中米で見る東洋の歴史
それでは、恒例となりました「今日の現在地ギャグ」の発表です。回を重ねるごとに期待とグレードが高まっていますが、さあ、記念すべき第20回となる今回のギャグはこれだ!!!
みこすたりか半劇場
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いやあ、目の肥えたお客さんの期待に応えるハイセンスなギャグを、国を跨ぐ度にあみ出し続けるのもなかなか苦労するぜ。
ちなみにコスタリカは、強盗しか在住していない他の中米諸国の首都とは違いやや裕福な印象を受ける。衣食住が不自由なくなってくると人間次に求めるのは娯楽であり、そしてお金持ちのお客さんをターゲットにしたおもちゃ屋が出来たなら、そこはもはや日本製品の独壇場である。
ショッピングモールには何軒も同じようなテレビゲーム専門店があるのだが、そのラインナップは日本と同じでWiiにNINTENDO DSにPS3にXbox。アニメグッズのお店にはエヴァンゲリオンに涼宮ハルヒにドラえもんにドラゴンボールにNARUTOにワンピースに聖闘士星矢にデスノートなどなどのフィギアがずらり。
これらのものたちを見て、オレは興味深々というよりもなんだか誇らしくて身震いしてしまうのだ。ほとんど地球の裏側にある国にまで専門店が出来てしまうほどの、遙か何万kmも地球を周り轟いてしまうほどのおもしろくてクオリティの高い作品や製品を、我が日本のプロフェッショナルな人々が作っているということではないか。今回の旅では、ここに気付かされることが多い。家電売り場に行けばデジカメは9割が日本製であり、町を走る車はTOYOTAにMITSUBISHIに藤原とうふ店。
また、製品とは違うが大きく記憶に残っているのは、メキシコでプロレス観戦に行った大きなスタジアム、そのメインイベントで新日本プロレスから武者修行に来ている日本人選手が大きな日の丸を掲げながら堂々と入場して来たシーンだ。こんな言葉も通じない英語も通じない遠い異国の地で、日本人が日の丸を背負って戦いのリングに赴くその姿、なんて格好いいんだっ!としびれ感動で涙ちょちょぎれる寸前であった。
というようにインドよりも中国よりももっとずっと遠い空の下で日本の人や物ががんばっているのを目にすると、その瞬間自分が日本人であることをすごく誇らしく感じる。「どうだ! これはオレの祖国、日本が作ったものなんだぞ!!」と近くにいるおっさんねえさん等に説明して回りたくなる。
やや話が逸れた。
その先ほどのショッピングモールにあった綾波レイやアスカ・ラングレーやハルヒを擁するアニメグッズ専門店では、なんと三国志グッズも同じように並んでいたのだ。この不肖さくら剛、過去には仮にも三国志関連書籍を出版している身である。これは素通りするわけにはいかぬではないか。
なので激写して来た。
見るがよい誇るがよい、これが遂に中米はコスタリカにまで進出した、我らが関羽雲長である!!!
さらに劉備に張飛と3兄弟揃い踏み!!!
いやあ。
なんか違いますな……。
多分、コスタリカの人々が三国志というものに初めて触れる、その初めての関羽と劉備と張飛がこれらなわけだろ?? こっから入るわけだろ??? じゃあさあ、こういうものだと思っちゃうんじゃないかこっちの人たちは???
これであまりの美少女&エロスぶりにエロエロ関羽のファンになって、「ええっ!? 三国志って本当にあった話なの? 中国には今も関羽の墓が残っているのっ!? よーし、この僕をひと目で虜にした大好きなグラマー雲長ちゃんのお墓を、僕も貯金を投げ打って見に行こうっと!!」とはるばる中国まで旅立つコスタリカ人がいたら、実際に関羽の墓に立つ赤ら顔でヒゲのおっさんの像を見た途端ショックで失神するんじゃないだろうか。
でも、所詮1800年前のことだから、実際に関羽が赤ら顔で長いヒゲを生やしていたかどうかは誰にもわからないわけですけど……。
案外、タイムマシンが発明されて1800年前の中国を覗いてみたら、本物の関羽はコスタリカのフィギュアの方がよっぽど似ている、美少女&エロスなセクシーダイナマイトだったりして。そりゃ曹操も手放したくなくなるっての。
今日食べたいものは、ご飯とみそ汁です。あと回転寿司です。あと餃子の王将です。「餃子の王将」というのは店であり食べ物ではないのですが。でも餃子の王将が食べたいです。
すき屋の牛丼にてんやの天丼もいいですね。松屋のカレーギュウもいいですね。うどんもいいですね。素うどんでもいいです。十分ですそれでも。ラーメンも捨て難い。たくさんあって悩むなあ……。うーん実に贅沢な悩みだ。
食べたい……