« 2010年10月 | トップページ | 2010年12月 »

指が

 精力的にブログを更新しようとしていたところなのだが、おそらくクリスマスが近づくというイライラ感からだろう、体が悲惨なことに。
 マウスのクリックとキーボードの打ち込みが右側の背中と肩と腕痛を激しくするのでそれをかばおうと左側でマウス操作をするようになったのだけど、左側を酷使していたら左の首から背中の筋がおかしくなってしまって左手の指でもPCを操作しづらくなってしまった。指先を動かすと首から背中にジョ~ン!といたぎもちわるい感じで響くんだよ。
 怪我や病気ではなく、職業病+作業中の姿勢が悪いというところに原因がある。長期で海外に行くと完治するからだ。ジムに通ったりビリーに励んだりしてもたいしてよくならないのは、よっぽどPCに向かう作業が自分に向いていないということだろう。旅をしてPCから完全に離れると良くなるのだ。オレはこの色黒な肌を見てもわかるように生まれつきアウトドアが似合う人間なので、部屋でウジウジ何かをやるってことに体が拒絶反応を起こすんだよなめんなテメー 

 体は心とつながっているので何か精神的に喜ばしいことがあれば楽になるのではないかと思う。クリスマスが過ぎて日本に平穏が戻り、お年玉をたくさんもらえば少しは復調に向かうのではないか。よかったオレにまだ子供がいなくて。子供がいたらお年玉をあげなければいけないではないか。それがイヤでオレは子供を作らないんだよ。
 ところで以前はPCを声で操作するソフトを導入していたのだけど、能率が悪すぎてもうあの時代には戻りたくない。だから、PCを使わない職業に転職したい……。プロレスラーとか。格闘家とか、プロバスケットプレーヤーになればPCから離れられるような気がする。マジでやってみよう。
 えーとあとは近頃連載されていたポッドキャストがなかなか好評なようなので、さくら剛の生の声を聞いてみたいという方はぜひ一度お試しください。あなたもさくら剛のセクシーな声に虜になるはずです。また、先日のトークイベントにおこしくださった方、ありがとうございました!! いつも遠くから足を運んでくださる方もいらっしゃりとても嬉しいです。

 次回のブログは、和太鼓集団の鬼太鼓座さんについて書きたいと思います。

第三回がアップされました

 海外ブラックロードPodcastの第三回目アップされました。これでさくら剛ゲスト編は最後です。
 1回目から計算すると随分長い時間喋ってますね。ネット上にある限り、僕がいつか死のうがこの放送だけは残って行くというのが不思議な気がします。
 こちらから!

 http://www.blackroad.net/blackroad/2010/11/069-podcast3.html

新たな試み2

 先週に引き続き、嵐よういちさん&丸山ゴンザレスさんプレゼンツ「海外ブラックロードポッドキャスト」、さくら剛出演分の第2回目がアップされました。

 自分でも聞いてみましたが、なかなかどうして1回目と比べると、特に後半になるにつれ緊張がほぐれリラックスしてきているのがわかります。
 さすがに3回分で90分近く喋っていたわけなので、最初と最後では心の開き方が違うのかもしれません。心も、体も開いてしまって、おかげであの夜、放送後は屈強なお2人に囲まれてあんなことに……(泣)。 今でも、この心の傷は癒えません。僕は、本当に世の中から性犯罪というものが無くなって欲しいです。二度と、あの夜の僕のように苦しむ人がいなくなるよう、性犯罪者に対する厳罰を望みます。
 冗談ですよ!! 放送後は、近くのお店でたくさんご馳走していただきました。

 とはいえ、心を開いてリラックスするとその弊害として、調子に乗って言わなくていいことを言ってしまうという傾向があるのです。更に緊張がほぐれた次回の放送が心配になるというか、余計なことを言ってしまった記憶があります。関係者が聞いていないことを祈ろう……。関係者とはいったい誰のことか。それは、あなたかもしれない。

 今回第2回目は盛り上がったためか30分越えの収録となりました。第3回目もまた、来週あたりに公開されると思います。

リッスンはこちらから

http://www.blackroad.net/blackroad/2010/11/068-podcast2.html



中華

 先日ツイッターで中華街の美味しいお店情報を聞いてみたところ、みなさんから多数のおすすめをいただきました。
 逆に情報量が多すぎてどうしたらいいかわからなくなりましたが、人生先は長いので、たびたび順番におすすめいただいたところを回ってみようと思います。
 それにしても、中華街に行こうかなあ、どこの店がいいかなあ、ちょっとツイッターで聞いてみよう、という簡単な流れで実際に中華街マニアの方や働いていた方からすぐに情報をいただけるというのは、総合的になんともぜいたくな環境です。ありがたいことですねえ、しみじみ思います。

 ということで今日は中華街に繰り出しますので、中華動画でも上げておきます。


1.南京の食堂

 いつものように1人寂しく、南京の安食堂で日記を書きながら料理が出来るのを待っています。






2.盧江汽車站

 「合肥」という町から、日帰りで「盧江」という超マイナー田舎へ。その超マイナー田舎のバスターミナルというか空き地に着いて降りるところです。この後、周瑜の墓を目指して聞き込みを始めるのである。







3.南陽→西安 汽車

 「汽車」というのはバスのことですね。南陽という町で朝6時発の西安行きのバスに乗って南陽の町をゆっくり走っているところ。朝6時のバスに乗るということは5時に起きてパッキングをして暗いなかバスターミナルに行きどのバスに乗ればいいか見知らぬ中国人にカタコト中国語で尋ねながら探すということであり、つまり地獄ですね。どの動画を見てもわかるように、中国では安食堂でもバスでもどこでも、歌謡曲や映画のDVDなど音がつきものです。
 ていうか何も見えないですね。




ちょっとした告白

  

 
 オレが彼女と会ったのは、今年の4月。
 ニュージーランドから、オーストラリアへ向かう飛行機の中だった。
 彼女はカナダ人で、オレと同じように短期旅行中だったのだけど、その時はただ軽く世間話をして、連絡先を交換しただけだったのよね。特に一緒に行動したわけでもなく。
 で、それからしばらくして、オレもカナダに旅行に行くことになったんだよね。だから一応彼女に連絡を取って、久しぶりに会ってみたわけさ。

 そしたらなんだかわからないけど、すごい勢いでオレにアタックをしてくるんだって!! なにこの猛烈セクシャルアピール!! たまらん!!

 まあ、男として悪い気はしないからさ……
 なんだその。ちょっとした、彼女の家に行って、恋人みたいな関係になったのさ。ここだけの話だけど。

 ところが。彼女の家に泊まってたった2日しか経ってないのに、いきなり彼女の様子が豹変……。突然、2日前とは全くの別人のようにオレに対して失礼な態度を取るようになった。なんなのこれ。オレが何をしたっ(涙)!!!

 そんなわけなので、オレは彼女が出かけているうちにこっそり荷物をまとめて、ホテルに移りました。あんな居心地の悪いところにこれ以上泊まれるかっ!!!
 それで次の日、ネットチェックをしたら彼女からオレをめちゃくちゃに侮辱するメールが届いていた……。
 どういうことやねん。もうわけわからんわっ!!!
 女って、ほんと気味が悪いし意味不明だよな……。





 ……という内容のメールが、
 アフリカとアジアの旅先で何度か会ったスウェーデン人のアンダーソンくんから夜中に届いた。

 


 
 
 
 

 知らんがなっっ!!!!!!!





