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お悔やみ申します

 ひとつだけ、どうしても悔やんでいることがある。

 実は、囲碁に興味を持つようになったのは、比較的最近、ある姉妹棋士さんズのファンになったことがきっかけである。妹さんの方を最初にテレビで見かけ、すかさずプロフィールを探ってみるとお姉さんも棋士であるということがわかり、2人は姉妹で囲碁界に殴り込みをかけ魑魅魍魎が跋扈し狐狸妖怪が影を潜める百戦錬磨の白か黒かの世界で実力1本で活躍しているという……という姿にコロッとやられました。

 中南米に出かける時もその姉妹棋士さんの本・共著・を持って行き、アマゾンやマチュピチュやイースター島などあちこちを一緒に巡り、ガラパゴスでは煙を噴いた船(ギャビー号)とさくら剛ともども太平洋に沈みそうになったほどだ。「ギャビー号の悲劇事件」についてはさくら剛著「南米でオーパーツ(後略)」をお読みください。

 ということで、壮行会にはその棋士さんが来てるかな?と思い行ってみると妹さんがいた。うひゃー!! 南米から持ち帰った戦友である本はサインをしてもらうために当然持って来ていた、もちろんサインペンも持参していた、なにしろその妹さんはオレが囲碁界に入る(入ってないけど)きっかけとなった人、この機を逃してはならない。しかしセレモニー中私は棋士会会長さんと一緒に来賓席でじっと座っていることになってしまい(2席しか無い来賓席が会長とさくら剛というのは無理があり過ぎる)、そんなことなので終了後にこっそり忍び寄ってサインをもらおうと思っていたのだが、壮行会がひと区切りしてとりあえずスタッフの方にご挨拶して、職業がら月刊碁ワールドさんや週刊碁さんの編集者の方たちと名刺交換してたまたま1人の編集者さんの奥様がさくら剛著の旅行記を買ってくださっていたらしくそれなりに話は盛り上がり、そしたら、いつの間にかその棋士さんは帰ってしまっていた。
 
 
 この時の。
 

 
 
この時の悔しさがキミたちにわかるかい?
 ああ、わからないだろうよ。
 
 もうホント久しぶりに、何しに来たんだオレは……と久しぶりに、自分の行動を自問自答したよ。おそらく、一生のうちで今日だけが「一応の関係者」としてお2人に会えるチャンスだったのだ。過去には、銀座東急ホテルでボーイをやっている時にプロレス大賞授賞式のため訪れた小橋建太選手にふところに忍ばせた「熱き握り拳・小橋建太著」とペンを持って突撃し業務中にもかかわらず支配人や社員の目も恐れずにサインをゲットした、意外にもここぞという時には躊躇せずやりきる自分であるという、そんなつもりの自負を持った自分であるのだ、それが、まさか全くの1ファンではなく「同じ会の出席者」という立場で接近できる千載一遇の機会を逃すとは。

 笑ってくれ。

 笑うんじゃねーよテメーワレッ!!!!!!!!!

 当日は、会場には知っている棋士さんばかりで妙に緊張していたから「まあしょうがないなあ」とおずおず帰って来たが、1日経ってから冷静になって悔しさがこみ上げて来た。これほどの失態を犯したことは、過去10年の間では記憶に無い。なんということ。あまりの自責の念で歯を食いしばり過ぎて奥歯が砕けた。次のチャンスを得ようと思ったら、ストーカーと化して日本棋院の前で待ち伏せするしか無いではないか!!!! 本人に会う前に警備員につかまるだろっ!!! もうほんまにオレはアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホやアホや




 ア・ホ・や







 ア☆ホ☆や







 ア
  

   や









 ア
 

 









 ア






 








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 で







 。
















がんばれニッポン

 さくら剛といえば囲碁、囲碁といえばさくら剛な昨今ですが、本日、アジア大会の囲碁日本代表壮行会にお邪魔して参りました!

