感じたもん。

 あーあ。いろいろイヤなことが多いなあほんとに。

 よく考えたら、虚しいねこれ……。たとえネタじゃなくとも、たとえ本当に間違えてメールをブログにアップしてしまったとしても、デートメールを送るような相手がいるだけいいよな。ブログのネタ用にせっせといもしない彼女あてのメールの文面を考えているオレ、惨め過ぎて絨毯に火をつけたいわ。もう何もかも燃やせばいろいろ考えなくても済むし。好きな人のこととか。考えると辛いなあ。

 

オフ会に行きました

 一昨日、チョイ役で出させていただいたBSの番組「熱中夜話」のオフ会があった。当日出演した三国志愛好家のお歴々みなさまの半数くらいと、NHK&制作会社の方が参加されており、なんといっても番組の公式ホームページにはこのような投書もいただいていたし、

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 この見知らぬ方のアドバイスに従い、年末に向けて友だちを作るチャンスということで勇気を持って出席した。
 収録の当日は緊張で死んでいたのでほとんどどなたともお話出来なかったというか記憶があまり無いのだが、あらためてゆっくりお会いしてみると、話も弾んで友達もたくさん出来ること出来ること! …………。でもやっぱり、友達ってそんな短時間で出来ないよね。普通の大人の人たちは、名刺交換とかをしたら名刺に書かれた連絡先に自分から「先日はどうも! 最近どうっすか!?」みたいに連絡をするのだろうか? 名刺交換なんて社会人には形式的なものだから、調子に乗って友達気取りで気さくな内容のメールとか出したら、「うわっ、こいつオフ会で一度会っただけの関係なのにマジで連絡してきやがった! 社交辞令ってもんをわかってねー野郎だなっ!!」と怒られたりするんじゃないだろうか?? オフ会で会った人の中から友達を作ろうとしたら、とりあえずまたオフ会に呼んでもらうのを待っていれば良いのだろうか。1年以内にまたあるといいけど……。なんとか30年以内には1人くらいと友達になりたい……

 ともかく、久しぶりの大きな飲み会でおもしろい話がたくさん聞けて感動した。あまり詳しくも書けない今までは覗けなかった業界の裏話をたくさん教えていただいてガチョーン!というか、「人、人、人、すべては人の質にある」という少林寺拳法の開祖・宗道臣の言葉を思い出したのである。勇気を出して2次会にも押しかけてよかった……

 関係ないけど、多人数が集まる飲み会というのは、どう考えても会費分飲み食いをすることが出来なくないか? 同じ金額で少人数の仲間内で飲みに行けばもっとガバガバ食えるのに、なんで大がかりな会合はあんなに費用効率が悪いのだろうか。居酒屋の狡猾な策略にかかっているとしか思えない。

 さて、その席では参加者全員が、OA映像が収録されたDVDを制作会社の方よりいただくことになった。
 ということで、自分の出ている姿なんて見たくねえぜ、どうせうちはBS見れねえからいいんだよ、と余裕で構えていたオレも、いつでも放送が見られるようになってしまったのである!!

 だから今日見た。

 ガビーーーーン!!!!

 ドビ~~~~ン(号泣)!!!!

 な、なんで自分の姿を見るというのはこんなに恥ずかしいのだろうか……。
 しかも気持ち悪い。見た目も気持ち悪いし挙動も話し方も全部気持ち悪い!!
 まああえてオタクの雰囲気を出そうかとメガネスーパーで1番安い黒ぶちメガネを買って装着してみたのだが、それを差し引いても気持ち悪いぞ~~~(涙)。それを差し引いても気持ち悪いのに、黒ぶちメガネのおかげで更に気持ち悪くなっている。
 これNHK様の衛星放送ということでつまり、視聴者の皆様はお金払って見てるんだよな……。もしオレがオレじゃない他の人間だとして家でこの番組を見ていて、オレのコーナーが始まったらその瞬間「バカヤロウっ!! こんな気持ち悪い素人を見るために視聴料払ってんじゃねーんだよっ!!! 金返せボケッ!!!」と叫ぶんじゃないだろうか。
 とりあえず今後に活かすために思い切って見たので、具体的な反省点がたくさん見つかってそれはそれでいいのだが、別に自分で「気持ち悪い」と書いているのは「そんなことないです、気持ち悪くなんかなかったですよ! むしろ抱かれたかったです(ポッ)」と慰めてもらいたいからではない。別に、慰めちゃダメだと言っているわけではないが……。慰めたければそれはオレが止める筋合いのものじゃないので、責めたりはしないが……。自由にやってくれて構わないが……。