 ああ憎たらしい!!
 だいたい、ほぼオレと同じくらいの年齢なのに、「女って意味不明」って今さら何いってんだよ。
 いい歳して、今頃気付いたのか??
 そんなもん物心ついた頃にはわかっているのが普通だろ!!!!

 なんて冗談を言ってみたりして。
 意味不明ではありませんよ。女の人って、誰もが天使じゃないですか。翼を忘れた天使なんです女の人は全員が。その点、僕とアンダーソンくんは意見が真っ向から対立するようですね。
 女性が天使なら、男は召使いです。なんなりと申しつけて欲しいですねほんと。

鉱山の町4

 このボリビアを抜ければ、次の国は南米最終地・チリである。
 中米から南米に飛んでからここまで、コロンビアからエクアドル、ペルー、ボリビアと標高の高い所ばかり旅して来た。だがチリに入ればやっと地上に降りることができる。
 ペルーの後半から、クスコ、マチュピチュ、プーノ、ラパスと標高3000m以上の町が続き、いい加減部屋に暖房もない寒さにはうんざりしているのだ。いや、標高の高い町が続いたからうんざりしているというよりは、続かなくても最初のひとつめの寒い町ですでにうんざりしていた。続くとダメだけど一カ所だけなら我慢できるとかそういう問題ではない。最初からうんざりなんだよおいっ。
 
 しかしチリは違う。チリといえば「チリ・ソース」、「チリ・ソース」といえばhot。hotといえば熱い。熱いといえば暑い。つまり、チリは暑いのだ!!
 実際、チリは標高が低いので、夏という季節の本領をちゃんと今しがた発揮している国なのだ。自分の季節というのをしっかりわきまえている、分相応な国なのだ。早くそこまで辿り尽きたい。気温もさることながら、チリに入ればもうそれ以上国境を越える必要は無いのだ。なぜなら、チリの次に向かう国は日本。うひひひひひっひっひっひ~~~~~っっ!! ざまーみろ!! 悔しいかっ!! 帰ったら、酒と女に溺れてやるぜっ!!! 「さくら剛」といえば常に酒と女がついて回るもの!! さくら剛の代名詞でもある酒と女で豪快に遊んでやるぜ!! ナンパするよオレは。ラテン系になったんだから。ナンパできるはずさ。これだけラテンアメリカを旅しているのだから。ラテンアメリカに何ヶ月もいてラテン系になっていない方がおかしいんだからさ。

 ということでオレは早く鉱山ツアーに参加したかった。こんな標高4000mの町なんかには鉱山ツアー以外に用は無い。さっさと鉱山を見学して、国境の町ウユニに向かわねば。
 鉱夫の人たちにはもちろん休日はあるが、鉱山自体に休日は無い。つまり、鉱山ツアーは毎日開催されているのである。さあ、早く! 早く旅行会社を探して、鉱山見学ツアーに申し込んで!! 見たくもない鉱山をさっさと見学して帰ろう!!

 と思ったのだが、町の中心部アルマス広場あたりを歩いてみると、恐ろしいほどの人出でありなにやらパレードが行われていてべらぼうに騒がしい。

 なんだおまえらエーコラッ!!!

Image4

 もとよりオレは人ごみが肌に合わない体質だ。本当に人ごみが肌に合わない。人ごみを肌に塗るとすぐに肌荒れしちゃう。
 しかしこの日の人ごみが更にタチが悪かったのは、あちこちで若者が水風船を投げ合っているというところだ。仲間内でやりあっているだけならまだしも、それなら勝手に殺し合ってくださいって感じなのでそれならまだしも、特に目標を定めるでもなくただおもしろがって遠くに適当に風船を投げる奴もいて、こちらはただ歩いているだけなのに突然近くで水風船が弾けて飛沫が飛んでくることが何度もあり、オレは非常にイライラしてきた。寝てないんだこっちは。

 宿から町の中心に行くにはこの広場を通過するか、めちゃんこ遠回りをしなければいけないので、このめくらめっぽう水風船を投げるようなアホどもがいる人ごみも、避けられないのである。めちゃんこ遠回りをするのは体力的にイヤだし(こっちは夜行バス明けなんだよ)、ボリビアなんかで人気のない裏道を歩くのは避けた方がいい。ボリビアだけでなく、色々な国で避けた方がいい。ただ、歩ける国ももちろんある。感覚的に、自分が旅先で人気の無い裏道でも歩くだろうと思われるのは、中国と東南アジア、エチオピアとスーダンとエジプトとヨルダンシリアトルコ、パキスタンインドバングラデシュといったあたりだろうか。
 意外と多くの国で歩けてしまいそうだ。なお、治安のいい国の隣もまた治安のいい国だというわけではないので注意されたし。エチオピアは裏通りでも歩けるかもしれないが、その隣の国であるケニアで裏通りを歩くのはやめなさい。命の危険があります。
 上記の歩けそうな国というのも、これはあくまで個人的な感覚なので、特に女性はどこの国でも必ず人通りの多い道を選んで歩くようにしてください。中東や南アジアなどは、痴漢が出ると思います。なにしろ、僕が平気で裏道を歩いてるんですから。僕という痴漢が出るのです。上方痴漢に下方痴漢、水上痴漢と色々な痴漢法を取り揃えていますよ。
 
 そして、
 オレはイライラしながら、痴漢もしながら、広場の向こうにある、炭鉱ツアーを扱っている旅行会社を訪ねてみた。なるべく早く、やっつけ仕事として適当に炭鉱をチラ見して、とっととウユニからチリへ抜けたいのだ。ざっとでいい!! インスタント炭鉱観光で十分!! 温厚に参考程度の炭鉱観光の運行で十分!! 転校して敦煌で軟膏を変更しながら!!

 だがしかし。ガイドブックによると365日休みが無いはずの炭鉱見学、
 それが、年に1度の祭りのために、今日と明日の2日間は中止だというのだ!!!
 2日間は、鉱山には誰もいないというのである!! 炭鉱夫も祭りに参加しているため今日明日は休みだというのだ!!!
 しかも、旅行会社のワーカーいわく、仕事が再開される明後日でもなく、できれば3日後のツアーに参加した方がいいという。なぜかと問うと、明後日はまだ祭りの翌日だから、炭鉱夫はみな二日酔いで堕落しており見学しても面白くないとのこと。

 おまえなめてんのかっっ!!!!!!
 労働をナメんなっ!!!! 二日酔いを織り込み済みの仕事なんて聞いたこと無いわっっっ!!!!!