 いやー、なんといっても、ひと言でいいまして、もうほんとに、僕は、浮いていたにもほどがあります。みなさんお忘れですか? 囲碁日本代表のチーム愛称は「知恵の和ジャパン」で、命名者は一応僕なのですよ。というわけで、ありがたくも壮行会にお招きいただいたわけですが、やはり全員が関係者の方というイベントに1人だけ部外者が混ざるというのはなかなかの試練でした。

 代表のみなさんがユニフォームを着て並んで座っているわけですが、一番端の主将山下プロのその少しだけ間を空けた隣に来賓としてさくら剛も座っているという。「誰なんだよあいつは」という会場からの視線を一身に受け……、心の中では「すいませんふてぶてしくこんなところにいて。でも僕だって座りたくてここに座っているわけじゃないんです(号泣)」と弁解の雄叫びを上げていました。

 そんなわけで、いただいて来ました!

 代表のみなさんのサイン色紙です!!

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 この代表愛称の件をブログに書いてから、「本当に囲碁なんか好きなのか」「誰が日本代表か知ってるのあんた?」という失礼極まりない質問をいくつか受けましたが、たしかに囲碁歴はめちゃくちゃ浅いというのはいなめない事実ですが代表の棋士の方は当然全員存じ上げておりますよ。井山裕太さんとか、囲碁に特に興味の無い方でも名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか? リーグ入りやタイトル獲得の最年少記録を塗り替えまくっている、あろうことか平成生まれの棋士さんです。平成生まれですよ!! 平成生まれで日本代表として世界に出て行っているんですよ!!! 格好良すぎるじゃないですか。昭和生まれの僕なんて、日本どころか杉並区方南町も代表してないんですから。

 来月の20日からアジア大会で囲碁が始まるそうですが、ここはひとつ代表の皆様には金メダルと共に凱旋していただきたいところです。代表の方にはぜひ帰国直後の対局で碁石の代わりにパシッ!と金メダルを打って、「あっ、まちがえちゃった!」とわざとらしく自慢をして欲しいですね。

 ちなみに、実は最初事務局の方からお電話をいただいた時に、団旗の授与と簡単な挨拶をしてくださいということだったので、せっかくそのような大役を承ったからにはと、しっかり心を込めて挨拶を考えることにしました。挨拶はどのくらいの長さで?と尋ねてみたところ、「2,3分でお願いします」ということだったので、昨日ほぼまる1日潰して!! ここは一応物書きで生計を立てている身として、下手をしたらカネを取れるくらいの気の利いたおもしろい挨拶を考えてやろう!と思いコメントを作り、ストップウォッチ片手にきっちり3分で終わるように時間を計り、夜中まで練習を繰り返し最終的にほぼ完璧に暗記するに至りました。

 人前で喋ることにはそれなりに抵抗がなくなりつつある昨今ですが、それでも自分を知らない人ばかりのところで人前に立つというのは初めてと言ってもよく、緊張は時が経つに連れ増してきます。
 そしてなんと!!!
 当日会場を訪れてみれば、時間も無いし、関係者でもないのにスピーチをするのはちょっとなあということで、挨拶は見事にカットになりました!!!

 これは残念でしたねー。
 たしかに、あの会でほぼ部外者である僕が挨拶をするなんていうのは場違いにも程があり、実際の空気を感じてみてやはり「ここでオレが挨拶なんて始めたら『えっ誰だあれ、なんで挨拶なんてしてんのあの誰だかわからない奴が?』みたいな苦しい雰囲気になるだろうな……」と思ったのでこれはカットされて当然、ああよかった。
 ただ、一方で、こういう出来事は、僕が常々世の中から撲滅したいと思っていることなんですよね。つまり、まあ僕自身も、自分の挨拶は不要としか思えなかったので当日無くなる可能性はおおいにあるな、と思いながらも、「2,3分でお願いします」と言われたからにはその言葉を信じて時間を切り崩して準備するわけですよ。それで、当日不測の事態が起きて「すみませんお願いしていたことなんですがどうしても今日ムリになってしまって……」と言われるならしょうがないと思うんですが、元々頼まれたことがなかったことになっていて「えっ、挨拶する気なんですか? いや、時間の都合もあるし会の趣旨にもあわないしちょっとそれは……」という感じだと、なんか納得し辛い、損した気分になるんですよね。それなら、昨日1日他の仕事をしたかった……。

 まあ関わってくる方が非常に多いので、こういう行き違いはよくあることですが、今日のことはさて置いて、出版業界で仕事をするようになってから、こんな事案に出くわすことがたくさんあります。なにがひどいって、この業界でよくあるのは、最初に「こうしてください」と言う人と、後で「えっ、こうしたんですか? それはこうじゃなくてああですよ!」と言う人が同一人物だという、信じられない展開なのです。その結果、それまでやってきた作業が全て無駄になるという……。同一人物だけど、あまりにあり得ない話の展開の仕方をされるので「この人は多重人格なんじゃないだろうか?」と思うことがあります。ほんと、同じ人から自信満々で以前聞いたことと180度違う内容のメールが来ると、混乱しますよ。自分の目を疑います。これは夢なんじゃないかと思うレベルです。ぶっ殺したくなります。なんちゃってねっっ!!!!

