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トークイベントについて

お知らせ

 おそれ多くも、この度サンクチュアリ出版にて「さくら剛トークライブ」を行わせていただくことになりました。イベント詳細、ご応募はこちらです!↓↓↓

※すみません完売いたしました!!! ありがとうございます! またいつかもっと大きなところでイベントが出来るよう精進していきたいです!!

インド、中国をはじめ、アメリカ、南アフリカ共和国、ケニア、エチオピア、イスラエル、トルコ、タイなど、これまで実に25か国もの国々を自分の足で旅して回ったひきこもり旅行作家のさくら剛氏が、貧乏バックパック旅行の極意を語ります。なぜひきこもり青年は旅に出たのか、、、。何が彼を旅へと掻きたてたのか、、、。旅は彼をどう変えたのか、、、。本やブログにも載せられなかった本音を全て語り尽くします!

【タイトル】素晴らしき貧乏旅行のススメ~でもあんまりおススメしないかも~
【日時】6月19日(金)19:00~
【場所】サンクチュアリ出版
【アクセス】http://www.sanctuarybooks.jp/company/access.html
【チケット】2300円+税
【定員】30名
【内容】さくら剛トークライブ

都知事が

 昨日のブログの内容とだいたい同じことを言っている情報番組。ただし、関西のテレビ!! 関東在住の人には決して伝わらないという。

 神戸の国内感染者の発見は、「お医者さんの機転」が原因だったそうだ。やはりルール上は渡航暦が無ければ関西でも遺伝子検査はしないことになっていたみたいである。わざわざ機転をきかせて余計(?)な検査をするような頼もしいお医者さんはほんの一握りだろう。ということは普通にルールに則って診察をしている一般の病院では新型の感染者もただのインフルエンザ患者としか判断されず、仮にこのお医者さんが機転をきかせることがなかったら、もしかしたらまだ関西でも渡航暦の無い患者は発見されていなかったのかもしれない……

 そして今日のニュース。石原都知事が新型インフルエンザについて述べた内容。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/localpolicy/257087/

 「昨日、おとといの2日連続でですね、米国から帰国した方の感染が確認されました。都のケースはいずれも米国で感染し、わが国で発病したものでありまして、国内での人から人への感染したケースではありません。感染者の行動は非常に限定的でありまして、感染拡大の危険性は低いために、(以下略)」

 「国内での人から人への感染したケースではありません」と言っているが、渡航暦の無い人間の遺伝子検査は一切しないのだから、人から人へ感染したケースではないに決まっているではないか。何を言っているんだ。東京の方式では渡航暦が無い患者は新型かどうかの検査をしないんだから、人から人へ感染したケースはそもそも発見がされるわけがないのだ。検査により感染者が発見されたらそれは絶対に150%「渡航した人」であるに決まっていて、国内感染者であるわけがない。だって渡航暦がある人しか検査しないんだから。バカじゃないの。

 SARSの時の中国の隠ぺい工作などを見て「ああなんてクソバカな国なんだ中国」と笑っていたが、日本でもこんなことになっているとは驚きと絶望感が半々だ。これが自分の国の出来事だなんて。中国だったらこれに加えて上の動画やこのブログも強制削除されるんだろうが、まあそうならないだけかろうじて日本の方が民主的だ。

 話は変わります。今朝は死ぬかと思った。横になると咳が止まらなくなるのでまる2日くらい寝られず、「もうだめだ、いい加減寝ないとやばい(涙)」と咳に見つからないようにそ~っとこっそ~りと寝る体制に入るのだが、すぐに見破られ嘔吐レベルのすごい咳に出られてしまうのだ。起き上がるとやや楽になるので、朝方床に座ってイスの上に枕を置いてそこに突っ伏して起きたまま寝ようとしたのだが、それでもウトウトしかけるとゴホホホ~~~ッッ!!!と咳が出て苦しみ、結局がんばっても5分ずつくらいしか寝れてないという有様だった。

 冗談抜きで「こ、このままだと寝られなくて死ぬ……」とあせった。鏡見たらかなり傑作な真っっっ白い老人の顔になっていた……。なんでオレはたまに体調を崩すと、きまってこんな悲惨なことになるのだろうか。この前の食中毒の時は「リアル鬼ごっこ」を読んだばっかりで、本に出てきた佐藤さん駆除係の殺人鬼にひたすら追い回されるという夢か幻覚かを20時間くらい見続けるという悲しい目にあった。微妙な熱で寝込むことが無く、ほとんど風邪もひかないのに何年かぶりに発熱したと思ったらいきなりこれだ。