 オレは絶望に見舞われた。明後日のツアーに参加するとしても、今日と明日のまる2日間この寒くて何も無いにもほどがある、外は寒くて何も無くてしかし部屋に帰ってもみすぼらしい部屋でみじめな上に寒くてやってられないという、そんな町で過ごさなければいけないのだ。予定が狂う!! オレの頭も狂う!! 最悪だ~~~~~っっ!!!! 超ベリーバッド!!!
 こんなことなら炭鉱を諦めてとっとと次の場所へ移動したいが、でも炭鉱を諦めたら早朝に大雨の寒いバスターミナルについて考えられないくらい陰鬱な気分で時間をつぶした今朝の苦労が、全て無駄の台無しになってしまう。あの苦労に報いるためにも、行きたくもない炭鉱ツアーに参加するべきじゃないのか。
 ひとつの苦労に報いるために、さらなるしたくもない苦労をする。それは、とてもバカバカしい行動だ。矛盾が見られる。
 もう、最悪~~~っ(涙)!!!
 と思いながら、2日後の炭鉱ツアーを申し込んだ。とっとと宿に戻って寝たいが、まだ昼間だし、寝るためにはその前にシャワーを浴びたいところで、しかしシャワーを浴びて寝てしまうともうその後は決して外に出たくないのだがでも夕飯は食べに出なければいけない。シャワーを浴びた後に夕飯に出かけると結局排気ガス等が肌についたような気がしてくるのでもう一度部屋に帰ったらシャワーを浴びたくなり、そうするといろいろもったいない。面倒くさいし、気力体力がもったいない。オレの気力がもったいない。このクソ寒い部屋でシャワーを2度も浴びるなんて、オレのライフポイントがもったいない。安宿ではシャワーを浴びるのにも多大なるライフポイントを使うんだよ。あなたも一度海外の安宿に泊まってシャワーを浴びてごらんなさい? まじでライフポイント使うから。シャワーを浴びるだけのために、なんでこんなに気を配って注意して気をつけて「うえっ」という思いをしなけりゃいけないんだ、シャワーが苦痛だなんて!!! という気持ちになるから。
 だから、宿に帰って寝るべきか、そうしたいけどシャワーが、面倒が、と思い悩みながらオレは再びろくでもないカオス状態の祭りのアルマス広場へ歩を進めた……
 次週「さくらの大事な人」へ続く

鉱山の町3

 ボリビアのポトシという町は、「炭鉱ツアー」で有名なところだ。
 近郊の鉱山で鉱夫の方達が日夜働いており、炭鉱ツアーに申し込めば我々旅行者も鉱山の中に入って炭鉱夫のお仕事を見学できるのである。
 はっきり言って、「鉱山に入って行って鉱夫の仕事姿を見学したいか?」と問われれば、そんなことしたいわけがない。だって、汚れそうじゃん!! 狭そうだし暗そうだしなにかと面倒じゃん絶対!! そういうものは、テレビで見ればいいんだよテレビで!! 日本にいながらにしてブラウン管の中で地球の裏側の炭鉱夫の方達の映像を見ればそれで十分! 自分はあくまで清潔で適温な室内にいながら見学したい!! わざわざ自ら体験する必要は全くないだろうがっっ!! どうせテレビで見るのと同じ映像が網膜に映るだけなんだからよっ!! 肉体の受像器である眼に映る映像はテレビを見ようが現場を見ようが同じもの!!! だったらテレビだけでいいだろうが!! 

※2010年新春はまだうちはブラウン管でしたが、夏より地デジ化済み ※派遣社員出身なので現在見ているドラマは「ハケンの品格」

 そういった合理的な意見を持つ私であるので、なんで自分が炭鉱見学のためにボリビアのポトシに来ているのかさっぱりわからない。自分がよくわかりません。
 ボリビアさえ無ければオレがボリビアに来なくてもよかったのに……。ボリビアなんて国があるがために、オレはボリビアに来ることになってしまったんだよ……。まだペルーはわかるよ。ペルーはもう南米随一の観光スポットじゃない。マチュピチュがあるわけよペルーには。

 マチュピチュにいたやつ

Image3 

 さて、バスターミナルでポテチを食べながらしばらく時間を潰し、たくさんの時間がペシャッとつぶれてしまったところで逃げ回っていたタクシーをつかまえて町の中心を目指した。
 命からがら朝なのにチェックインを済ませることができたのだが、とにかく寒い。部屋の中だろうが、寒いもんは寒い。暖房など安宿にあるはずもなく……。世界一高いところにある町。世界一高い所というか、人の住む町としては最高所にあるというそんな意味。南米は季節が日本と逆転しているのでこの1月は真夏なのだが、標高4000mもあるため外はとにかく寒い。そして、部屋の中もとにかく寒い。この3時間後には某事件に巻き込まれて懐も寒くなる。
 外が寒くて、部屋も寒くて、それなのに暖房が無い。この辛さが、あなたにわかりますか? あなた、今日部屋に暖房はありますか? あるでしょう絶対に。絶対にあなたの部屋には暖房があるはずです。このブログを500人が読んでいたら500人全員に暖房があるはずです。だってあなたは日本人なんだから。部屋に暖房が無い日本人がいてたまりますか。もし「私の部屋には暖房がありません」という人がいたら、あなたは日本人ではないのです!!! 日本人ではなく、苦労人です!!!

 そうですあなたには今夜しっかり暖房があるけれど、でも、僕には寒い外から部屋に帰ってきても暖房が無いんです。
 ってそりゃあ、今はあるよ? 厳密に今のことを言えば、2010年11月にはもう帰国してるから。ただ紀行文の場合は当時の心境を再現して書くので、そうすると心は今年のあの悪夢の1月31日に戻り、その日つまりこの場合の今日、オレの部屋には暖房も無いのだ!! 夜行バスで移動して来て体力を失っているところなのに部屋に入ってまで苦しい。寒さに凍えることに。

 この部屋。寒かったこの部屋。ああ見たくないこんな写真!! おぞましい!! 思い出したくない!!

 Image5

 続くのだった

新たな試み

 基本的に同業者とあまり絡むことのないこの業界(僕だけ?)ですが、先日「ポッドキャスト」というネットラジオの収録に呼んでいただき、旅行作家対談をしてきました。

 いや、対談というほどのしっかりしたものではなく。厳密には僕も旅行作家を名乗ってなく。そうなると全く旅行作家対談ではなく。それはともかく。「海外ブラックロード」という、旅行作家の嵐よういちさん、丸山ゴンザレスさんのお2方がやってらっしゃる番組です。

 嵐さん、丸山さんといえば、彩図社さんの旅行記ですね。書店の旅行記コーナーに行くと黒い表紙がとても目立っており、「海外ブラックロード」という本のタイトル、この言葉の浸透度は相当なものだと思います。

 しかし!

 嵐よういち! 丸山ゴンザレス! といえば、常に本自体から危険な香りが漂っているアウトローな方々であり、基本的に危ないところからはすぐに逃亡し自分だけがかわいい僕に対して、彼らは人の避けるような死地に自ら飛び込んで我が身と引き替えに原稿を書くといった、筋金入りの旅作家のイメージがあります。いや、旅作家というか、むしろ裏の世界の人たち。歌舞伎町で暗躍していそう。怒らせると海に沈められそう。

 そんな印象を密かに(僕だけ?)持っていました。なので、嵐さんからツイッターでご招待の連絡をいただいた時はビビリました。「テメーなまぬるい旅行記書いて調子に乗ってるらしいなあ、顔貸せやコラ!!」と呼び出されて囲まれて暴行され、新宿3丁目の裏路地のゴミ捨て場あたりに放置されるんじゃないかと戦々恐々としました。

 そんなふうに、遺書を書いてから収録現場に馳せ参じたわけですが、実際にお会いしてみると……、なんと!! 本当は、とても優しい方々だったのです!! というようにフォローしたいところですが、あんまりいろいろ書くより聞いてもらった方が早いと思いますので、どんな感じだったのかはお時間の許す時にぜひお試しください。PCから聴けます。PC以外からはどうなんでしょう。お2人に対面した直後にいきなり収録に入っているので、僕の心の動揺ぶりがよく出ていると思います。

海外ブラックロードポッドキャスト

http://www.blackroad.net/blackroad/










鉱山の町2

前回のあらすじ

http://sakusha.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-5a90.html

 おぞましい夜行バスに乗り、大雨の早朝にボリビアはしくれのバスターミナルに着いてみれば、世界最高地点の町・ポトシは、寒かった。おお、おそろしい……(涙)