 つまりですね、僕が何を言いたいかというと、もうぜひとも日本代表のみなさまにはメダルを取って凱旋していただきたい、僕は心から代表のみなさまを応援します!! ということなんです。
 一見「華奢な少年少女」という雰囲気すらある代表のみなさまですが、その知能、精神力は常人の理解を超えたレベルであり小さな体でアジア中をあっと驚かすという!そのシーンが見たいのです。
 なにしろ、スポーツで国ごとに戦う場は数ありますが、囲碁のように頭脳戦で競う機会というのはなかなか珍しいものだと思います。アジア大会では囲碁もスポーツのひとつとして位置づけられているわけですが、ともかく日本は体操や高飛び込みでは他の国に負けても頭脳ではアジアTOPであるということを、他の国にも知らしめてあげて欲しいと思います。

 貴重な色紙もいただけまして、またおいしいクッキーも持たせていただいて、私のようなものにこんなにしていただいて、と、誠に感謝の念に堪えません。
 僕もこれから、「引きこもり界の本因坊」の呼び名に恥ずかしくないように、精進を重ねていきたいと思います。ちなみに、囲碁を打ってくれる友達がいないのでまだ機械としか対戦していません。さらにちなみに、代表壮行会のスタッフの方には挨拶の件でぶーぶー文句を言って、次回、4年後のアジア大会壮行会ではきっちり挨拶の場を設けていただくように約束していただきました! ただし、4年後はまた代表の愛称が変わると思うので、その時にまた応募して選ばれたらという条件つきでした!! ウワッハー! 

 

1人ピザ祭り終了

 11月27日の旅イベントの予約が開始されましたので、ご希望の方がいらっしゃいましたらどうぞお早めにお申込みください。予約なら1200円ポッキリ(+1ドリンク制)のようです。当日は、南米オーパーツはじめ過去の本の販売もさせていただきます。
 現在、こういったイベントは初めてだという野ぐきちゃんがかなりナーバスになっているようです。彼女の動揺ぶりもお楽しみください。
 僕はといえば、最近は複数人が出演するイベントではなんとか平静を保てるようになってきました。単独のトークイベントではいまだに緊張で倒れそうになっていましたが、そのプレッシャーと比べるとやはり1人ではないというだけでなんとなく気が楽です。要するに責任が分散されるわけじゃないですか。イベントの感想が不評でも、他の人のせいだと思い込めばいいわけだから。それに、最悪僕がひとことも喋らなくても、野ぐきちゃんがなんとかしてくれるわけじゃないですか。こういうのはチームプレイなので。そう考えると、他のゲストの方にぶら下がっていればなんとかなると考えると、あえて黙ってトークを野ぐきちゃんに押しつけてみるというのも面白いかもしれません。追い込まれた時に人は力を発揮するのだから。ていうか自分より緊張してる人がいるとなると一気に楽になるんだよねこういう場合。

 それはそうと、昨日は「第一回1人ピザ祭り」の開催日でした。
 いたずら防止のためにmixiだけで呼びかけを行いましたが、実に楽しい会とあいなりました。
 この祭りは「1人でピザを注文しても恥ずかしくないようにみんなで時間を示し合わせて同時にピザを頼みわいわいとチャットをしながら食べる」というイベントでした。
 僕も生まれて初めて1人で宅配ピザを頼みましたが、自分は寂しくなんかないんだ、今オレは「1人ピザ祭り」に参加中なんだ、みんなと一緒に楽しんでいるんだ、と考えるとそれはそれは受け取りの際も胸を張って堂々としたものでしたよ。
 チャット会場では誰かからピザ到着の報告が入ると「おめでとうございます!」と祝福の嵐が、そしてピザに対する愛とトッピングの紹介と感想を述べたり写真をアップしたり励まし合ったり、中には突然パンツを脱ぎ出す女性まで出て来る始末で、最初から最後まで大変な盛り上がりの祭りとなりました。
 しかし、告知で何度も「19時にみんなで一斉に発注しましょう」と、何度も何度も書いているのに、19時に「届くように」とフライング注文した人が3人もいたという。確実に普段から早とちりする性格の方だとお見受けしました。なにをするにも必ず確認をするよう、自分を戒めた方が良いかもしれません。
 また、なんとあろうことか海外から参加された方もいて、第一回にしてなんともワールドワイドな祭りとなりました。時差とかどうなってるんでしょうね。