 結局、今朝は9時ごろになったらいつのまにか意識を失っていて、勝手に寝ていた。ひょっとしたらこのまま一切寝られずに、咳で体力を消耗しながらも来週の月曜に病院に行くまで120時間くらい連続で起きていることに……それまで生きていられるだろうか……と恐怖であったが……、目が覚めた時に「今自分が寝ることが出来ていた」ということにこれだけ喜んだという経験は、どう考えても人生で初めてだった。思い起こせばアメリカで盲腸になった時、スーダンで食中毒、イランで腹痛→帰国、ベトナムの肺炎でそれぞれ「死ぬかも……」と思ったが、今回で死ぬかもと思った体験(おもったたいけん)は人生で5回目である。なかなかこんなに死ぬかもと思った体験をすることは一般的な人々の生活ではないのではなかろうか。オレだって十分すぎるほど一般的な人々なのに。オレの場合は性格的に第三者の視点では死ぬわけないだろというような軽症な場合にも自分では「死ぬかも(号泣)」と思ってしまう貧弱臆病変態美人ではあるが、それにしても健康な体を持っている人がうらやましくてしょうがない。筋肉は鍛えることが出来ても、こういう体質のようなものはもうこのように生まれたからにはどうしようもない。ムクなどは実家に来てから一度も予防接種以外では動物病院にかかったことが無いらしいが、もうムクと体を交換したい。オレでなく、ムクとして生きていきたい。そうしたらもう必要以上にオレに噛み付いてやろうと思う。いつものあまっちょろい遊び用手加減噛みではなく、犬のプライドをかけた本気噛みを見せてやる。

 今日はネットで「咳 止まらない」と検索してリサーチし、ゴホンといえば龍角散を買ってきたので、これでなんとかまた咳との戦いに臨みたいと思う。もう布団の上が龍角散の粉だらけだ……(涙)

東京での感染者

 しばらくブログをほったらかしにしていた。ただ単にほったらかしにしていたのと、ここ最近は風邪で寝込んでいて……(以下参照)

 ところで、新型インフルエンザの感染者が遂に東京で見つかったということで昨日から話題になっており、ニュース番組やワイドショーでは東京在住のいち女子高生の空港から自宅までの辿った道のりを細かく検証し発表するというストーカーもびっくりの堂々としたつきまといを、公共の電波を使って行っていた。

 だが、そんなニュースや「ついに東京に来た!!」と今になって騒ぎ始めているそのへんの人たちを見ると、オレは非常にバカバカしく感じてくるのである。いや、そのへんの人たちは情報も無いわけだから別にいいが、日本全国の情報が集約されるテレビともあろうものがいまさらなにをかいわんやである。

 オレは先週友人の風邪をもらってしまい、あっという間に発症(別に新型インフルエンザなわけではないけど)して38度を余裕で超える熱にうなされて寝込んでいた。症状は関節痛+頭痛+全身倦怠感と、一番ひどいのが喉の痛みと咳だ。ここぞとばかりにマンガを読もうと思ったが、「デスノート」の台詞の字はあまりにも細か過ぎて(理解にも頭を使うし)頭痛が強烈にひどくなったため、もしかしてデスノートに「さくら剛 頭痛がひどくなり死ぬ」と書かれたのかと思った。今は体温は平熱に戻ったのだが、咳が一向に治る気配が無く、かれこれ昨日の昼間から何十時間かほとんど寝ていない。よし寝てやろう、と思ってウトウト……とし始めるとものすごい勢いで咳が出てゲボッ、オエッ、ゴエーーッ!! てな具合で咳が止まらなくなって起きるしかないのだ。止まらないのはあなたへの愛だけにして欲しいな!!!

 なぜかオレは海外ではすぐ入院したり倒れたりするが日本にいる期間は体が丈夫で、記憶にある中では前回熱を出して寝込んだのは3年ほど前に食中毒になった時にまでさかのぼる。風邪で熱を出したことなんて、もう思い出せないほど昔。ただの風邪で倒れたのなんてもう7、8年は前だと思う。おそらくまだオレが青木裕子(グラビアの方)の引退に心痛めていた頃だ。そんな色黒で健康なオレが今回あっという間に38度後半に突入してしまったのだから、これは相当強烈な病原体である。

 素敵な風邪プレゼントをくれた友人はその数日前までモロに関西におり、この感染力からしても新型インフルエンザの可能性もなきにしもあらずだなと思ったのと、そもそもどこの病院の前を通りかかっても、お知らせとして「発熱、咳などの症状のある方は受診の前にまず保険所の発熱センターへ相談してください」という指示書きが提示してあるため、直接病院に行って追い返されてはたまらんとオレは病院へ行く前に素直に保健所に電話をかけた。

 「東京で感染者が出ないカラクリ」みたいな記事は結構あちこちで見かけており、保健所の対応もネットで少しリサーチしたそのままだったのでやっぱりそうだよなーそりゃあなーと思ったのだが、やはり東京の対応は感染者がほとんど発見されない仕組みになっているのだ。それはどういう仕組かというと、これから書く。読みやすさは考えないで思うままに書く。だって相当体調悪いから。

 保健所の人と話している時もこちらがひたすらむせてしまい迷惑をかけたのだが、まあ一応参考情報までにということで関西から来た人に風邪をうつされたんですということは説明した。しかし、「アメリカやカナダなど海外の指定地域、もしくは感染者の発見された神戸、大阪の指定地域にご自身が7日間以内に滞在しましたか?」ということだけ聞かれ、それに該当しない場合ということであっさりと「お近くの病院で受診してください」と言われた。「お近くの病院で・・・」というのはどういう意味かというと、現在その病気が新型インフルエンザかどうかという遺伝子検査は保健所の設置した「発熱センター」という場所でしか行っておらず、お近くの病院に行くということはどんな症状であれ新型を疑った検査はされず、よって新型インフルエンザの感染者だと断定されることはあり得ないということである。