 体温を保つために売店でポテチを買ってみたが……、そこはボリビアだけあって、日本のカルビーやコイケヤが持つ極上のチップ加工技術やパウダー調合の妙など期待できるわけもなく、ただただポテトを薄く切ってからっと揚げて塩をふっただけという、それはそれは美味しいポテチであった。

 聞くところによると、ジャガイモというのは南米が原産らしいのだ。つまり、別の言い方をするとジャガイモの原産地が南米ということなのだ。「南米なんていらない!」「南米やめろ!」などという声が時々聞こえてくるが、もし南米がこの世に無ければポテトチップも生まれなかっただろうし、お母さんの作る野菜たっぷりの、体も心も温かくなる大好きなカレーライスも存在しなかったということになる。ポテトチップだけでなく、今マイブームのギザギザポテトチップスすら、南米があるおかげで私たちは食べることができているということではないか。ただのポテチだけでなく、あのギザギザポテチまで、もし南米がジャガイモを原産してくれなかったら食べられていないんだぞ!!
 そう考えると南米のジャガイモ農家さんには多大な感謝をしなければならない。

 とはいえ、日本にジャガイモおよびポテチが無事輸入された今となっては、今現在は特に南米がなくなってももはや不自由はしない。別に無くても困らない。
 そういうような、とんでもないブラックなジョークをAさんが言っていたので、僕はおもいっきり叱ってやりました。ふざけるな!! 言っていいことと悪いことがあるんだぞ!! オレたち地球人は全員が仲間なんだ!! 同じ釜のメシを食った朋友でありアミーゴなんだ!! 大切にしようよ人を! お互いに抱き合って、暖め合おうよジャガイモを茹でるように熱く熱く!!

 そう。やっぱり世界中、いらない国なんて無いんだよ。たとえ日本から1歩も出ずに暮らしていくとしても、これからずっと海外には無縁な人生を送るとしても、それでも、いらない国なんて無い。いらない国なんて、中国以外にはひとつも存在しないんだ!!!
 などという、本当に許せないナメやがったおふざけ発言をBくんがしていたので、もうオレは久しぶりに熱血指導してやったね。もうオレはかれこれ教職を離れて20年くらい経つけど、久しぶりに本気で生徒を叱ったね。あの激しさが出てしまったと思う。だって、殴ったもん。たとえ中国政府、中国の国会である全国人民代表大会略して全人代の外交方針ややり方が気に入らなかったとしても、一般の中国国民には罪は無いんだ。いいかよく聞けそういうBよ、おまえだって、もし中国で中国人のご両親の間に生まれたとしたら、正しい情報を与えられないまま一方的に日本を再軍国主義化を目指す悪徳国家だと思い込んで、喜んで街頭に繰り出して日の丸を焼いていただろうって。
 そうやってオレは、Bのことを、涙を流して叱ったよ。そうだよ。オレはBを殴りながら、自分も泣いていたんだ。だって、殴ったら手がすごく痛くなってしまって。痛いの我慢できなくて泣いちゃった。痛みに耐えられない体質なんだよもういい歳だから。痛いことは大嫌い。我慢できないの。神経が敏感なの。だから僕が悪いことをしても叩いたりしないでね。痛いのはイヤだから。話せばわかると思いまーす。体罰なんてしなくても、ちゃんと話せばわかるんでーす。僕が人を叩いても、人は僕を叩かないでください。

 だからね、たとえからっと揚げて塩をふっただけの、それだけの原始的なポテチでも、縮めて「原始チップ」と呼ぶけども、その原始的なものだとしてもジャガイモ原産地でへろへろになって早朝寒いバスターミナルで食べると、美味しいものさ。同じバスに乗っていた、倹約を旨とする日本人旅行者のツルサキくんも、オレが笑顔でポテチを食っているのを見て「おいしそうだな。オレも買って来ようかな」と思わずポロッと漏らしてしまったくらいだから。それほどのものなんだよ。けなげに思えてきて、オレはポテチを半分あげたよツルサキくんに。彼は元JICAでパナマに赴任していて、その後は福岡で理科の先生をやっていたそうだよ。そんな彼が、まさかポトシで人のポテチをうらやましがろうとはね。
 大事なのは環境なのよ、環境。例えば、食後におやつとして半分だけ食べたらお腹いっぱいになっちゃって残してるポテチ、それがテーブルの上にあるとするでしょう。おたくの家にもあるかもしれない。もったいないポテチが。試しに、それをボリビア持ってって食べてごらん? とっっても美味しく感じるから。まるで最初に食べた半分とボリビアで食べた半分は別の製品であるかのように感じると思う。ちゃんと大雨を待って早朝にバスターミナルに着いて食べるんだよその残りチップスを。


 一応、個人的な経験では旅先で会った人の中で「ボリビアで荷物を盗まれた」という人が最も多かったから、バスに乗る時には気をつけて。意外と強盗被害の話は直接的には聞いてないんだけど、長距離バスでバックパックを盗られたという人には何人も会った。おぞましいね。
 オレは無数の蚊対策グッズを全部バックパックに入れてるから、もしそれが盗まれたら恐怖で発狂するわ。蚊と戦えないじゃないか。刺されっぱなしということでしょ? だってアマゾンで2泊した時なんて蚊対策グッズを全部動員しても100カ所以上刺されたんだぞ? もしあの時数々の日本製近代蚊取り兵器を持っていなかったとしたらと、想像しただけで気が遠くなる。死ぬじゃないか。蚊取り線香にキンチョールに電池式蚊取りにスキンガードに最新式のワンプッシュで蚊がいなくなる蚊よけスプレー、全てを駆使してそれでも最低100カ所は確実に刺された。もしそのグッズが全て無かったら、500カ所は超えていたのではないか。そんなに血は無いぞ。オレの血が全部吸い取られて、南米のジャングルをオレの血が分散されて何年も彷徨うというか。オレの全ての血が南米のジャングルに。
 とはいえ、蚊対策グッズが盗まれたらその時点でオレは帰国するけどね。どう考えてもそのままじゃ旅を続けられないから。いったん帰国して、あらためて各種蚊対策グッズを買い集めるかとおもいきやもう旅には戻らないから。一度帰ったからにはもう部屋から出なくなる。それが必然。

 ああ、なんてことだ。ポトシに到着した日の出来事について今日こそは書こうと思ったのに、夜行バスでターミナルに到着したところから全く話が進んでいないじゃないか……。ポテチの話なんて全くする気はなかったのに。一度キーボードを叩き始めると、なにか違う自分が自分に乗り移ってどんどん勝手な方向に話を進めてしまうような気がする。自分を見失った。次こそポトシでの鉱山ツアーの話を書く!