 僕の場合、1枚頼めばもう1枚無料!というキャンペーンの情報を教えていただき結局Lサイズを2枚(1枚分の料金で)頼んだわけですが、L1枚が4~5人分なために、2枚でほぼ10人分という量を1人で発注してしまいました。夢にまで見た念願の宅配ピザでしたが、1枚を食べ終わる頃にはもう気持ち悪くなってしまい、残ったもう1枚がゴミのごとくいらないものに見えました。

 次回、第2回の1人ピザ祭りはクリスマスイブにやろうという意見も出ましたが、それだけは人としてプライドを持って避けたいというそんな意志でおります。今年のクリスマスこそは彼女と過ごすんだ!! あと2ヶ月でなんとか女の子と出会わないと。合コンをやらないと。お母さんに頼んでみようかな。
 まず文通から始めたいです。

イベント告知です

 11月27日(土)に行われるイベントの告知です。※チケットあっという間に完売しました!!

 「旅人の夜」という定例イベントの回替わりゲストで出演させていただくことになりました。

 主催者でありオーパーツの南米旅行をいろいろとサポートしてくださった南米通の片岡恭子さんと、そしてなんと!! あの野ぎくちゃんとのトークです。

 それぞれの旅先での体験やもろもろいろんなことを話すことになると思いますが、詳しい内容は、まだ秘密!! というより、誰もまだ話すことはひとつも考えてないと思うので当日の内容は当日いらしたお客さまのみが知るという状態です。まあこのメンバーならば、ゲスト同士で言い争ったり醜い展開になることが予想されます。

 今週土曜から予約可能なようです。ロフトなので、ワンドリンク制みたいですね。さくら剛(作者)と野ぎくちゃんが対峙する史上初のイベントであり、また告知も野ぎくちゃんのサイト、旅人の夜さんのコミュニティサイトなどで同時に行われ、チケット料金も格安なため予約は早々に埋まる可能性があります。手配はお早めに!!

会場はこちらです http://www.loft-prj.co.jp/lofta/

以下、告知文転載します


↓↓↓

旅人の夜 第14夜 11月27日(土)
超本音、根暗バックパッカー大暴言の夜!!

 世のバックパッカー達は、口を開けば旅の素晴らしさを語るもの。しかしホントにそうなのか?
『インドなんて二度と行くかボケ!!』などの著者で、「自称ひきこもり作家」のさくら剛、100万アクセスを誇る超人気サイト「放浪乙女」の野ぎくちゃんを迎え、きれいごとでは片付かない旅先での悲劇やぶちキレ体験を大放談!!
 さらに、「帰国後どんな人生を送るのか?」という、旅人としては避けて通れない命題についても……。「ここまで言っていいのか!!」という位、本音で語りまくります。ひとり旅に幻想を抱くな!

※当日限定、スペシャルフード&ドリンクも登場!!

【出演】
さくら剛(『南米でオーパーツ探してる場合かよ!』/ひきこもり旅行作家)
 
http://www.sakusha.net/indoryokouki/hon.htm
フーライ嬢野ぎくちゃん(人気サイト「放浪乙女」作者)
 
http://hourouotome.hp.infoseek.co.jp
片岡恭子(秘境者ライター)
 
http://ameblo.jp/kiokitok/
今田 壮(風来堂代表/『放浪宿ガイド』編集)
 
http://furaido.net/

OPEN18:30 / START19:30
予約¥1,200/当日¥1,400(共に+1drink代~)

10/23日(土)より、ロフトAウェブ予約または電話予約にて予約受付開始!
・web予約:
http://www.loft-prj.co.jp/lofta/reservation/
・電話予約:03-5929-3445 (17:00~24:00)
※予約完売の場合、当日券の方は入場できない場合がございます。お早めのご予約をおすすめします。
※オープンより、予約方法問わず、先着順に入場となります。
※ゲスト著作を会場で購入または持参の方、民族衣装でご来場の方は当日ご飲食代より100円引!

