もう一ヶ月ほど前になりますが、鬼太鼓座さんの演奏を聴きに行田(いくだ)まで行ってきました。
行田といえば、埼玉県の行田です。往復3時間くらいかかります。しかしなぜか東京での公演予定が無かったため、はるばる行田まで旅をしてきたのです。もちろん1人で。
会場ではDVDを買いまして、演奏後に順番待ちをしてリーダー?の吉田敬洋さんのサインももらってしまいました! いろいろ疑問に思っていたことも聞けてよかったです。自分もたまにサインをする立場になって気付いたことですが、サインを書いている時というのは何か話しかけてもらった方が楽なんです。なにげにサインというのはそれなりに時間のかかるものなので、沈黙の中で書くよりもなにかと話しながらの方が気分的に楽なんです。吉田さんには、いくつくらいの歳から太鼓を始められたのか、そんなことを伺ってみました。和太鼓には子供の頃から関わっていたそうですが、鬼太鼓座に入門したのは15年前だそうです。
座員の方々は、富士山の麓で合宿生活をしながら修行をしているんですよ。毎日山の中を走っているらしいです。
えっ? さて、これは意外ですか? 意外なことですか? 僕には似合いませんか? さくら剛がわざわざ県外までコンサートを聴きに行くなんて、そんなことはやむを得ずする以外に自主的に行うわけがないとお思いですか? 絶対になにかからくりがあるとお思いですか??
ばーかばーか。ばーかばーか。あほあほあほあほ。そう思った奴あほ。色眼鏡でオレのことを見やがって。色眼鏡っていうのはサングラスのことだな? サングラスで人のことを見るなんて失礼すぎてあほとしか言いようがないな。ばーか。あほー。「イケメンが和太鼓なんて聞くわけが無い」なんていうのは偏見にも程があるんだ。イケてるメンズがはるばる行田市まで和太鼓の演奏を聴きに行くことだってあるんだよ。オレがなによりの証拠だろうがっ!!!
和太鼓を好きになったのは今年からなので昔のことはよく知らないのだけど、鬼太鼓座さんは15年ほど前の全盛期と比べると規模は小さくなっているとはいえ当時20代で先頭に立っていたスーパー座長のヤスコさんも戻って来たようで、新世代旧世代混ざった魂の籠もったスーパーパフォーマンスを見せてくれます。
吉田さんのけん玉演奏は思わずため息ならぬ「おおお~~っ!」というため声が出てしまうほど感動的な職人芸です。なにを言っているか全然わからないと思うので、ぜひ次のツアーの機会にはみなさんも見に行ってみてください。そこにはきっと、さくら剛もいることでしょう。さくら剛が、裸にふんどし姿でりりしく登場し、屋台の上で大太鼓を叩き始めるでしょう。ウソです。演奏してるっていう意味じゃなくて、観客としているって意味です。当たり前だろうがっ!!!!
今年の夏から和太鼓にはまっており、それはなぜか? なぜそこまで?
それでは、教えてしんぜよう。腕が痛くて指先が動かない中、湿布を貼りまくってまで書いてやろうじゃないか。この覚悟見さらせや。
そうあれは忘れもしない今年のあの頃。たまたまあるイベント会場であるグループ(鬼太鼓座さんではない)の和太鼓の演奏を聴いて、それをきっかけにはまってしまったのだ。それからだ。だいたい自分が和太鼓の演奏などというものに興味を持つなんてことは次世代に生まれ変わってもあり得ないとわかっていたので、暇潰しに適当に聞いていたわけだ。早く会場に着きすぎてしまってやることがなかったため、演奏を聴くというよりはそこにしか座る場所が無かったのでしぶしぶステージ前のベンチに休憩ということで座ったのだ。休憩したいけど太鼓がうるせーなーなどと思いながら。
そしてボケーっとその地方の素人集団の和太鼓の演奏を聴いていたら、5分くらい後にはひっくり返るくらい感動していたのだ。えーーーーーっ!!! ウソでしょ!!!! そんなバカな!!! と自分でも予想だにしなかったものに自分が感動しているということに驚きながら感動していた。和太鼓ならなんでもいいというわけではない。その素人の方たちが素人とは思えないくらいすごすぎたのだ。なにしろ、半分以上子供だし!! 見た目はド素人。しかし素人ではない。アマチュアで仕事ではなく趣味なのに、太鼓の「た」にすら興味が無かった引きこもりをひっくり返らせるほどの演奏。そして、それからことあるごとにその人たちの演奏を聞きに1人であちこち遠征するようになってしまったのだ。
誰かが撮った演奏の動画がyoutubeにあがっていたりするのだけど、こればかりはyoutubeで観ても感動の5分の1くらいしか伝わらないと思う。だからおいそれと紹介はできない。鬼太鼓座さんはDVDを買ってみたものの、やはりDVDをヘッドホンの最大音量で聞いたとしても実際に会場にいるのとは全然違う。会場で目の前で聞くあの内臓までふるわされるような感じは本当に会場でしか味わえない。
最初に和太鼓にはまるきっかけになったグループさんのことは正直具体的にとても書きたいのだけど、まだ書けない! なんかもったいなくて!! でもここぞという時にはしっかりと紹介したいと思う。あれほどの人たちが町内会の地味なお祭りとか小学校のイベントなんかでほんのチョイ登場で地味に演奏しているのだ。ほとんどの場合見学は無料だ。あり得ない!! どうかしてる!! どういうことやねん!!! しかし見に行く方は助かっている。格安だから。交通費くらいなもんでして。でもあの人たちは絶対にもっと広く知られるべきだと思うので、タイミングを見計らってここぞという時に紹介したいと思う。紹介といってもオレもただの1人のファンであり知り合いでもなんでもないけどその時にはここで書いてしまいたいと思う。
なにしろタイミングがある。演奏する場所によっても良さが違って来るから。次のイベントはぜひみんなに行ってみて欲しい!という時になったら必ず書きたい。
そんなわけで、その一番好きな地域グループをきっかけにプロの演奏も聴くようになった私。12月の半ばには、鼓童のコンサートに。1人で。そして、12月24日には「TAO」という和太鼓グループの演奏を聞きに行く。1人で。
はっきり言って、せめてもう少し開催時期を考えて欲しかった。いくらなんでもクリスマスイブに男を1人でコンサートに行かせるか?? いやいや、和太鼓の演奏なので、軟弱な罪人であるカップルどもは会場にはいないと信じよう。観客も全員硬派な、ズボンの下にはふんどしを装着している男の中の男どもだけだと信じよう。そうでなければいけない。おかげで、当日はクリスマスイブだということなど忘れて熱く過ごせそうだぜ。
もしクリスマスソングなんか演奏された日には、観客の男一同団結してステージに乱入して暴れるからな。全員ふんどし姿になり団員たちをしばくから。和太鼓の集団でありながら敵性音楽などを奏でる非国民どもの根性をふんどしで叩き直してやるから。バチを奪って叩きまくってやるから。
和太鼓でどうやってクリスマスソングを演奏? と思うかもしれないが、和太鼓の演奏には必ず篠笛という笛がセットになっているので、奏でられてしまうのである!! 時には尺八も出て来るので、敵性音楽を持ち出してくるのも可能なわけだ。
観客側にも、もしも日本の心である和太鼓の演奏をカップルで聞こうなんていう謀反人がいたら、すぐに男たちで取り巻きふんどしで吊し上げることを予定している。以上である。