みなさんご家族、お知り合いはご無事でしょうか?
とにかく1日も早く被災地に日常の暮らしが戻ることを祈っています。
こういう時にこそ日本人としての団結が問われるのです。
被災地以外に住む、幸いに被災を逃れた我々はたくさん募金をしようではないですか。
金額の問題ではなく、気持ちが大事なんです。
いいえ違います。
気持ちでおにぎりや毛布は買えません。気持ち+0円で人を救うことはできませんが、気持ちが無くとも1万円あれば100人の人が食べ物を口にすることが出来ます。
今は金額が大事です。糸井重里さんも、今こそ募金というものの金額の底上げをしようではありませんか、と仰っています。
手ぶらでもコンビニや郵便局に行けば募金出来ますし、サンドウィッチマン募金もありますよ。
http://ameblo.jp/mikio-date/entry-10832417537.html
期間の制限がありますがDMMでは募金金額が2倍になります。
http://coupon.dmm.com/deals/dmmbokin/
今回の災害では、Twitterの力というのを思い知りました。
Twitterをやっているかどうかで情報収集能力に大きな差が出ますし、実際の救助要請や安否確認にも有効に使われているようです。特に「スマートフォン+Twitter」の組み合わせが最強だということを学びました。
しかし、情報が多すぎてみんな何かしら混乱してもいるようです。
ここ数年ずっと思っていることですが、多くの人々というのは、ちゃんとしたメディアや会社の発表よりも、見知らぬどこかの誰かがネット上に書き込んだガセネタの方を信じる傾向がなぜかあります。
自分や知り合いに関する2chの噂等々を目にしてつくづく感じていたことですが、ここ数日のTwitterでの善意のデマの拡散はその集大成という気がします。
また、混乱の中では人は攻撃的になるのだということも感じます。
停電とか遅延とか失言とか人のツイートとか、もし何か頭に来ることがあったら、いったん被災地の方のことを考えましょう。
今が1000年に1度と言われるほどの非常時で、東北には生きるか死ぬかの瀬戸際の方たちがたくさんいることを考えたら、家があって食べ物もある我々がくだらないことで争っている場合では無いのです。
特に原発についての意見はたくさん目にします。もともと原発を作るべきではなかったという意見、原発をやめるなら電力共有どうするんだという意見、東電が無責任だという意見、現場で命をかけている人を責めるなという意見、いや現場の人を批判しているのではなく東電幹部を批判しているのだという意見、
たしかに、この国ではどんな意見を持とうとも自由なのです。
言論も自由なのです。
でも、とりあえずそれは非常事態を乗り切ってから論争すればいいじゃないですか。
どちらにせよ、福島原発の状態がこれ以上悪化しない方がいいということは確かなのです。東京電力や自衛隊の方々は、事故に対して必死に立ち向かっているじゃないですか。
サッカーと同じです。「東京電力vs原発事故」の試合が今行われているのです。
我々はサポーターです。試合中には、サポーターは一丸となって東京電力を応援しなければいけません。原発事故という敵に挑んでいる東京電力チームを、サポーターとして後押ししなければならないのです。観客の声援が大きければ、チームの方々もいつも以上の力が発揮できるのですから。
今の目的は、事故という共通の敵を打ち破ることですよね。
そんな時に、応援を忘れてサポーター同士が言い争いをしたり、ましてや試合中の味方チームにクレームをつけたりしている場合ではありません。今はみんなで彼らのサポートをして応援をして、そして試合が終わって共通の大きな敵をやっつけたら、その後で「まあ勝ったには勝ったけどさあ、あんたら前半30分の守りはイマイチだったんじゃない?」とか「後半の監督の采配はおかしかったよなあ」とか、なにか意見があれば自由に言えばいいでしょう。
とにかく試合の最中だけは、全員で東京電力を応援しましょう。「東京電力vs原発事故」が、東京電力にとってのホーム試合になるように。アウェイにしてはいけません。
ところで、「今こそ普通の生活をして経済を回そう」とか、「『不謹慎』という言葉は禁止!」という、Twitterでよく見かけるコメント、これが「被災者のことを気にするのは面倒だから自分は何も考えず普段通り暮らしたい」ということの口実になってはならないと思います。
僕は個人的には、まだ経済を回すということを考える時期では無いと思います。
例えば隣の家に住む人がお金が無くて飢え死にしかけている時に、「よしこれから買い物して金を使いまくって経済を回してやるから待ってろ!」と励ましても、景気が循環している間に隣の人は手遅れになってしまうでしょう。その前に直接お金を渡した方がいいに決まっています。
今日の食べ物にも困っている人は、経済が回るのを待つ余裕なんて無いと思います。
本当に生死の瀬戸際にいる人が存在する間だけは、飲み会やイベントを中止してその分コンビニの募金箱や赤十字の口座に予算を投入する方がいいのではないでしょうか。
もちろんチャリティーイベントなんかもありますし、募金を集める飲み会もあるでしょうし、助け合いを念頭に置いた行動であればじゃんじゃんやるべきだと思います。ただ被災者の方を置き去りにした「経済を回すための普通の生活」はまだ今の時期は早いんじゃないか、って感じるのです。
外食産業の方の「自粛ムードで客が来ないので食材がダメになる」とか「うちの生活だって回らなくなる」という意見を見かけますが、今この瞬間に死にそうな人がいるという、応急処置の間だけは我慢して欲しいなと思います。そこまでの危機的状況が続く時間は、そんなに長くはないはずです。日本の力はすごいですから。日本にいるとわかり辛いですが、海外に出ると日本はあらゆる面ですごいんだということがわかりますよ。
もちろん直接被災地の救済もするし被災地以外では経済を回す、それが一緒に出来ればきっと一番いいのでしょうね。ホリエモンもやはりTwitterで「首都の経済を止めてはならない! いつも通りの生活を!」というようなことを訴えていましたが、彼は震災直後に多方面に寄付を呼びかけて既に5000万円以上集めています。だからこそ説得力がある。朝まで生テレビで「尖閣諸島なんていらねえ」と言っていた人間と同じホリエモンとは思えないほど、かっこいいではないですか。
要点をまとめます。
こんな未曾有の危機の下でまだ1週間も経っていないのにただ単に普通の生活をしようというのはおかしくて、しかし普通の生活が出来るのにわざとしないというのもおかしいので、「普通に近いけど被災地のことを忘れずに『何か出来ることがあったらしよう』と思いながら暮らす生活」をしませんか。
今は普通の生活ではない、と思っていれば、停電になったり電車が遅れたりといったことくらいで腹は立たなくなるのではないでしょうか?
以上が要点です。
みんなで助け合っていきましょう。