お悔やみ申します
ひとつだけ、どうしても悔やんでいることがある。
実は、囲碁に興味を持つようになったのは、比較的最近、ある姉妹棋士さんズのファンになったことがきっかけである。妹さんの方を最初にテレビで見かけ、すかさずプロフィールを探ってみるとお姉さんも棋士であるということがわかり、2人は姉妹で囲碁界に殴り込みをかけ魑魅魍魎が跋扈し狐狸妖怪が影を潜める百戦錬磨の白か黒かの世界で実力1本で活躍しているという……という姿にコロッとやられました。
中南米に出かける時もその姉妹棋士さんの本・共著・を持って行き、アマゾンやマチュピチュやイースター島などあちこちを一緒に巡り、ガラパゴスでは煙を噴いた船(ギャビー号)とさくら剛ともども太平洋に沈みそうになったほどだ。「ギャビー号の悲劇事件」についてはさくら剛著「南米でオーパーツ(後略)」をお読みください。
ということで、壮行会にはその棋士さんが来てるかな?と思い行ってみると妹さんがいた。うひゃー!! 南米から持ち帰った戦友である本はサインをしてもらうために当然持って来ていた、もちろんサインペンも持参していた、なにしろその妹さんはオレが囲碁界に入る(入ってないけど)きっかけとなった人、この機を逃してはならない。しかしセレモニー中私は棋士会会長さんと一緒に来賓席でじっと座っていることになってしまい(2席しか無い来賓席が会長とさくら剛というのは無理があり過ぎる)、そんなことなので終了後にこっそり忍び寄ってサインをもらおうと思っていたのだが、壮行会がひと区切りしてとりあえずスタッフの方にご挨拶して、職業がら月刊碁ワールドさんや週刊碁さんの編集者の方たちと名刺交換してたまたま1人の編集者さんの奥様がさくら剛著の旅行記を買ってくださっていたらしくそれなりに話は盛り上がり、そしたら、いつの間にかその棋士さんは帰ってしまっていた。
この時の。
この時の悔しさがキミたちにわかるかい?
ああ、わからないだろうよ。
もうホント久しぶりに、何しに来たんだオレは……と久しぶりに、自分の行動を自問自答したよ。おそらく、一生のうちで今日だけが「一応の関係者」としてお2人に会えるチャンスだったのだ。過去には、銀座東急ホテルでボーイをやっている時にプロレス大賞授賞式のため訪れた小橋建太選手にふところに忍ばせた「熱き握り拳・小橋建太著」とペンを持って突撃し業務中にもかかわらず支配人や社員の目も恐れずにサインをゲットした、意外にもここぞという時には躊躇せずやりきる自分であるという、そんなつもりの自負を持った自分であるのだ、それが、まさか全くの1ファンではなく「同じ会の出席者」という立場で接近できる千載一遇の機会を逃すとは。
笑ってくれ。
笑うんじゃねーよテメーワレッ!!!!!!!!!
当日は、会場には知っている棋士さんばかりで妙に緊張していたから「まあしょうがないなあ」とおずおず帰って来たが、1日経ってから冷静になって悔しさがこみ上げて来た。これほどの失態を犯したことは、過去10年の間では記憶に無い。なんということ。あまりの自責の念で歯を食いしばり過ぎて奥歯が砕けた。次のチャンスを得ようと思ったら、ストーカーと化して日本棋院の前で待ち伏せするしか無いではないか!!!! 本人に会う前に警備員につかまるだろっ!!! もうほんまにオレはアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホや
ア・ホ・や
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