 ポイントは、自分を見ると何もかも冷や汗が出るほど恥ずかしくて気持ち悪くてしょーもなく感じるのに、他人が喋っている姿を見てもなんにも気持ち悪くないということだ。タレントさんはもちろん愛好家の面々の中にも場慣れしている人、業界の有名人・ライブハウスでのパフォーマンス映像も紹介されていたおもしろ三国志さんなんかはさすがにすげー落ち着いてるなあと思ったのだが、他のごく普通の三国志愛好家の方々も、みんな平然と緊張せず動じず凛々しく喋っているように見えるのである。
 しかしこれは、本当に出演者の中でオレだけが気持ち悪くて緊張していたというわけでは決して無いはずだ。仮にもしオレがオレじゃなくオレの後ろに座っていた人で、オレの後ろに座っていた人が仮にオレだったら、オレは「さくら剛の遺跡コーナー」を見て、「うわっ、あの人テレビなのに平気でスラスラ喋ってる!! しかも面白い!! それにカッコいい!! 凄い(涙)!! あれじゃあモテるのもしょうがないよなあ……。彼にだったら、萌ちゃんを取られても納得出来るよ。お似合いのカップルだもん。悔しいけど、祝福するしかないよな……幸せになって欲しいよな……オレの分まで……」なんて、思っていたのではないだろうか!! そして、オレの後ろに座っている人(この場合自分)が喋っている姿を見て、うげーーっなんだこの気持ち悪い奴!! 声も小さいし滑舌も悪いし話もまとまってないし緊張し過ぎだし、明らかに出演者の中で最も人間的に劣っている!! 今すぐ殺してくれ! スパーーン(リストカット)! と嘆いたのではないだろうか!!!

 何年も前オレはカスタマーサポートセンターといってお客さんからの電話を受けるような仕事をしていたのだが、定期的に、教育する人と一緒に自分の対応を録音したテープを聞いて改善点を洗い出すという作業をしなければいけなかった。その時も、他人の対応の録音を聞いてもなんの感情も抱かなかったのに、自分の声を聞くと「ぎゃーーっ!! やめてくれ~~っっ!! なんだこの変な声は~~っ!!!」と気持ち悪くなったものだ。
 そもそも、自分はたまたま何かの間違いで自分なだけで、隣に座っている人と自分の差なんてほとんど無いのだ。モスクワに住んでいるアパートの管理人のおばちゃんからしたら、オレとオレの隣に座っている人がどっちがどっちでも全く関係ないし、2人とも全く同じようにどうでもいい存在なはずである。本当にほんのちょび~~~~~っとの間違いで、たまたま自分は自分で、隣の人は隣の人なのだ。最上川の石があと1mm流されるかどうかくらいの差で、もしかしたらオレは隣に座っている人として生まれて来たかもしれないのだ。それなのに、なんで自分の喋っている姿を見るとこんなに気持ち悪くて、隣の人が喋っている姿はなんの緊張も冷や汗もなしに「ダブル食感 ALMOND CHOCOLATE(CRISP)」をかじりながら平然と見られるんだっっ!!!!! なんで自分のところだけが、こんなにもイヤな鳥肌が立つんだ!!!!

 おそらく、芸能人や有名人の人以外は、自分の姿をビデオカメラなんかで撮影したものを見ると恥ずかしくて悲しくて心臓の鼓動が早まるのではないか。自分以外の誰も自分のことなんか気にしていないのに、自分だけは自分が世界中の注目を浴びている気分になって、なぜか自分の姿が恥ずかしくて変態に見えてたまらないのである。
 いったいなぜだろう? これはおそらくなにか実は心理学用語で説明することが出来たり有名な心理学者がこのような現象を「こうである」と発表して名付けたり、実はとてもこのブログは学術的で研究対象になるようなテーマを今回は書いてしまっているではないだろうか、なんかおかしな文章になってるけど、オレはもう青竹踏みとラジオ体操をして寝るから、長々と書いたが別にまとめないで終わる。最近寒いんだよこの野郎!!!!

めでたくない

 2週間ちょっとの間、右目が紅白でめでたい感じだったが、もう赤い部分は完全になくなってしまった。これでもうめでたくも無ければ、わかりやすくもない。なんといっても白目が全部赤かったときには、出会い系サイトでうまく女の子と連絡がとれて待ち合わせをする時も、「僕の特徴をお知らせします。僕は、右目の白目の部分が全部赤くなっている男でございます。右目に注意して探してくれればすぐに見つけられるはずです。じゃあ明日の7時、吉祥寺の改札前であなたをお待ち申しあげております」と簡単に説明できた。あれは非常に楽だった。
 しかし白目が人並みに白目になってしまったからには、もはや白目が赤目の人ですという説明文はオレを表さないので、これから出会い系では他の特徴、例えばこの世のものと思えないくらい可愛いとか、韓国の四天王の4人を全て足して2で割ったくらいのハンサム世界新記録保持者とか、見るからに叶姉妹の姉の方の愛人を2年間勤めていそうな筋肉質のジェントルマンとか、あまり自分で言うのは気が引ける自慢げな特徴を伝えなければならなくなってしまう。
 でも、よく考えてみれば、そんなことで悩むくらいなら、そろそろ出会い系サイトを卒業した方がいいかなとも思う。なにしろ今は無職の身で、細々と貯金を食い潰して暮らしているにもかかわらず出会い系サイトの使用料で月7万も飛んでいってしまっているのだ。7万といえば相当なものだ。明治時代ならば、家1件買えてしまうほどの大金である。今は明治時代じゃないので買えないけど。それに、それだけの金を払っているにもかかわらず、10回待ち合わせに行って、本当に女の子がやって来るのは1回あるかどうかだ。しかもその女の子も森三中とハリセンボンを全員足して2で割ったくらいの強烈なパフォーマンスを持った外見の子で、いつも最初の挨拶より前に「あれ? 今って出前の帰りですか?」と思わず尋ねてしまい、「角野卓造じゃねえよ!!」とキレられることが多かった。マイケルムーア監督の時もある。