【出店】
人生をより低迷させる旅コミ誌『野宿野郎』 
http://nojukuyaro.net/
『旅行人』 http://www.ryokojin.co.jp/
旅の本屋 のまど http://www.nomad-books.co.jp/
ワールドジャンクション http://www.world-junction.com/
東京海外旅行研究会 http://kaiken.ikegi.net/
……and more!!

奈良鹿





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 ご覧の通り奈良に行って来ました!

 なにしろ旅が嫌いなもので、なんと今回が生まれて初めての国内1人旅という……。本当は京都にも行こうと思ったのですが、えらい時間がかかりそうだったので、今回は奈良だけってことに。神戸にイベント参加のために行ったついでに観光をして来たのですよ。

 で、上の写真の通り、奈良といえば鹿ですね。上の写真の坊主は鹿でありながら人間に近い坊主ですけどね。毛も生えてません。下の鹿は毛が生えてます。体中毛だらけといった具合です。


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 ハ~イ! 奈良といえば鹿だよね。でも鹿と遊ぶことが観光のメイン目的だったけど、予想だにしなかった鹿の凶暴ぶりで、恐怖すらおぼえたんだ。
 特に鹿せんべい初回購入時は、鹿の恐ろしさをわかっていなくてひどい目にあったよ。なにしろ左手の人差し指を噛まれて流血してしまった。

 なぜ鹿が噛むかという点だが、彼らはせんべいを食べようと思って間違って指を噛んでしまったというわけではない。それなら悪気があって噛んだわけではなく、殺意は無かったということで彼らを責めるわけにはいかない。それなら鹿を許すよ僕は。でも、そうじゃなくて、やつらは「早くせんべいをよこせよっ!!!」という意思表示で我々を嚙みやがるのだ。これは完全な犯罪である。春日大社の参道で、全国各地からいらしたみなさんが見ている前でオレの左手の人差し指は激しく噛まれたのだ。

 せんべいを持っていると鹿はあちこちそちこちからわんさか寄って来て、体のいたるところを噛まれる。シャツを噛んで引っ張ってくるのだが、シャツを引っ張る時に腹の肉が一緒につままれて噛まれることが何度もあり、これが痛~~い(涙)。そして後ろに回った牡鹿は尻に向かって突進型の頭突きをしてくる。鹿と戯れる幻想を持ち鹿せんべいを買ってしまった旅行者は、みなすぐに鹿に囲まれて鹿攻撃をくらいせんべいを地面に放り出して逃げるのだ。
 でも噛まれてわかった。草食動物の歯というものが。日頃なかなか草食動物に噛まれる機会というのは無いので、ある意味得をしたと思う。噛まれてわかったのだが、鹿の歯は平らだった。平らな歯で、上の歯と下の歯をすりすりこすり合わせて葉っぱをすりつぶすような構造なのだ。実際オレの人差し指はそのように、上の歯と下の歯でゴリゴリ左右にこすられた。これが肉食動物だったら食いちぎられるところだけど、草食動物で助かった。なにしろオレの指は草ではなく肉だから。指は肉なので、草食動物である鹿の食料ではないのだ。だから食べられずに済んでよかった。






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 それにしても、既に鹿せんべい屋の周囲は下の写真のように鹿が取り囲んでおり、せんべい購入者は逃げられない布陣となっている。それなのに鹿せんべい屋自体は不思議と襲撃されないのだ。 せんべい屋の脇に待機していて、観光客がせんべいを購入した途端に彼らは襲い来るのである。
 というのは、おそらく鹿もせんべい屋を襲ってしまったらせんべい屋の商売が成り立たなくなり、結果的にせんべい屋は店じまい、そうなった時に困るのは鹿自身だということを鹿もわかっているのであろう。だからこそせんべい屋には手を出さないのである。全くこざかしい。






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 そしてこれが肉食動物。凶暴なので注意されたし

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 さて、奈良ではめぼしいところはだいたい回り……、法隆寺東大寺などお寺たくさん。
 国宝の仏像も数多く見たし、柿の葉寿司や串カツも食べたのだが、一番感銘を受けたのは、興福寺の阿修羅像だ。