ひとやすみ

 どうもなにかを書き始めると長くなる傾向があるので、今日は短めに……

 昨日もブログを書いたのだけど……

 以前、よしもとばななさんに「ブログは仕事の準備運動みたいなものだからちょっとでも毎日書くといいよ」とアドバイスをいただいたので、それをふと思い出してここ数日、ちょっとずつブログ書いておこうかなと思ったんだけど、なんだかわからないけど書き出すとどんどんあちこちに話が飛んでしまって、いつの間にかだらだらと、長くなるんだよね。それで長いといえば、「一文が長い」というのもオレの文の特徴だ。「、」ばかりで、なかなか「。」が来ない。これは特徴というよりも、文章を書くのが下手なのである。文筆業に向いてないんだよねオレは。
 だいたい学校の教科では国語が一番苦手だったし。苦手というか、でもわかってないんじゃなくて、逆に出題者の意図を越えてわかりすぎていたんじゃないかな。国語って正解が本当に正解であるかは出題者の主観にゆだねるところがあるじゃない。実際、よしもとさんの小説は大学入試の国語の試験に登場しているが、よしもとさんご本人が問題を解いても正解できなかった設問もあるそうだ。

 これはバカバカしいじゃないか。著者本人が答えを記入したものは必ず100%正解なのだ。だって著者なんだから。「この発言時の主人公の気持ちを次のA~Dの中から選べ」なんて設問が出たとして、その本当の正解を知っているのは著者しかいないじゃないか。著者本人が答えて×になったとしたら、それは出題者の作った解答が間違いで本当の正解はその×になった方の答えに決まっている。国語の試験問題なんていうのは、これからは出題者が自分で記した小説を載せればいいんじゃないかな。先生が自作した小説。

 だから、オレが学生時代に受けた国語の試験の誤解答も、それは誤答なんじゃなくて、間違っていたのは出題者の方なんじゃないかなエーてめえコラッ!!! 正解はオレだ!! オレの答えがいつだって正しいんじゃ!! その答えにあわせて全生徒の解答用紙を回収して採点をやり直せ!! 15年後の遅れた配点をオレによこせ!! ウソですそこまでしないでいいです先生すいません。

 でも小中学生あたりで読んだ国語の教科書の中の物語って、結構覚えていないかい? スイミーとか。熱帯魚がサメかなんかに立ち向かう話。「てぶくろを買いに」とか。「おかあちゃん、おててがちんちんするよ」って子狐が言うの。その話だったか忘れたけど、小学校で同じクラスだった和田さんという女の子が、本文中でウサギだかたぬきだかが「ピョンピョン飛び出していきました」という文章を「ピョコン飛び出していきました」と読んだんだよね。先生に指名されて音読する時に、ピョンピョンのところを「ピョコン飛び出していきました」と読んだんだよ。
 それが1回だけならいいよ? でも、先生が「それは『ピョンピョン』ですよ」と注意してもう一度和田さんが読み直すんだけど、それが全然直ってないのである!! また「ピョコン飛び出していきました」と読んでしまうのである!! しかも1度や2度だけでなく、何回も注意されて何回も読み直すのに何回も「ピョコン飛び出していきました」と読んでしまうのである!!

 そんな出来事が妙に記憶に残っている。浜松市立有玉小学校でのあの日のお話です。


 3人の駅員さんが順番に有給を取って旅に出て、最後の1人が砂漠でオアシスを見つけてチップをたくさんはずむっていう話もあったね。その話で「チップ」という言葉を知ったんだよ。当時は「チップをたくさんあげました」という文章を読んで、「なんて美味しそうなんだ」と思ったなあ。弟が戦争で死んじゃう話もあったね。弟と木琴が焼けちゃうかわいそうな話。おにいちゃんが腹が減りすぎてミルクを盗み飲みして、そのまま弟が死んじゃって……。

 

 「その日が来た」という話も覚えてるなあ。「おにいちゃん、廊下のはしっこをしおしお歩かないでよ。私、かたみが狭いんだから!」という。また、エビフライがものすごく美味しそうな話ってあったよね? 親戚から、見たこともない大きなエビフライが送られてきて、最初はにいちゃんより早く食べ終わらないように手加減してたけどもう食べ始めたらあまりの美味さにうみゃーうみゃー言いながら速攻で食べ終わっちゃったってやつ。なんのこっちゃ……。その話を読んだ後に夕飯でエビフライが出て来た時は、そりゃもういつも以上に美味しく感じたよね。

 夏目漱石の「こころ」も見たような気がする。夏目漱石の「こころ」と、武者小路実篤の「友情」はほんとひどい話だと思う。こころや友情とは名ばかりで、勝ち組が負け組をおちょくる話だ。昔旅先に持って行ってたしかタイとかベトナムあたりで読んだけど、見ていて辛くなったもんだ。読む前から常時辛いのに、読んでなおさら辛くなった。

 要するに、そろそろさくら剛の旅行記も国語の教科書に載せてみたらどうだろうか? ということだ。
 大学入試として出題してもらっても構わないよ。「この時の主人公の気持ちを答えよ」という設問があったら、「テメー日本人をナメんじゃねーぞオイっ!! ぶっ殺すぞてめえワレコラッ!! この詐欺師がっ!! 死ねカスボケっっ!!!」という回答が正解だ。罵る言葉が激しければ激しいほど配点は高くなるから。上品な文句の言い方では不正解とする。

 そうは言っても、教科書に載るとしたら高橋歩さんや石田ゆうすけさんの旅行記だろうな……。さくら剛の旅行記を読んでも「がんばれば夢は叶うんだ!」という気持ちには誰もならないだろうからな……

ハンドル名とは……

 僕の場合「さくら剛」というペンネームがあり、そろそろこの名前で活動し出して5年近くになろうというところですが、2年前あたりからだんだん自分はさくら剛であるという自覚がでてきて、今では自分のことをさくら剛という名前の人だと思っています。

 本名の自分になるのは区役所や病院に行く時くらいで……、あとは、地元に帰った時は学生時代までの本来の自分に戻る気がします。浜松駅の改札を抜けるとそこにいるのはもう全くさくら剛ではない人間です。地元で取材とか受けた時は、そのへんの自覚がこんがらがって自我がなくなりました。誰でもない、AでもBでもないどちらも中途半端な自分というか、ある意味波と粒子の両方の性質を持つ量子になった気分というか。

 しかし、現代では、ペンネームとほぼ同じ位置づけである「ハンドルネーム」というものをほとんどの人が持っているのです!

 先日mixiのコミュニティを覗かせてもらったところ、あるハンドルネームに強く目を引きつけられたのです。その方の名は「スネ骨折さん」。
 名前を見た途端に自分のスネも痛くなりました。そんな名前をつけるっていうことは、間違いなくこの方スネを骨折してますよね?? スネを骨折したことがなかったら、名前を「スネ骨折」さんにしようとは普通の人は思わないですよね? あの剛勇な弁慶ですらちょっと牛若丸にこづかれただけで泣き出してしまったという噂のスネ……、そこを激しく打ちつけ……、骨折するまでに激しく打ちつけてしまったなんて。もう考えたくない。スネ骨折さんの置かれている境遇、体調について具体的に考えたくない!! 考えるだけでこっちまで股間が寒くなってくる!!

 たまたまスネ骨折さんが目に付いたことをきっかけに他にも探してみると、コミュ内だけでも「いったいこの人はどのような由来からこの名前になったのだろうか??」と気になって仕方が無くなる名前の人が何人もいた。人それぞれ、みんな意味を込めて名前を決めているのですよね。ただのmixi名といえど、ちゃんとひとつひとうに背景があるのですよね。深いですねどれも。
 たとえば「農協牛乳さん」。まずこれは十中八九、農協牛乳が大好きな方なのでしょう。いいや、もしかしたら農協牛乳が大嫌いで、でもカルシウムが不足したら骨が弱くなるし貧血も起こしてしまい体を気遣うという観点から良くないためあえて名前を「農協牛乳」にして、「自分は農協牛乳が好きなんだ」と思い込むようにしているのでは? 洗脳では? それとも、農協で牛乳を作っていた前の彼のことを忘れられなくてこの名前に……
 というように名前を見るだけでいろいろ考えてしまいます。

 他には、「まご孫さん」。いつもまごまごしてしまう性格の人なのか? それとも孫がいるのか? 初孫(ういまご)が生まれたばかりで、嬉しくて仕方が無くこの名を決めたのだろうか?
 「おなかいっぱい大夫さん」。おなかいっぱいの時にこの名前をつけたのかもしれないけど、人はおなかがいっぱいになる時もあればおなかが減っている時もあるはず。それなのに、なぜ四六時中「おなかいっぱい大夫さん」なのか??