 もちろん出会い系云々は全てウソなので本気にしないように。

 しかし「目は口ほどにものを言う」というからには、オレの真っ赤な目は口ほどに何かを訴えていたに違いない。オレの目は、必死に何かをオレに伝えようとしていたのだ。「赤に注意しろ」である。多分、近いうちに赤鬼に金棒で殴られるとか、ひどい生理に悩まされるとか、赤福が賞味期限の改ざんで営業停止になるとか、赤紙が来てお国のために戦場に赴くことになるとか、赤い女性にひどく傷つけられるとかそういった悪いことが起こるに違いない。
 これからは赤い女性に気をつけなければいけない。赤いマニキュア、赤い口紅、赤いスカート、赤いブラジャー、赤いパンティー、それらを身に付けた女性が近寄ってきたらすぐさま逃げなければいけない。一見青い外見をしていても、ブラジャーやパンティーが赤くないとは限らないので、今後しばらくは女性が近づいてきたら、悪いけど下着が赤くないかどうか服をめくってブラジャーとパンティーを確認させてもらおうと思う。これはあくまで自分の不幸を避けるための緊急避難というか正当防衛のようなものなので、そのあたりをよく理解して、オレにブラジャーを確認された女性はどうか痴漢などと勘違いしないで叫ばないでほしい。痴漢のような変人と間違われるのは大変心外なことだ。大丈夫、色だけ確認したら、もしかしたら確実を期すために写真撮影をするかもしれないけど、それさえ終われば去って行くのでどうか安心して泣き寝入りしてくれればと思う。

 今書いたことも全てウソです。本当に下着を確認することは決してありませんので、どうかプロバイダーさん、僕の個人情報を警察に渡したりしないで下さい。

結婚することにしました

 ここ2ヶ月くらいブログを書いていなかったわけですが、その間いろいろと考えることがありまして、まあタイトル通り、結果そういうことになりました。プライベートなことですが、一応黙っているのもヘンなので、ここで報告をします。

 ここまで旅行記にしろその他にしろ文章上モテないモテないと連呼してきたわけですが、当然それはそう書かないと面白くないから書いているわけで、ここで僕もキャラクターの転機を迎えるというか、まあともかくその「モテない」という部分に共感を持ってもらったモテない男女諸君、これでキミたちともお別れだぜ。くぷぷっ(勝利の笑い)。

 もちろん気になるのは肝心の相手だが、相手がどういう人かというのは、知りません。とりあえず今現在は、相手なんているわけねーだろうがっっ!!!!! 連れて来いコラっっ!!!!! ボケっ!! カスっ!!!

 別に誰も今年とか来年に結婚するなんて言ってないよ。言っていないだろう? 言ってもいないことをさも事実のように捏造するのは中国の新聞だけで十分だ。新華社通信だけで十分だ。まあ捏造でもメタミドホスでもオリンピックでもなんでもいいから、とにかく中国そして三国志ブームが起こってほしい。これはひとり言だ。

 話を元に戻して、もちろんオレだけに結婚どころか交際相手(殺人事件風)もいつも通りいないが、今回なぜこのような決断に至ったかというと、それはなんか今の自分がちょっと大人としてどうだろうと思い始めたためだ(涙)。思い返せばオレという優しくて背の高く高学歴な人間は(一部捏造が含まれています)、学生時代から今まで10年近く、定職に就かず収入も少なくスーツも着ず貯金は10万円以下で生活は不規則でテレビの録画はDVDではなくビデオデッキで布団は干さず洗濯物も部屋干しでジャンクフードを食いまくり部屋は汚い。そしてそれを気にしない。

 いいかい、同年代の男性、高校や大学の同級生を見てみたまえ。ちゃんと大学3年生の時には就職活動を始め卒業してからは休まずにコツコツと働きそれ相応の年収になり結婚して子供も産まれ、人の親として一家の主として明るいマイホーム、幸せな家庭、掃除された部屋、手作りの食事、奥さんにネクタイを締めてもらい会社名と役職の入った名刺が財布の中に常駐しているのだ。会社の連中をマイホームに呼んで奥さんの手料理でもてなしたりしているのだ。5万光年くらい遠い世界だなそれは……。