 奈良の大仏よりも、高松塚古墳の壁画よりも、阿修羅像が最も印象に残っている。上野の博物館に阿修羅が来た時には2時間待ちの行列ができるほどの人気だったようだが、それがとてもよくわかる。
 あの阿修羅は、とても現代向きの存在だ。キン肉マンで植え付けられた激しいマッスルなイメージとは違い、体全体がとても華奢な造りをしている。6本の手も、女の子のようにか細い。ちょっと力が強めの女性が相手だったら、腕相撲をしても負けてしまいそうなくらい阿修羅は非力な体つきをしているのだ。
 その上、他の仏像たちとは全く雰囲気の違う、幼げでなにか困っているような表情で、これはもう現代人の顔。ところがそんな彼が、2本の腕だけはきっちりと胸の前で合わせ、奇麗な合掌をしている。

 この美しい姿勢がポイントだ。そもそも阿修羅というのは「修羅の道」という言葉があるように悪くて強~いイメージがある戦闘的な神様で、本来そのような姿で生まれるべきなのに、この興福寺の阿修羅くんは、童顔で迫力が無く、しかも鍛えても筋肉のつきにくい、華奢な体で誕生してしまったのである。
 普通なら、その容姿や内面をかんがみて、「自分じゃあちょっと阿修羅をやっていくのはムリだな」という判断で阿修羅をやめて学校の先生を目指したり、フリーライターになったりと自分の適性にあわせて進路を選択することだろう。少なくとも現代に生まれていればそのような道をたどったはずだ。
 ところが、彼はそれを許さない時代に生まれてしまったのだ。他の阿修羅とは違い、迫力も無い、力も無い。きっと魔力も少ないに違いない。しかし、そんなハンデを背負っても、彼は運命を受け入れて前へ進もうとしている。少し困った顔で、しかしその表情からはある種の決意のようなものも感じ取れる。唇をギュッと噛み締めて、細い胸の前に細い腕をしっかりと合掌させ、幾多の困難が待ち受けるであろう阿修羅道、戦闘の神様である自分の運命を背負い、運命に立ち向かっていこうという覚悟。非力でも、人々の先頭に立って戦いに向かおうという勇気。なぜなら、自分は阿修羅として生まれたのだから。
 その勇気と覚悟、のようなものがこの興福寺の阿修羅くんからは伝わって来る。それが、現代の人々の共感を呼び、心を打つのだと思う。
 やはり本当に強い者というのは、彼のように心の強い人間だと思う。いくら華奢な体でも、非力で童顔でも、前へ進もうとする者、覚悟をした人間は強いし魅力がある。それを私は奈良で、興福寺の阿修羅くんから教わったのである。

 ↓鹿を動画で撮りました






神戸に行ったんやで

 先週末、三国志祭でのトークイベントのため、神戸・新長田に行って来たんやで。日帰りなんてもんやないさかいにな。夜のイベントにもゲスト参加しまっせ、そないなさかい神戸で一泊させてもろたんや。すごく暑かったで。なにが暑かったかいうとな、東京は寒いけど関西はごついあつうてあつうてたまらんかったのどす。

 ……いやあ、しばらく出張していたため、関西弁がえろう上手になってしまったやんけ。どすえどすえ~~やすえやすえ~~やすえといえば、未知やすえ

 旅先の言葉とはいえ関西弁は、スペイン語と比べればいくらかわかり易かったような気がする。おかげさまで今回の三国志祭のトークでも多くのみなさんに足を運んでいただき、いや、足を運んでいただいたといってもオレの足をみなさんにかついで会場まで運んでもらったというそういう意味なのだが、テントの中40℃を超える暑さにも関わらず多くの方に話を聞いていただけてごっついおおきに。決して関西弁をバカにしているわけではありません。むしろ尊敬しております。それに、どちらかというと関西弁の方が僕をバカにしているんです。関西弁、すなわち関西の弁当がオレをおちょくっているんだぜ。いいかい、昨日も今日もホストクラブに通いイケメンホストを食ってやろうと虎視眈々な色黒女性たち。そこのあなた。いいかい、

 おめえに食わせるイケメンはネェ!!!