 さらには、「たまご付きさん」。「たまご大好き」さんならわかりやすいが、大好きではなくたまご「付き」さんである。この方が会社に行ったり人と会ったりする時は、かならずたまごが一緒に付いて来るのだろうか。ご実家が養鶏場で、子供の頃からどんな食事にでも必ずたまごが付いていたのだろうか?
 また、ハッとしたのは「sengoku38さん」。かなりタイムリーな名前だ。気にせずにはいられない。
 そして思わず「一本とられた!」と思った「一本とられたで賞」をあげたい名前が、「フィジカル強しさん」。多分、お名前が「つよし」さんなのでしょう。そしてきっと、少しくらいタックルを受けても体勢が崩れたりしない、強靱な肉体と足腰を持っているつよしさんなんだと思います。僕は園児のタックル程度でもあっさり転ぶので、まさしく僕とは正反対のつよしさんですね。

 次回は、趣味の話はさて置いて「恋愛の話」について書きたいと思います!

せんかく38

 尖閣諸島や竹島が、歴史的事実としてどちらの国の領土かというのは、古地図や戦前戦後の資料もろもろを出して日本が説得力の点では勝っているようだが、そもそも領土の問題というのはそういう理屈ではないような気がする。

 だいたい、「昔の資料ではこうだった」という言い方に説得力を全く感じないアルよ! 尖閣諸島は「清の時代には中国も日本領土だと認めていたんだ!」なんていってるけど、清の時代は清であって中国じゃないんだし。安土桃山時代の朝鮮出兵について韓国から文句を言われたとしても、そんなのオレたち知らねーよって感じじゃない? だとしたら中国としても「清の時にこう言ったとかそんなこと今さら言われても知らねーよ!!」と思うでしょう。例えばイスラエルなどは「元々はアラブ人の土地だ!」「いやその前はユダヤ人の土地だったんだ!」「いやいやそのもっと前はアラブ人が住んでたんだから!」と、「昔はこうだったんだ」という視点で争っていたら紀元前数千年まで歴史を遡ってそれでもいつまでも決着がつかないだろう。藤波辰爾と長州力の遺恨が永遠に終結しないのと同じようなものだ。しかし還暦を前にしてまたあの2人は一騎打ちするようだけど……。ほんとプロレス界って時が止まっているよね。今「カリスマ」と呼べるようなレスラーが果たしてオレ以外にどれだけいるだろうか? 

 結局、尖閣も竹島も北方四島も、力づくで取った方のものなんじゃないの? それが人類の歴史じゃないか。アメリカはアメリカのものであってインディアンのものじゃないし、オーストラリアはもはやアボリジニのものじゃないしラテンアメリカだってインカ帝国のものではない。それは結局後から来た者たちが元々住んでいた人間をぶっ殺して力づくで奪ったからであって、話し合いとか国際司法裁判所なんかで決められたものじゃないね。

 公園に行けば「ノラネコに餌をあげないでください」という看板がかけられ、条例まで作って餌やりを禁止している町もあるが、それも元々普通に自然の中に住んでいたネコのなわばりに勝手に人間が侵入してネコの家をぶっ壊して追い払い、人間だけのルールで「ここはオレが金を払って買ったんだからオレの土地です」と決めているだけだよ。人間以外の生物については家がなくなろうと食べる物がなかろうと全く知ったことではなく、「ネコが増えると汚いしうるさいから餌やりは禁止だ!」と自分たちだけが快適に暮らせるためにネコの虐待をしているのだ。
 こんなことをしているのだから、将来宇宙人が日本にやって来て力づくで日本に居住し、人間は全員家を壊されホームレスになり、元の家に戻ろうとしても「ここはオレが宇宙マネーを払って宇宙地主から借りてるオレの土地だ! しっしっ! 汚い人間は近寄るな!」と追い払われ、たまに心優しい宇宙人さんが食べ物を恵んでくれようとしてもその優しい宇宙人さんは「人間に餌をやると人間の数が増えて汚いし環境が悪化するから餌やりは禁止だ!」ということで条例違反で捕まってしまうという、もしそういう状況になったとしても、人間は文句を言う権利は無い。同じことを今ノラネコにしているのだから。

 つまり、土地や領土なんてそうやって「とったもの勝ち」というルールでこれまで何千年もやって来たわけだから、少なくともそのルールに則った場合には竹島はもう韓国領だし北方領土はロシア領でしょう。尖閣諸島もだいぶ中国領でしょう。オレは日本人なのでなんとなくそれぞれ日本領土だったらいいなと深い意味はなく思うが、しかしこれだけ中国と韓国とロシアに実効支配を許しておいて口先だけ「古来より日本の領土である!」と騒いでいても、負け犬の遠吠えでしかないと思う。日本だって、本州も四国も九州も、元を辿れば日本のものでもなく人間のものでもなく原人のものでもなくその前は恐竜のものでその前はなんかグロテスクな両生類のもので、それを代々の生物が繰り返し力で奪ってきて最終的に今現在は日本人が君臨しているという、そんな状況だろう。力だ! 力のある奴が勝つんだ! 会社で「歴史的に10年前からオレが係長なんだから、係長のポストはオレのものである!」と言い続けていたところで歴史は関係なく、係長の役職はあくまで能力がある者のものである。コネもある種の力ではあると思う。美人やイケメンというのも、能力のひとつだよね。

 最終的に一番言いたいことは何かというと、韓国人も中国人も、旅先で会うと白人なんかと比べてもめっっっちゃいい奴なんだよね。顔が同じ系統だからお互いに親しみが持てるということもあって。韓国人は旅先で同じ旅人として会うことが多くて、中国人には中国で地元の人としてお世話になったり世界のあちこちで中華料理屋でうまいメシを食わせてもらったりして……、誰かが個人的に中国人や韓国人と知り合った時に、「うわっ、こいつなんてイヤな奴なんだ!」と思う確率というのはすごく少ないと思う。しかし、報道ではイヤな奴のことしか取り上げないのだ。政治家や反日デモに参加するような奴が全ての中国人、韓国人のように扱われているしそのニュースを見ている日本人もきっとそれが中国人や韓国人全員の意見、態度のように思ってしまうだろう。

 例えば今中国旅行に行ったとしても町の人は普通に日本人に親切にしてくれるだろうし、同じ宿に韓国人旅行者がいれば簡単に意気投合して一緒に夕飯を食べに行くだろう。だからこんな形の報道はもったいない。

 さて、次回のテーマは「さくら剛の趣味の話」です!