 「立場が人を作る」というのはよく言われていることである。また、自分の目標や夢というのは言葉にし、公にして自らを追い込みプレッシャーを与えることが大切である。とよく言われる。高校の頃読んだMr.マリックの本にも書いてあった。ということで、オレも「結婚する」ということを先に決めてしまえば、今の学生時代の延長のような大人気ない生活から脱却し、自らプレッシャーをかけ追い込まれ気付いた時にはちゃんと安定企業に就職し、毎朝スーツで出勤し部屋は清潔でバスタオルや風呂のマットは毎日取り替え自分でサラダや煮物などヘルシーな品目を料理し月収は40万円以上、ボーナスで大画面ハイビジョン液晶デジタルサラウンドテレビを購入し貯蓄は500万ほどになっているに違いない。

 ということで、ここであらためて宣言します。私は、今から30年、いや、20年以内に結婚をします。

 でもなー、20年つってもそんな時に自分が生きてるような気があんまりしないんだよな……。だいたい、四六時中同じ屋根の下に人が住んでいる生活ってどうなんだろうか。キッチリ朝起きてジャンクフードも食べずに餃子の王将にも行かずにお父さんらしくアホなことや変態なこともやらずにエロ画像も見ず女子アナにファンレターも書かず2chやニコニコ動画もやらずに律儀に暮らしていくというのは……それ、すっげーつまらないように感じてしまうんだけど。気のせい? 木の精? 妖しい精(妖精)? というかお父さんも王将くらい行くだろうよ。お父さんも女子アナにファンレターくらい書くだろうよ。

 でも、どうもまだオレはジャンクフードを食って(そんなに好きか)部屋に引きこもって10時間以上インターネットをやり続けたり買ったけど読んでない本を積んでいったらすごい高さになって3日に1回崩れたり時々勝手に地球を放浪したりノラネコと戦ったり夜中の3時に夕食を食いにはるばる下北沢の王将まで遠征する生活の方が、全然楽しく感じる。いや、地球の放浪は楽しくは無いけど。

 もし今「あなた、もうあなたもお父さんなんだから、パソコンとかゲームは卒業してよ。毎朝私と一緒に起きて、休日は家族サービスで私と太郎を屋外に連れて行ってね」と言って来る嫁がいたら、オレは首を絞めるだろう。奥さんと子供と過ごす幸せな未来を悲観して心中を図る可能性がある。

 …………。

 えー、考え直した結果、結婚するのはやめました。

 遊べるだけ遊んで暮らして行きたいと思います。一人で人生を楽しめるうちは楽しみ続けたいと思います。そういうことをしていると楽しみ終わった頃には誰も結婚してくれる人はいないだろうから、必然的に一生今のままの生活が続くということになりそうだ。う~ん、それはそれで悲観的だ。まあどっちにしろ死ぬまでこんな感じのような気がする。

 モテない組合のみんな、「おかえり」と優しく言ってください。

 最近手が痛くて以前と比べるとキーボードを鬼のようには打てないので、これからゆったりめ、もしくは短めな感じでブログを更新して行こうと思います。そして今年はなんとかレーシックを受けようと情報収集に励みたいと思います。若返れ目! 病院や料金が無数にありなかなか判断基準がわからないですが・・・

T-SQUARE

 いま~わたしの~ねが~いごとが~

 かな~う~な~らば~灯油が~ほし~い~

 灯油が1リットル100円を越えている。なんということだ。寒い……。

 同じ世代の人にしかわからないと思うが、昔「ボクたちのドラマシリーズ」というフジテレビのドラマがあった。観月ありさといしだ壱成の「放課後」(主題歌は観月ありさ)、一色紗英主演、共演が内田有紀デビュー作の「その時ハートは盗まれた」(主題歌は松任谷由実「冬の終わり」)、松雪泰子と萩原聖人の「白鳥麗子でございます」(主題歌ZARD「負けないで」)、高橋由美子と森脇健児の「お願いダーリン」(主題歌高橋由美子「も~お~はなさない、はなさないっあな~たを~♪」ってやつ)、そして第二シリーズでテツヤ役が松岡なんとかに変わった「白鳥麗子でございます」(主題歌ZARD「きっと忘れない」)、またも森脇健児と当時NHKのテレビ小説からのイメチェンを図った戸田菜穂の「お願いデーモン!」(主題歌モダンチョキチョキズ「自転車に乗って」)、細川ふみえとダンス甲子園(アジャコング&戸塚ヨットスクール)直後の山本太郎、武田真治の「幕末高校生」(主題歌は西司の「ぼくらのヒストリー」)、第一シリーズから抜擢された内田有紀主演、オレと同じ有玉小学校の2年先輩袴田吉彦が未来人役の「時をかける少女」(主題歌NOKKOの「人魚」)、以上。

 これだけ記憶からだけで書けるのすごくない? いかに高校時代にボクたちのドラマシリーズに熱中していたかってことがわかるだろう。ドラマの中の華やかな感じとは全く無縁の学生生活だったのに。

