« 2009年7月 | トップページ | 2009年9月 »

さらりとした梅酒

 やっぱり自宅で飲めるおいしい梅酒といったら、「さらりとした梅酒」だと思う。伊東美咲がCMで「さ~らりとした~う~め~しゅ~♪」と歌う姿は美しく心癒されるようで強く人々の印象に残っているだろう。だから、梅酒好きな人の中でもさらりとした梅酒の知名度は抜群で、梅酒を愛する人はみんながみんな、さらりとした梅酒を飲みたくてたまらないと思う。ちなみに、あれは歌だけでなく商品名も「さらりとした梅酒」なのである。

 ところが、おいしくてみんなが飲みたいと思うものは、当然少々値段もお高くなる。なにより、さ~らりとした~う~め~しゅ~♪と美人女優を起用したCMを頻繁に流しているのだから、その広告費というのは莫大なもので、その分は商品代金に上乗せされてしまうのだ。ということは、梅酒好きのお父さんがいくらさらりとした梅酒が飲みたくても、家計の問題でそう簡単に買うことは出来ないかもしれない。お母さんは、「なあ、普通の梅酒じゃなくて、さらりとした梅酒を買って来てくれよ!」と駄々をこねるお父さんに困らされ、財布を覗いてため息をつくことが多いかもしれない。

 そうやって、出来れば倹約のために安い梅酒を買いたいけど、お父さんが「さらりとした梅酒を飲みたい」と言って聞かずにどうしたらいいかわからないというお母さんに、おすすめの解決方法がある。オレも不況で苦しんでいるご家庭のため、日本経済のために何かしなければいけないと考えたのだ。まずは梅酒代金を節約することから始めよう。こうすればこだわり派のお父さんを安い梅酒で満足させられるという、そのやり方は、これだ!

お父さん「(居間からキッチンに向かって)おい、かあさん! 梅酒が飲みたい! いつもの『さらりとした梅酒』持って来てくれよ!」

お母さん「はいはい、わかりました」

 お母さんは安い梅酒を手に取り、居間に向かう。そして、お父さんの方から見えるか見えないかギリギリの場所に立ち、チラチラと安い梅酒を見せて歌う。

お母さん「ち~らりとした~う~め~しゅ~♪」

お父さん「えっ、なんだそれ、なんの歌?」

お母さん「(少しずつお父さんに近づき、今度はエプロンに安い梅酒を隠して時々チラチラと見せながら)ち~らりとした~う~め~しゅ~♪ ち~らりとした~う~め~しゅ~♪」

お父さん「わあっ! さらりとした梅酒じゃなくて、ちらりとした梅酒だね!? まあそれならあんまり変わらないからいいや! ありがとうお母さん!」

 

 

 …………と、いうように、この方法を使えば、梅酒好きのお父さんも満足し家計も安心、夫婦の間のつまらぬいざこざもきっと避けられるであろう!

 尚、本物の「さらりとした梅酒」をエプロンからチラチラと見せる場合は、その時に歌う歌は「ち~らりとした~さ~らりとした~う~め~しゅ~♪」というように少し長くなる。さらりとした梅酒を容易に購入できるような富裕層のご家庭のお母さんは、こちらのバージョンの歌を歌うようにしてほしい。

 もしかしたら今後本当に「さらりとした梅酒」の廉価バージョンで「ちらりとした梅酒」が発売されるかもしれないが、その時はCMでも出てくる女優が手とか足だけチラチラと見えるだけで結局誰だかわからないという、もちろんCMソングは「ち~らりとした~う~め~しゅ~♪」だが、そんな感じなら有名女優を起用する必要も無いので、広告費は安く抑えられ、販売価格にも反映出来ると思う。ちらりとした梅酒商品化検討の際は、発案者としてぜひそれ相応のロイヤリティーを貰いたいと思っている。

全裸で

 最近気候もよいので全裸で寝ていることが多い。全裸でぬいぐるみを抱きしめて。全裸で時々香水だけつけて寝ているという点では、マリリンモンローと同じである。たしかに、モンローとオレは自分でも似ていると思う。愛に飢えているところとか、なんにでもお醤油をかけすぎるところとか。

 しかし、全裸で寝ること自体はセクシーだし魅力的だし全然かまわないのだが、次の日起きてからしばらくすると、自分が全裸で寝ていたということを忘れていたりするから厄介だ。普通に起き出して動き始め、ふと鏡に自分の姿が写ったり、PCに向かっていてふと下を向いて股間に目をやった時などに、「な、なんでオレ裸なんだっ!? いつパンツ脱いだんだっけ!!」と本気で慌ててしまうことが結構あるのだ。それで「きっと無意識に脱いでしまったんだろうな」と思って足元にパンツを探してもどこにも落ちていないので、そこでやっと「あっ……、そういえば、寝てる時から全裸だったなオレ……」と気付くのである。

 この間などは、ジムで全裸のままプールに行こうとしてしまい、更衣室からプールに通じるドアの直前でハッ!と気付いてあわててロッカーに戻り海パンを履いたということがあった。最初はメタボ解消のために少しランニングマシンで走ったりして汗をかくのだが、その後で更衣室に入って 1.服を脱ぐ→ 2.水着になる→ 3.プールへ行く という過程の2の部分を考え事をしていてすっ飛ばしてしまうのだ。昼間のプールなんておばちゃんばっかりだからむしろオレの全裸は歓迎ムードで受け入れられるかもしれないが、それでもジムのスタッフに見つかったら警察沙汰である。

 この「全裸に気付かないという癖」は、非常に面倒である。治したいのに、どうやって治療すればいいかよくわからない。だって、癖ってなかなか治らないものじゃないですか。もしかしたら近所の人とか、これを読んでいるみなさんとももしどこかで会う機会があったらその時にも全裸で登場するかもしれないですけど、それはただ自分で気付いていないだけのいつもの悪い癖なので、ぜひとも笑って済ませてください。事件性は一切ありませんので。

 

« 2009年7月 | トップページ | 2009年9月 »