 今オレは心ここにあらずという感じだが、なぜかというとそれは、オレの心は既に囲碁日本代表のみなさまと共にアジア大会会場の広州に向かっているからなのさ。イケメンならぬ、囲碁メン!! 囲碁メンと呼んでね!!

 今回の三国志祭のトークコーナーでは、2ヶ月くらい前から打ち合わせをしており「たくさん時間を取ったので1時間まるまる喋ってください!」と仰っていただいていたので、自信満々でスライドショートークをしていたら30分経った時点でトーク真っ盛りにも関わらず司会の女性がBGMと共にステージ上に乱入してきて「はい、まだまだお話は聞いていたいのですが、残念ながらお時間となってしまいました! すみませんみなさ~ん!」とぶった切られた。なんでやねん!! ばかっ(涙)!!

 結局主催者の方に「さくらさんがまだ話したいそうです!」と言っていただいて延長になったのだが、後で聞いたら台本が間違っていたとか。本当は1時間なのに30分になっていたとか?? よくわからないけど。でもなんだかあの場では「スケジュールを無視して強引に喋り続ける自分勝手なゲストのさくら剛(アホ)」という感じになってしまったような気がする。無実だ!! えん罪だ!!! えん罪事件というのはこうして作られるのである!! 台本という証拠品が、改ざんされたんです!! いつの間にか打ち合わせと違い「30分」にトーク時間が改ざんされていたんです!! 大阪地検の担当じゃないんですか神戸市長田区もっ!!!

 とはいえ主催者の方、スタッフの方ももう顔なじみになっているのだが、毎回すごく年上のスタッフの方にも丁重に扱っていただいてすごく申し訳ない気持ちになる。オレなどは全くぞんざいに扱われるべき存在なのに、みなさんとても優しく接してくださり、ありがたいし恐縮してしまう。こちらもいつまでも初心を忘れないようにしたい。

 夜は夜とて「三国志サロン」という同じ主催団体のもうひとつのイベントにゲストとして呼んでいただき、三国志ポーカーやまさかのトントン相撲を楽しんだ。「四股名」という漢字をマイクを使って「しこめい」と読んでしまい、バカさを晒した。ド恥ずかしかった。まあいいよ。オレ理系の人間だし。理系畑だから。漢字とか作文とか苦手なの。三国志ポーカーというのは、三国志の登場人物が1枚1枚に描かれているトランプを利用し、数字やマークなんかは無視して武将の組み合わせだけで役を作るゲームだ。とはいえ、決まった役は特に無い。プレイヤーのトーク力が物を言うのである。揃った5人の登場人物をいかにこじつけて「これはこういう役だ」と言い張るか。それが勝負の鍵である。トントン相撲は、惜しくも決勝で敗れてしまい、賞品の「さくら剛サイン色紙」を逃すことになってしまった。でも別にその賞品いらんしっ!!! 自分の直筆に対して全く物珍しさ無い!!

 神戸の後は自由奔放に愛人を伴って奈良に3泊ほどしたのだが、3日目の夜に泊まったビジネスホテルは部屋にドライヤーも鏡もティッシュも時計すら無いというすごいホテルで、それでもテレビはあるのだが夜中の3時過ぎに突然勝手にテレビの電源が入ってオシッコちびりそうになった。リモコンもねぼけて触れるような距離には無く、正真正銘勝手に自動的にテレビのスイッチが入ったのだ。

 もうびびって体が固まっちゃった。すぐコンセント抜いてテレビを消したけど、その消えた画面に映り込んでいる部屋の風景を見るのが怖くて怖くて……。でも怖すぎて体が動かずそのテレビに映り込む部屋の景色から目を離せない……。勝手にテレビが点く。頭に浮かぶのは最初に「ポ」がつき最後に「ト」がつくあの超常現象。ポット? ポイント? ポルポト? ポートレイト? ポストイット?? どれかな。ポルポトならたしかに半端なく怖いよね。カンボジアのプノンペンで見たキリングフィールドやトゥルースレーン刑務所の凄惨な光景は忘れません。

 今回の遠征では懐かしい人にも会えたし初めての人とも仲良くなれたし、行って良かった! とか言ってると引きこもりとしてどうかと思うので、そういう前向きな発言は控えます。今回もまた、オレは1人だったのさ~~ そうどすえ~どすえ~やすえ~やすえ~~~っ!!! やすえさ~~んっっ(号泣)!!! ネル

関西に行って来ました! 囲碁です!