 その中で一番印象に残っているのが、観月ありさといしだ壱成が電柱が倒れてきて中身が入れ替わる、先頭きって放送された「放課後」だ。でその中で登場人物が組んでいたバンドが演奏していた曲があるのだが、それをずっとただの劇中歌だと思っていた。放課後のために作られた曲で、サントラ以外では聞けないと思っていたのだが、しかしその曲を時々有線なんかで耳にすることがあるのだ。これはもしかして、単なるサウンドトラックではなくてどこぞの有名な曲だったのだろうか? と思い最近調べてみたら、T-SQUAREという人たちの曲だということがわかった。

 そして、実に15年くらいぶりにちゃんと聞くことができた。この曲だ。多分、10人に8人は何のことやらわからないと思うが、きっと10人に2人くらいはこれを聞いて同じように涙ちょちょぎれるのではないだろうか?? いや、もうちょっと多いかもしれない。オレのサイトを読んでいる人がだいたい同世代なら、半分くらいの人は「放課後」を見たことがあるのではないだろうか。「ボクたちのドラマシリーズ」と言われてピンとくるのではないだろうか??

 まあ……

 ただ、それだけだ。

 でも、「昔見ていたテレビの中で流れていた曲」というのを時が過ぎてからちゃんと聞いてみると、とめどなく涙が流れるほど感動するものである。そこには自分の青春時代が詰まっているのだから……。今は何春なのだろうか。もはや黒春だ。ドス黒春だ。いや、思えばオレに青春などあったのだろうか。青春というのはなんだろう。学校の女子を好きになって体育館の裏とかで告白して付き合って甘酸っぱい思い出を作るのが青春だというのなら、まだオレに青春は来ていない。いつ来るんだろう。とりあえず学校に入らなきゃ……

 ところで、今回の旅行記の更新分ではインドの歯医者のことを書いたが、中で「はきゅーんはきゅーん」という効果音を使っている。これがどういう音かということをイマイチイメージできない人もいるだろうから、見本をつけておく。これがそのはきゅーんだ。ぜひみんなも一緒にやってほしい。

相談メール

 サイトを作ってメールアドレスを公開している関係上、たまに旅行記を読んでくださっている方その他から質問や相談のメールが来る。多いものは、「今度○○に行くのですが、費用はどれくらいかかりましたか?」とか「○○から○○まで期間はどのくらいで行けますか? 夏休みだけで大丈夫ですかね?」とか、これから旅行を考えている人からの質問だ。

 一言で答えられそうなことや、「ああこの人は旅行記を全部読んでくれているんだなあ」というような人からの丁寧なメールの場合は(なおかつ時間がある時は)極力答えるようにはしている。だがしかし、旅行の前にネットサーフィンしてたらたまたま行くところと同じ地域の旅行記を見つけたので読者のフリをして質問してみた、みたいなメールには(というか大体はそういうメールだ)答える義務が無いし、こちらも忙しいので無視する。だいたい差出人の年齢が若くなるにつれて内容も失礼なものが多くなる傾向がある。

 ところがもうひとつ厄介なのが、時々旅行と全然関係ない内容の相談をもちかけられることだ。なんでその悩みをオレに打ち明けるのだこの人は? なんでそれにオレが答えなければいけないんだ?? と困惑することが度々ある。それは具体的にはいったいどんな内容なのかというと、今日もそのメールが来たので、見せしめのためにここで詳しく中身を書いてしまおうと思う。人から来たメールの文面を晒すというのはマナー違反かもしれないが、向こうだって余計なことでオレに頭を使わせるということで迷惑をかけているのだから、マナー違反は相殺になるのではないか。

 差出人は和香さんという女性の方で、いきなり件名がズーンと重い、「真剣に悩んでるんです」という深刻な悩み告白だ。で本文にはこんなことが書いてある。

「常識的に到底信じ難いと思いますが…真剣に悩んでるん
です!
掲示板にも思いきった写真を公開しましたし、少しでも
真剣な想いが伝わればと思って…。
こんな事言うのは凄い恥ずかしいですけど…調教して頂
く前に私の全部…見ていただけますか。
ちなみに私の写メは、
http://www.rea******.com/movid/hl
にありますけど、
恥ずかしいから今日だけ」

 ……。

 こんなメールである。

 ……いやー、なんという重い内容の相談なんだろう。調教して頂く前に私の全部を見ていただけますかなんて、いちホームページ作者のオレに言われてもどう対応していいかわからない。というより、調教して頂く前ってオレがあなたを調教しなきゃいけないの? 面識も無いのに?? まあかわいい子だったらしてもいいけどさ……

 これだけ「真剣に悩んでるんです」とか「少しでも真剣な想いが伝わればと思って」とか書かれたら、いくらなんでも無視するわけにはいかないと思う。なんらかの返事を出さないと、和香さんもがっかりして調教されるのを諦めてしまうかもしれない。そもそも名前が和香って、井上和香と同じ名前にしておけばこっちが井上和香を調教している姿を想像してムラムラするとでも思ってるのだろうか?? たしかにしたよ。ああしたさ!!