 

せんかく

 そういえば昨日のブログで尖閣のことを書こうと思ってタイトルを尖閣にしていたんだけど、いつの間にやら話が逸れて「買い物と物忘れについて」というテーマになってしまった。ちなみに今日は1人焼き肉を寂しさで泣きながら執り行ったところ、タレのかけすぎで全体的に半端ないしょっぱさになり完食後吐き気が止まらない。今も。気持ち悪いよマジで。

 そんな今日この頃だけど、昨日から世間は例の流出ビデオで盛り上がっているね。ある意味これは裏ビデオ……。中国の漁船の方から海保の船にぶつかって来たということが、なんだか問題になっているけれども。でもどちらが先にぶつけたかは、たいして問題ではないような気がする。
 夕方のニュースでは北京の路上で北京市民に動画を見せて感想を聞いていたが、ある中国人は「中国の船の方からぶつかったとしても、日本が中国の領海に侵入して来ているのだから当然のことだ」と言っていた。

 それは全くその通りだと思う。その人の「中国側」からの視点で見れば、自分の家に忍び込んだ泥棒を殴ったら泥棒に拘束されてしまったようなものじゃないか。中国の人たちは異常な程度の情報の統制を受けていて、尖閣諸島は完全に中国のものだと思い込んでいるのだから、そう考えるのも仕方がないのではないだろうか。

 だから、問題は「どちらの船の方からぶつかったのか」ではなく、尖閣諸島近郊が「どこの国の領土か」ということではないだろうか? 日本の偉い政治家さんたちは「尖閣は日本の領土でありそもそも領土問題というものすら存在しないのだ!」と言っているけど、どう転んでもめちゃめちゃ領土問題が発生しているように感じます。
 本当に心の底から問題など何もなく尖閣が日本の領土、領海だと確信しているのなら、こちらの海域を漁船が航行しているのを発見した時点ですぐに停船命令→威嚇射撃→拿捕 と、よくロシアの沿岸警備隊が日本人漁民に対して行うようなはっきりした容赦しない措置をとらなければいけないのではないか。向こうからぶつかって来たにもかかわらず船長を無罪釈放してしまうというのは、それこそ「日本は尖閣諸島を日本領土だとは思っていませんよ」と暗にアピールしていることにならないだろうか?

 北方領土も同様な傾向が見られ、「北方領土は日本固有の領土だ!」と日本国内では政治家の方々自信満々に主張しているくせに、現状では北方四島に日本から行く手段がない。唯一のルートが、ロシアビザを取ってロシアからロシア国内として訪れるというロシア色に染められたものだ。しかし、そのルートで北方領土に行くと日本政府やマスコミや頭の固い日本人さんから「ロシアビザで入るということは、北方領土はロシア領土だということを認めたことになるんだぞ! この非国民め!!」と怒られる始末なのだ。先頃はメドベージェフ大統領という人が北方領土を訪問したということで日本政府はソフトに抗議をしていたし、過去にはロシアビザを取った上での北方領土観光ツアーを組んだ日本の旅行会社とツアー参加者が日本政府から厳重注意を受けていた。マスコミからも愛国ブロガーさんからもバッシングを受けていた。「ロシアビザでロシアから入るなんて北方四島をロシアの領土だと認めているようなものだ!!」というふうに。

 しかし、認めているようなものだもなにも、先に認めているのは日本政府の方ではないか? 映画館で映画を見ようとすれば上映前の政府公報CMで「北方領土は日本固有の領土です!」と総理大臣が堂々と宣言しているが、実際問題現状では日本国内から北方領土に渡ることができない!! それなのにロシアからロシアビザを取れば行ける!! という今の状態そのものが、実質的に日本政府がもう北方領土は日本のものではありませんよと認めているというふうにしか見えない。
 日本の映画館で映画を見ようとしている日本人を相手に主張していてもしょうがないんじゃないか? ロシア人に言いなよ。ちゃんと腹をくくるなら、北方四島行きの空なり海なりの定期便を作って自由に日本人が行き来できるようにするべきじゃないか。「日本固有の領土です」と口では言いながら交通機関すら作らず日本国民に旅行も出張もさせないってなんだよそれ!! その代わりロシアビザを取ってロシア経由なら訪問できてその件について日本政府はロシアに正面きって文句は言わないけどでも日本の民間人がロシアビザ&ロシア経由で北方領土を訪れたら「けしからん」と厳重注意するって、かっこわるいにも程がある!! 怖くて何もできないくせに弱い者にだけ厳重注意!! なんだよそれ! こんな日本政府みたいなタイプの男がいたら絶対誰も結婚してくれないと思う!! 友達にもなりたくないわこんな情けない奴!!

 続きます

尖閣

 11月27日のイベントですが、発売から1週間、10月末日の時点で100枚売り切れになったそうです。他のイベントではそもそも満席になるということ自体が珍しいみたいなので、開催日まで1ヶ月を残しての完売は珍しいといってよいのでしょう。これは、野ぎくちゃんがどんな人間か見てみたいという、物珍しい気持ちがみなさんに働いているのではと思います。当日はなにか不幸なことが起らなければいいですねえ。旅先では東南アジアに発生するあらゆるトラブルを引き受けていたあの人のことなので、少なくともドリンクをこぼして共演者に迷惑をかけるくらいはやらかすでしょう。物を買えばなくしナイフがあれば指を切りコップがあればひっくり返す人なので。その場合は、容赦なくその場でクリーニング代を請求したいと思います。みなさんの前でもありますしその場では和やかに済ませて後で楽屋でこっそり怒るとか、そういうややこしいことはしませんよ。こういうことはうやむやにされないように、その場で話をつけないと。ペットが悪いことをして叱る時も、時間が経ってからではダメですよね。悪さをしたその時に叱らないとわからないんですよ。その前に、彼女は来週から夏休みを取って10日くらいロシアに旅行に行くそうなので、初めてのイベント出演を前にしたこの大事な時期だけにむしろ、ロシアで死ぬかもしれませんね。大事な時にこそなにかやらかすのです。そういうものです負のオーラのある人というのは。

 イベントチケットはもしかしたらあと何枚か追加で売り出すかもしれないそうなので、追加できそうだったらまた告知します。ただ主催は自分ではないので、先にイベントのコミュニティや他の場所に告知されてすぐになくなってしまうかもしれません。もしそうなったら、次回また別のイベントのある時にご来場を心からお待ちしています!! よろしくお願いします!! ポイしないで……

 さて、最近いろいろ考え込むことが多くて、先日はスーパーで買い物をしていてカゴを持ったまま店を出てしまった。
 普通にカゴに梅干しやらポテチやらカキフライやら食材を入れて、考え事をしながらもレジを通過し支払いを済ませたのだが、お釣りを受け取った瞬間から考え事がピークに達してしまい、一般的にはレジの後にはレジ袋に商品を移し替えて帰宅するものだが、その作業を忘れてしまいカゴを持ったまま(レジ袋はカゴの中にふわーっと入れられているまま)家に帰ろうとしてしまった。

 考え事をしつつ甲州街道を歩きながら、「あれ? そういえばなんか左手の平の感触がいつもの買い物帰りと違うぞ? これはレジ袋を持っている感覚ではないぞ??」と思い、確認してみたなら京王ストアのカゴを持ったままである自分に気付いた時はとても恥ずかしかった。店を出てから気付くまでは全く何も恥ずかしくなかったのに、路上でそれに気付いてから店まで引き返す道のりは本当に最凶最悪の羞恥であった。同じスタイルで同じ道を歩いているだけなのに行きと帰りでどうしてこんなに気分が違うんだろうか。恥ずかしさをなんとかするために考え事の続きをして今の状況を忘れようと思ったのだが、恥ずかし過ぎて「恥ずかしい」意外のことを考えられなかった。

 明日はその京王ストアにリベンジする。なぜなら、明日は焼き肉を焼き肉屋に1人で食べに行くのは怖くてできないので家で1人焼き肉を執り行う予定だからだ。20%引きのポーク200gを300円くらいで買ってやるぞ!! 肉の量としては少ないかもしれないが、侮るなかれ。タレとミソとマヨネーズでひたひたにするからご飯のお供としては200gでもむしろ頼もしいくらいなのだ。これが貧乏人の水増し技術なのだ! そして、明日も考え事をしながら買い物をするけど、考え事をしながらもしっかりレジ袋に移し替えてから帰宅してやる!! この前の仕返しである!!!