 三国志祭に参加のため、先週末より神戸に行って来ました!

 しかしその前に、お得意の囲碁についてお話しようと思います!

 僕の旅行記を読んでくださっている方は、さくら剛が大の囲碁好きだということは既におわかりかと思います。ことあるごとに「白か黒か!」みたいな発言をしている僕を見れば、囲碁に対してなみなみならぬ情熱を注いでいるということは一目瞭然、明々白々ですよね!

 そこで、数日前よりこんなニュースに注目しています。囲碁の日本代表の愛称が決定! というニュースです。

http://sankei.jp.msn.com/culture/igo/101004/igo1010041557000-n1.htm

 この件については各ニュースサイトで配信されていましたので、もうご存知の方もいらっしゃると思います。11月にアジア大会に臨む囲碁日本代表のみなさまの愛称、それが「知恵の和ジャパン」に決定したそうです!!

 いや~~。



 まったく……。



 これって、どうなんでしょうか。

 これは日本を背負って戦う、日本代表チームにふさわしい名前なのでしょうか? どうでしょうか? みなさん、どう思われますか??

 ちょっと正直言いまして、なんというか、なんて、なんて素晴らしい名前なんでしょう!!!! 囲碁という知的な頭脳スポーツ、その代表チームの団結と日本精神を短いフレーズの中で表している、芸術的とも言える究極で最高の愛称じゃないですか!!!

 ちなみに、各ニュースサイトでは「東京都の男性が応募した」となっていますが、その東京都の男性つまり愛称を考えた人物は僕でした。これが公式ページです。

http://www.zennihonigorengou.jp/nickname.htm

 自分が名付けたからというわけではなく、もちろんその分思い入れはありますが、それに関わらず代表のみなさんにはぜひアジア大会で好成績をおさめて欲しいです。がんばれニッポン! がんばれ知恵の和ジャパン!! さあみなさんご一緒に、がんばれ知恵の和ジャパン!!! がんばれニッポン!! けっぱれ大和!!

 最初は、この名称はしっくりこないかもしれません。

 でもねえ、それは当たり前なんです。最初からしっくりする名前なんて無いですよ! サムライジャパンだって、なでしこジャパンだって違和感から始まったんです。ドラえもんだって、今でこそドラえもんが当たり前ですけど連載開始当初は「なんだよドラえもんって! ダサい上に意味わかんねーよ! もっとマシな名前無いのかよおい不二雄っ!!」なんて悪評を受けたはずです。「さくら剛」というペンネームだって、名乗り出した最初の頃は違和感ありありで、昔からサイトを読んでくださっていた方はもちろん、自分自身でも「さくら剛」が誰なのかよくわかっていませんでした。書店などでご挨拶をさせていただく時に「はじめまして。さくら剛です」と言いながら、心の中では「誰やねん『さくら剛』って!! わけわからんわっ!!」とセルフツッコミを入れていました。それが今では「さくらさん!」と声をかけられても「なんだい子猫ちゃん?」と余裕で振り返ることができます。

 つまり! この愛称が定着するのはまだまだこれから、代表のみなさまの戦いが始まってからということです。ごきげんよう。

 ちなみにこの世界(囲碁界)に僕が入ったきっかけは、プロの女流棋士さん姉妹である、万波姉妹のファンになったことからです。ああっ、遂に書いてしまった。おお……遂に……。それからというもの僕はNHK杯のテレビ中継や囲碁ニュースには敏感になり、この度の愛称募集の企画にも喜んで参加させていただいたというわけです。

 僕自身は引きこもり界の本因坊ですが、僕にこのように囲碁の世界と関わるきっかけを与えてくださった万波さん姉妹、そしてまた僕の応募した名称を代表チームの愛称として選んでくださった全日本囲碁連合の方、選手やコーチの皆様に心から感謝しています! この名前が僅かでも代表関係者のみなさんのモチベーションを高める材料になってくれたら、とても嬉しいです。

 みんな、この秋は一緒に囲碁日本代表、「知恵の和ジャパン」を応援しよう!! エルオーブイイー!! フレー、フレー、ジャパンだ・い・ひょ・う♪ 

 さくら剛は、囲碁仲間を募集しています。

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