 ともかく、本文の最後も「恥ずかしいから今日だけ」で切れており、おそらくまだメールを書いている途中で送信ボタンを押してしまったのだろう、和香さんがそのことを本当に真剣に悩んでいる結果、とても動揺しているということが伺えるではないか。まあ彼女はこんなどこの誰かもわからないいちホームページ作者のオレを頼ってくれているわけだし、返信の前にとりあえず写メがあるというそのサイトを見てみよう。

 



 ってスパムメールかよっっ!!!



 ……。

 本文中のURLは念のため書き換えています。

 ということで、毎日100通以上来る迷惑メール、捨ててしまうだけの無駄なデータとはいえ無理やり拾ってみればこのようにブログが1回書けてしまうという、地球に優しいホームページ運営を実践してみました。この考え方、まさに成功はゴミ箱の中にってやつですね。実生活に応用していけば仕事もプライベートも可能性が広がるかもしれません。終わり。

 ↓喋るネコ

きっちり順番は守ろう

 なんでも、ハワイ沖で世にも珍しい8本足のイカが発見されたという。

 しかしこれはすごいことなのだろうか。なんといっても通常イカといえば足は10本。1匹のイカから10本のゲソが取れるというのは居酒屋界では常識である。ゲソ160本の発注が入ったら、普通のイカなら16匹用意すれば済むところを、この新種のイカだったら20匹も集めなければならない。実に不経済なイカであり、いくら新種といえど、今後も人気が出るかどうかといったら望み薄であろう。

 しかしもしかしたら、世にも珍しい8本足のイカは、そもそもイカではないということも考えられる。この生物を発見した人物が実は海洋生物の知識の非情に少ない人で、「おおっ! なんだこいつは!! 世にも珍しい8本足のイカを見つけたぞ!! 新発見だ! こんなイカ見たことない!!」と興奮したはいいが実は彼が捕まえたのはイカではなくただのタコだったということもあり得るのではないか。足がたくさんあったらなんでもかんでもイカだと思っていたんだよきっとこの人は。

 実際、この記事の写真を見るとタコっぽくないか? だいたい、赤い色してるじゃねーかっ! イカは普通白いだろう!! 回転寿司にいってもイカは透き通るように薄く白いじゃないか!! いつもペランペランだぞ!! イカの向こう側にワサビが薄緑色に透けてるもん!! だからこれはタコなんだ!!!

 ちなみに、タコではないとしたら、ただ単に足を2本ほどウツボに食われてしまったイカだということも考えられる。なにしろ無料サービス中のゲソが何本も水中に漂っているのである。海中のオヤジ魚たちがこ酒の肴を見逃す手は無いだろう。また、この赤い色は、きっとイカがタコを食ったのだ。イカがタコと戦って、2本の足を失うという壮絶な死闘の結果、タコを丸呑みして勝負は決着、その結果足が8本で赤い色のイカが誕生したと考えることもできる。どれもなかなか信憑性のある説であり、このような一書生のブログだけに納めておくのは実に勿体ないことだ。でも、納める。

 それはそうと……

 元モーニング娘。の飯田圭織ができちゃった婚だそうだ。

 ついこの間、辻希美が同様にできちゃってしまって、ギャルルを脱退するハメになったのは記憶に新しい。元モー娘のメンバーが2人続けて結婚を発表し、しかもどちらも結婚を発表した段階ですでに妊娠しているという状況である。

 おいおいおい……。

 なあ、ちょっと順番が違うんじゃねーかお嬢さんたちよお!? もうちょっと社会常識とか、周りの人間の気持ちを考えたらどうなんだ!! わかってるのかテメーコラ!! 非常識なやつらめっ!!!

 もう一度言おう。

 ちゃんと社会人として、順序ってものをわきまえろよっ!! 順番が違うだろうがっ!! 仮にも大人なら、元リーダーであり最年長の中澤裕子が先に結婚するのを待ってやるのが礼儀だろうが!! それが順序だろう!! 中澤ねえさんの気持ちを考えてみろよっ!!! 自分の娘くらいの年齢の辻ちゃんに先を越されてるんだぞ!!!!

 ……。

 あら?

 そういうことじゃなかったかしら??

 ……まあとにかくオレが言いたいことは、飯田さんと中澤さんの話は置いといて、この藤波辰巳の歌を本気で売り出そうとした人々に敬意を表するということである。

 マッチョドラゴン by藤波辰巳

お耳直しにZARDをどうぞ

ZARD続き

※写真のサイズをかなり大きくしたので、各画像をクリックしてみてください。

 坂井泉水さんの転落現場の写真を見てみると、やはり自殺ではなかったようだ。普通に立っている人間の頭のほんの少し上、3mも無い高さに手すりがある。およそ自殺しようとする人間が飛ぶ高さではない。むしろ、「このくらいの高さなら落ちてもたいしたことないだろう」と判断して手すりに腰掛けようと思える高さだ。多分、うまくバランスが取れなくて、後ろ向きに落ちてしまったのだろう。

 しかし実際にはもっと高いところから飛び降りたという話もあるし、よくわからない。ただなんとなくわかることは、いずれにせよ癌が転移していた坂井さんはそう長くはなかっただろうということだ。