 ただ、もしこれでレジを通るのも忘れてカゴを持ったまま帰ろうとしてしまった場合、万引きでつかまるよね。その時は「考え事をしてました(涙)」という理由は通用するのだろうか? マジで考え事をしていたせいだとしても、そんなことで許してしまったら万引き犯は逃げ放題なので万引きGメンさんはオレを許さないのではないだろうか。そうしたら、Gメンのおばちゃんに激しく追及されてしまうのだろうか。どうなのだろうか。「商品を入れたカゴを堂々と持ったまま帰ろうとする万引き犯がいますか(涙)??」という言い訳は認めてもらえるだろうか? 考え事をしていたと主張し続けても、むしろ「全然反省してないなおまえっ!!」と怒られて警察を呼ばれてしまうのではないだろうか。さくら剛といえば「無名作家」ということで有名であるが、無名といえど職業柄万引きで捕まる程度でもネットニュースくらいには配信されそうだ。そうしたらもう先は暗いですね。mixiの日記とかブログでなんの事情も知らない遠くの他人にボロクソ書かれるんだろうなあ……。ああ、考え事は慎まなければ……

鉱山の町

Image3

 
ボリビアの首都・ラパスから夜行バスで約10時間……。「夜行バス」と書いただけでもおぞましいし、ましてや夜行バスに乗っていた時の写真(上)を見るともう吐き気が止まらない。おお……おぞましい……夜行バスおぞましい……。やめてくれっ!! こんな写真をブログに載せないでくれっっ!!! 気持ち悪い!! こんな写真見たくないので、今僕は完全にパソコンの画面んから目を逸らして文章を過空いています。ちゃんと駆けたかな? 基本的にはブラインドタッチだからしっかり打てているはずなんだけど。

 ということで、おえ~~っ、また見てしまった……おぞましいっ……やめろっ!! やめろっ夜行バスの写真を見せるなっっ!!!!
 ということで、
海外での夜行バスのイヤなところは、目的地に着いても全くホッとしないというところだ。

 だって到着したらしたで、生まれて初めての土地なんだよ? 言葉通じないしその日の宿も決まってないし何の交通機関で町の方まで行けばわからないし、おまけにバスターミナル周辺は治安が悪い。アフリカとか南米のバスターミナル周辺といえば、強盗が出るんだよたくさん!!! ターミナルでクリミナルなんだよっ!!!
 水曜どうでしょうの夜行バスがうらやましい。だって彼らは着いたら日本なんだもん。夜行バスを降りたら日本だなんて、幸せの極地じゃないか。オレなんて夜行バスを降りて日本だったことなんか生まれてから1度も無いぞ!!! その代わり夜行バスを降りたら発展途上国だったということなら30回くらいはあるぞ!!! おえ~~~~~っ吐き気がっっ(涙)!!!

 まあそういうことを言っているといつも長くなるので、ポトシという町に到着したのさ。また早朝に着いてみれば大雨でさ……。しかも、ポトシは世界で一番標高が高い町で、とにかく寒い。南米の1月だから真夏のはずなのに超寒い。標高は100m上がるにつき気温は0.6℃下がるので、標高4000mのポトシは同じ気候条件ならば海抜0m地点と比べて24℃分寒いわけだ。なにしろ富士山山頂より高い町だ。おまけに到着した途端大雨。バスから出ることすら苦しみだし……バスの下の荷物置き場に自分のバックパックを探しに行くのも苦しみだし……。とにかく長距離バスで目的地に着いたら最初にすることはなにがなんでも宿へのチェックインだ。しかし予約なんて当然取ってないし、早朝に行ってもダメ。朝は宿泊者のチェックアウト前なので部屋が空いていない可能性が高いし、そもそもそんな早い時間にチェックインしたら2日分料金が取られてしまう。

 だから、イヤだった。夜行バスで早朝に次の町に着くというのは本当にイヤだった。まず外国がイヤでしょう、1人旅がイヤでしょう、言葉通じないのが究極的にイヤでしょう、夜行バスがイヤでしょう、早朝というのがイヤでしょう、雨がイヤでしょう、見知らぬ土地がイヤでしょう、治安が悪いのイヤでしょう、疲れるのがイヤでしょう、荷物重いのイヤでしょう、寒いのもイヤでしょう、南米の食べ物もイヤでしょう、しばらく日本に帰れないのもイヤでしょう、ほら、イヤなことだらけじゃないか。めちゃくちゃイヤだったのだ。基本的に海外滞在時はいついかなる時もイヤだが、この日はまたいつにも増してイヤだった。そもそも夜行バスに乗る時点でさあ、ラパスなんて言ったらペルーと並んで治安最悪の町なわけよ。ガイドブックにも「南米でも屈指の治安の悪さを誇る都市」なんて書かれてるってーわけよ。なにが「治安の悪さを誇る」じゃっ!!! 誇れるもんじゃねーだろうがそんなのっ!!! 恥じろっ!!! これからは「治安の悪さを恥じる都市」という表現にしろっっ!!!!

 そんなラパスの町で、夜の闇の中をタクシーをつかまえて「たのむ、このタクシーがタクシー強盗でなかってくれ……」と祈りながらターミナルへ向かうわけよ。その日も朝から宿をチェックアウトしてティワナク遺跡なんて遠いところまで行ってさあ、体中埃まみれなわけよ。そんな状態で夜行バスに乗るんだよ? そりゃあ、ビオレさらさらパウダーシートを使ったさ!! 2枚使ったさ! なにしろ今回の旅の秘密兵器だからな。オレは上流階級だからなっ!! 夜行バスに乗っている時でも常に肌のサラサラ感と潤いは保つのでごわすよっっ!!!

 ああ本当にイヤだった……。ラパスから夜行バスでポトシに到着した早朝、本当にイヤだった……。思い出したくもない。だってこの地球上のほとんどの人、日本にいる99.99999%の人は「ラパスから夜行バスで雨の早朝のポトシに到着」という惨状は人生で1度も経験しないんだぜ? なんでそんなことをオレだけが経験しなけりゃいけないんだよっ!!! オレはむしろ日本人の中でも上位3%には入る道徳人だろうがっ!!! こんなイヤなことは下位0.00001%に入る性犯罪者にさせろよ!!! なめんなテメエッッ!!!!

 もうここまで書いただけで疲れた。本当はポトシに着いた日の出来事からいろいろまとめて書こうと思ったのに。やはり旅行記を書き始めると、わかってもらいたい感情があり過ぎてぐんぐん文字数が育ってしまう。この続きは、いつかに続く。そう遠くないいつかへ。1日後以上1年未満のいつか。さくら剛の普段の生活が幸せであればあるほど更新が早くなります。ということは、スピード感のある続きは期待できないでしょう。

 これがラパスから夜行バスで雨の早朝のポトシに着いた直後のイヤな図。

Image6


« 2010年10月 | トップページ | 2010年12月 »