書店さま
今日は珍しく書店さま、三鷹駅のアトレ内にある文教堂書店三鷹店さまに、ご挨拶に行ってきました。
ひょんなことから三鷹店さまでインドの文庫本をたくさん売ってくださっているという情報を得、これはぜひお礼を申し上げに行かねばと、思ったはいいのですが、そういう営業的なといいますか突然初めての場所にご挨拶に飛び込むような、前向きな行動というのが僕はすごく苦手なのです。
なので、一度昨日には「行こう」と決意したものの、今日になったらまた「お仕事中に突然こんな変態が訪ねて行ったら悪い気分にさせてしまうのではないか」「少しくらい売れているといっても本屋さんにとっては扱っている何万冊という本の著者の中の1人でしかないのだから、いちいち来られても迷惑なのではないのだろうか」というようないろいろなマイナス思考が頭をよぎり、行くべきか行かざるべきかと悩んでいましたが、こういう時は明日のこと、明後日のことを考えてみるもんです。なにしろ一度「行こう」と思ったのですから。
一度そう思った以上は、もしこれで「やっぱり迷惑かもしれないし、やめておこう」と結論づけて行かなかったら明日どうなるか。明日はきっと、「昨日やっぱり挨拶に行っておけばよかったかなあ。今からでも遅くないから、今日行こうかなあ」と悩み、悩んでいる間に夜になり「もう今日は遅くなってしまったから、行くなら明日かな、いや、でも明日はもう週末だし本屋さんは忙しそうだから、来週にしようかな……」と明後日も明明後日も心の引っかかりは無くならないのです。
ということで思い切って東西線に乗って三鷹まで行って参りました。こういうのはだいたい案ずるより生むが易しで、店長さんや他の書店員さま、みなさんこんなネクラな引きこもりに対してもとても優しく接してくださり、しばらく他愛もないお話をさせていただいたのちに「ああ来てよかった」と胸をなで下ろしながら帰路につくことができました。やっぱり行ってよかった。インドやアフリカに行ったことは後悔していますが今日三鷹に行けたことは本当に心から良かったと思えました。
それにしても、仕事の種類にもよると思いますが、初めての人とお会いして話をする機会というのは日本では少ないものです。日本にずっと住んでいて完璧に言葉は通じるはずなのに、言葉が全然わかっていない外国の旅先での方が「初めて会う人と話をする」という機会は圧倒的に多いです。
これはなんとも不思議ですね。旅行記を読んでいただくとわかると思いますが、登場人物、本のところどころに出て来る現地の登場人物というのはまさにその日その場で会った、初対面の人ばかりです。しかし日本で生活している時に、その旅行記に出て来る現地の登場人物ほど初対面なのにいろいろ喋るような仲になれる人というのは、ほとんど全くいません。そういう出会いは基本的に無いです。誰とでも言葉が通じるはずなのに。チリのイキケで3泊した宿の受付のカミーラちゃんのことはよく覚えているのに、杉並区のアパートで隣の部屋に住んでいる人のことは全く知らない。それはまあ日本人がどうというよりは、自分の性格に問題があるのだと思いますけど。隣の部屋の人だって、喋ってみれば気さくで感じのいい人に決まっています。きっかけを作らない自分が悪いだけなんですけれど。
そんな中、なにかしらの縁で今日のように初めてお会いする人と気持ちよく喋れることがあると、いろいろと考えさせられます。自分が「訪ねて行くかどうか」という決断をするかどうかで、今日お会いできた人と会えたのか、それとも一生会うことがなかったのか、それがほんの自分の小さな決断で決まってしまうということですから。
常日頃、「人に会おう」という決断さえすれば出会えるはずの多くの人と、出会えるチャンスを自分が決断しないばかりに失っている気がします。
また機会があったら、行けるものならどこへでも、書店さまにご挨拶に伺えればと思っています。本の著者というのは本を読んでくださる方なしには一切存在しえないものですが、その本を読んでくださる方と著者のつながりというのはまた本屋さんなしには存在しえないものです。でも普段書店さまとのやり取りは出版社の営業の方がやってくださるものなので、なかなか著者が接触を持つチャンスというのは無いんですよね。もちろん、営業の方は営業のプロなわけなので、基本ネクラで内向的な人種である著者が挨拶に伺うよりはプロの営業の方に任せておいた方がいいとも思うのですが。しかし著者でしか話せないこともありますし、僕はこういう機会が多ければいいなと思っています。こんな機会でもないと、出かけないし!!
文体変わりまして、いやはやそれにしても暑いね。
知らなかった。こんなに暑いなんて。普段部屋から出ないので、外がこんなに暑いものだとは知らなかった……。
三鷹から吉祥寺まで歩いたのだけど、ラーメンを食べたのは完全に失敗だった。もやしが食べられないのにその味噌ラーメンにはもやしが大量に乗っていて……。ラーメンが出て来てからまずもやしを片づけるまでに10分くらいかかった。嫌いな物は先に食べなきゃ気が済まないタイプなので。でも嫌いな物だから、なかなか箸が進まず時間ばかりが過ぎるんだ。だって、もやしって味がなんにも無いじゃないか!! それになんなのあの形!! 子どもの頃「もやしっ子」と呼ばれていたのもトラウマで…………。周りのいろんな大人からもやしっ子扱いされていたが、人に対して「もやしっ子」なんて言うのはもうイジメではないか。あんなものと一緒にされて。侮辱だ。
10分かけてもやしを泣く泣く食べきったら、もう何も食べたくなくなった。まるまる残っている味噌ラーメンとご飯……。ああ、思い出しただけで吐き気が。
それはそうと、たしかに日本は夏なので暑いのだけど、オレの肌の色はもうめっきり、室内で日に日に白くなるばかりである。今、だいたい質の悪いわら半紙とオレの肌を並べて全く違いが無いくらいの白さだ。去年の10月末から今年の2月いっぱいまでは1日10時間は外を歩いている(しかも南米を)生活だったので、それはそれは黒かったものだ。
もうあの頃はほんとうに記録的に黒かった。なぜだかわからないがアフリカにいる時より黒かったと思う。基本的に中南米は標高が高いというのが原因かもしれない。これは実は現地から「最近こんな日焼けしているんですよ」とブログに載せようと思っていた写真なのだが、時期を逸してしまったのであえて今、真っ白になってしまった立場として過去を懐かしんで載せることにしよう。以下の写真は、コロンビアにいる時にビーチで少し焼いた後に撮ったものだ。
言っておくが、これはさくら剛本人である。しかも、超貴重、本邦初公開のさくら剛の水着写真!!!! どこにも出したことの無い、色黒時代のビーチ水着姿のオレだ。見てくれこの黒さ!!
どう? かなりの黒さでしょう?
もう今ではこの面影は全く無いけれど…。それじゃあ、ぱいぱ~い! ぱいぱ~い!(グッぱい坊や)