 それでも、何故最初に癌が発見された時に一般に公開しなかったのかと、それだけが悔やまれる。なぜ彼女は密かに戦うことを選んだのだろうか。一方では彼女の死は正しく美しかったとも思い、しかしそれでもやはりあれ以来ZARDの曲を聴く度に「なんで死んじゃったんだよーーー!!!!」と悲しみに打ち震える自分がいる。時に、見ず知らずの人からの励ましというのは、家族や友人からの言葉よりもよっぽど勇気付けられることがあるのだ。

 今日仕事中に2chを見ていたところ(仕事中に2chを見てはいけません)、献花台の設置が今日の8時までだということが書いてあった。うーむ。

 帰宅するやいなや、オレはipodを引っつかみ、生まれて初めて一人で花屋に入って赤白の花を一本ずつ束ねてもらい、そのまま花を抱えて衆目にさらされつつ大江戸線に乗った。ちなみに買った花は、ピンクのバラと、「リシアンサス」という白い花であった。

 麻布十番の駅からほんの5分くらいのところに、ビーイングという会社のビルがあり、その1階にZARDの献花場所がある。もうあれから1週間、献花の受付最終日の午後7時だというのに大勢の人がいる。

Zard5

 外のスペースには献花台から溢れまくった大量の花束がずらりと並べられ、また多くの人々がZARDのライブのDVDに見入っていた。

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 まずはスタッフさんたちに誘導されて、花を持ったまま奥の記帳場へ。何冊もノートが並んでおり、そこで思い思いに坂井泉水へのメッセージを書くのである。とりあえず、オレが今日ここに来たのはこの記帳を行うためであった。むこうは世話をしたつもりはさらさら無いだろうが、こちらは坂井泉水さんには激しく世話になり、辛く痛い壁にぶち当たり道を見失っていた学生時代、ZARDの歌でどれだけ救われ元気づけられたことか。旅の途中で孤独と苦痛につぶされそうになった時、懐かしい曲を聴いてどれだけ励まされたことか。大量のコメントの中に埋もれてしまうほんの数行の言葉でも、それでも何かこう自分の中から坂井さんに向けてどうしても感謝の気持ちを発信したいと、なんでオレがこんなことを考えているのか実によくわからんが、しかしそういう気持ちを持った人がここに集まっているのだろう。し、この世にいない人に対してメッセージが伝わるかどうか、冷静に考えれば伝わらないのだと思う。それでも、伝わるかもしれない。なにかの拍子に坂井泉水がひょろっと天国から遊びに来て、ノートを読んでいくかもしれない。その時に、せめて彼女に感謝の気持ちを伝えたい。言葉からでなくても、言葉に込めた執念というか怨念のようなものが、雰囲気だけでも坂井さんの魂に伝わってほしいと思う。

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 死=無だということは普段はわかっている。残された人間にとっては無でなくても、科学的には死んで体が焼かれれば魂なんてものは無く、脳が消滅した時点で思いも悩みも存在も全て消えるのだ。所詮人間もキンチョールやキーボードと同じ原子の集まりの分子の集まりの単なる物質。

 て普段はわかっていても、今回はそうはいかない。なぜなら坂井泉水の肉体は消えても坂井泉水の歌声はいつまでも残っている。坂井泉水の歌声を聴くオレは、オレが生きている限り坂井泉水の存在を感じ続けるのだ。彼女は死して尚、これだけの作品を残しているわけで、これらは今後も何十年と買われ歌われ、つまり人々の中で坂井泉水が存在していくということだ。人間には自分自身の存在と、他人から見た自分の存在の、2つの存在がある。自分という1人の人間に対して存在が消えたとしても、何万、何十万というZARD以外の人間にとっては彼女はまだ生きているのだ。これだけの歌が、坂井泉水の死と共に消滅せずに残っているのは、つまり坂井泉水が死んだのは坂井泉水本人にとってだけで、彼女以外の何万というファンにとっては、坂井泉水が死んだというニュースは見たけれど、しかし坂井泉水は今までとなんら変わり無く生きているのである。

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 いかに彼女が存在し続けているかということは、こうしてファンの人々の中に入るとより実感できる。献花を終えて外の敷地でボーっと流れる歌を聴きながらたたずんでいると、どんどんどんどんひっきりなしに花を持った人たちがやって来る。ほとんどの人は1人である。はっきり言って、花を持って電車に乗るのは恥ずかしい。花を持って歩くのも恥ずかしい。ましてや男1人。しかし、今まで5千人近くの人が、今こうしていても坂井泉水さんのために多くの人がやって来る。そこまでの行動を起こさせるほどの存在感で、まだ彼女は大勢の人間の中にあり続けているのである。むしろその存在感は生前よりも大きくなっているのではないだろうか。

 果たして、この世に生まれて死んでいく人間で、こんなに見知らぬ人々から死を惜しまれる人物がどれだけいるだろう。ライブDVDを見ながら、最後には100人を超えるであろうファンの人々が一緒にZARDの曲を歌い、何人もの人が声をあげて号泣し、どこへともなく「ありがとう~!」と叫ぶ。こういう死に方をする生き方、このように死ねる生き方がつまるところ人間の価値ではないだろうか。人間の価値、それは死んだ時に何人の人間が涙を流すかによって決まると言われるが、まさに今日、その言葉は真実だと思った。家族が泣くのは当たり前。果たして、今自分が死んだ時に家族以外で涙を流してくれる人がいるだろうか? 死を惜しまれるような生き方をする。そういう生き方は多分難しい。多分努力と苦労が必要だ。オレがほんの5分で1曲を聴くその間に、「いい歌だなあ」とくつろぐ5分のその曲を作るのに、坂井さんはどれだけの時間と体と心を使ったのだろうか。フィギュアスケートを見ていてもそんなようなことをよく思う。

 単純に坂井泉水が死んだ悲しさよりも、坂井泉水がこれだけ死を惜しまれるような、見ず知らずの多くの人たちに感動を与えていたのだというそのことがわかったことへの感動、その気持ちを持てたから、今日締め切りぎりぎりになって献花に行ってよかったと思う。そして、坂井泉水さんが死んだからには、自分が死ぬことへの恐怖がずいぶん減ったような気がする。坂井さんのところへ行けると考えたら、若くして死んでみるのもいいかもしれない。

 そして、下手に別れを惜しむ場所に行ってしまったがために、悲しさは確実に倍増したのである。自ら悲しみに行かなければ悲しみはフェードアウトに向かうのに……。一番下の動画はミュージックステーション5回目(最後)の出演時の映像だが、ぎこちない踊り(?)と、どんなには、なー、れーてても、の「なー」の苦しそうなところが本当にかわいい。見れば見るほど、どんどん悲しくなってくる。もうダメだ。悲しい。

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とりあえず受賞しました

 未だにロリポップの意味がよくわからず、 このバナーからしてもやはりロリコンと何か関係あるのかと思っていたのだが、しかし作者の期待に反して特にロリポップといえども安達祐実を筆頭に浅田真央ちゃんとか森迫永依ちゃんとかサクラ大戦のアイリスとかキグルミちゃんとかが歌って踊って癒してくれたりとか、そういうものとは一切関係ない由緒正しい有名レンタルサーバーらしい。このアイリスほしいなあ……。

 12月から2次審査が始まったこのロリポップのホームページコンテストであるが、先日からしつこくお金をください、お金をください、100円でも200円でもいいんです、どうかお金をくださいとみんなに懇願していたら(いや、違うような気がする)、投票によるランキングでは最終日に見事に1位になった。一応全ての入賞条件でコンテンツの他に「デザイン」と「オリジナリティ」に優れていることという文言がついており、その2点はどうあがいても他のオシャレなサイトさんに勝てるはずもなく、ダメだこりゃと少し諦めながらも心の底ではこっそり「とはいえまさか一般投票で1位になったサイトを落選にはできんやろ……」と楽太郎師匠が乗り移ったかのように腹黒く考えていたら、やや的を得た腹黒さだったようで、「グッジョブ賞」といういわゆる「努力賞」みたいな微妙な賞にロリポップ様に選んでいただき、賞品としてニンテンドーDSがもらえることになった。

 そしたらいきなり夜のニュースで「ニンテンドーDS20万台の電源に不具合、回収」なんてNHKでやっていたわけだが、電源に不具合が無いものを送ってくれるのを祈りつつしかし久しぶりにサンタさんからもらえるクリスマスプレゼントとしてDSを待つかというと、そうでもない。いや、もちろん賞品としてありがたく頂戴するのだが、ニンテンドーDSがウチに届いたタイミングでちょっとした企画を行いたいと思う。クリスマスに丁度届くくらいに発送してくださるようなので、企画ってなにさ、という方はその頃またなんだなんだとサイトを見に来てもらいたいと思う。 

 しかし、クリスマスに合わせてニンテンドーDSを贈ってくれるというのがまた、「どうせクリスマスって言ってもホームページ作るくらいしかやること無いんだから、まあゲームでもピコピコやってればいいじゃん」というメッセージが込められているようで、非常に複雑な気分である。オレは別に暇なわけではない。打ち明けるが、イブの夜はもう1ヶ月以上前から予定が入っているのである。1人で鳥のから揚げを食いながら、「明石家サンタ史上最大のクリスマスショー」を観るという予定が!!!!

 ちなみに応募総数は4651サイトということで、そこから選ばれたのは大変ありがたいのですということで入賞リストはこ・ち・ら☆

 中国初恋の上にあるサイトは、さすがにフラッシュを使っていたり絵を描く人だったりwebデザイナーの人だったりと、ホームページコンテストで賞を取るにふさわしいサイトさんたちである。しばらく他のサイトさんを訪問してねちねちと温泉レポートなどを読ませていただく予定であるが、もし街でグランプリもしくは準グランプリのサイトの作者さんを見かけたら、石を投げようと思う。

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