 オレの場合はこれだけ早く熱も下がったしまあ風邪のちょっと悪どいものだと思うが、その他の人もたとえどのような症状であろうとも、自分自身が上記の指定地域に渡航していない限りは保健所では検査してもらえない、つまり東京都では「本人が7日以内に該当地域に滞在していたという条件がなければ新型インフルエンザかどうかをいっさい調べない」のである。まだかろうじて今週から渡航の対象場所として大阪と神戸の一部地域が加わったが、先週までなどはその基準が海外限定であった。そもそも今関西で発症している人たちは渡航暦の無い人たちがほとんどであり、毎日毎日無数の人間が関東関西を行き来しているこの西暦2009年、言いたいことも言えないこんな世の中で、大泉洋や松本人志というお笑い界の超大物が次々と結婚するというわずか先の出来事も予測不可能なこの時代に、東京では「新型インフルエンザかどうか」という検査を本人が7日以内に該当区域に滞在したという実績が無い限り全く行っていないのである!

 神戸で最初に渡航暦のない男子高校生の感染が確認されたのはどうしてかというと、「渡航暦が無くてもちゃんと検査をしたから」だ。それを、東京ではやっていないのである。ということは、その男子高校生がもし東京在住だとしたら、彼はただ病院でインフルエンザA型と診断されただけで、「新型に感染した人にはなっていない」のだ。つい最近まで東京で感染者がいなかったのは当たり前である。

 関西ではそうやって渡航暦の無い人でも遺伝子検査を行って隔離入院もさせて安全対策を行っても、なおかつ100人以上に感染が広まっている。そして、その勢いと日本の狭さ、のぞみや国内線や夜行バスの本数を考えればどう考えても東京にもかなり前からとっくの昔に感染者は発生しているはずである。ただ検査をしていないだけだ。放置も同然。東京では、渡航暦が無い限り新型インフルエンザでも「ただのインフルエンザA型」になるのだ。だって検査しないから。きっちり検査と隔離を行っている関西でも100人以上に広がっているというのに、検査をまったくする気が無いこちら、いったい現実には関東地方に何人の感染者がいるのだ?? 何百人、何千人???

 だいたい人は「ちょっとくらい熱があるくらいで仕事を休めるか! オレは忙しいんだ!」といいながら出社すればなんとなく自分が頑張っていて誇らしい気分になるので、潜伏期間、発症間際で症状が軽い人はもちろん発熱している人たちもかなりの数があの、世にも恐ろしいお祭り空間、東京の満員電車に乗って咳やくしゃみをしながら通勤するであろう。想像するだけでも身震いしてくる。弱毒性だから別にかかっても……とかいう意見は、今が健康だから言えることだ。実際38度5分の熱だしてみると、めちゃくちゃきついよあんた。ほんとにきついから。マジできついんだよ。やせ細ったもんオレ。動けなくなるよ? しかも、オレの場合は多分新型でもインフルでも無いので、病院でも検査しなかったからわからないけど、仮にただの風邪でこれだったら新型インフルにかかったらどんな地獄を見るというのか?? 今回オレがかかったこの病気(強い風邪?)にしても、これおじいさんおばあさんや赤ちゃんがかかったら相当やばいことになると思うよ。一人暮らしの老人だったら死ぬって。健康な状態では「別にかかってもいいぜ」とか思ってしまうかもしれんが、「話題の新型インフルにかかったぜ、なんかちょっとだけ嬉しいぜ」、なんて言ってる場合じゃなくなるから実際高熱で倒れたら。ふくらはぎすら意味も無くめっちゃ痛くなるんだぜ??? ふくらはぎだぜ?? 風邪と関係ないのに!!!!

 オレも人と会う予定は全て延期にしてもらっているし、基本的に一切部屋から出ないようにしている。今のところうつっているとしたらエルモズだけだろう。と信じたい。インフルエンザは飛沫感染で咳の飛散範囲は2mほどらしいので、どうしても病院や買出しに行く必要がある時でもマスクをして基本的に咳は我慢、我慢出来ない時は周囲に人がいないところに移動してさらにマスクの左右の隙間をふさいで咳をしている。こんなレベルの病気を「まあ人にうつろうが知ったこっちゃ無い」とか言って単なる不注意でもおじいさんとかにうつしてしまったら、それこそ業務上過失致死とかで逮捕されてもおかしくないくらいの犯罪的なことだと思う。今関東地方では、毎日毎日オレ以上の恐ろしい新型インフルエンザに感染している人たちが満員電車で四方八方に病原菌を振りまいているのだ。いや~~~っ!! どうしても感染しなければいけないのなら、せめて女性専用車両でうつされたいっ(涙)!!! 

 新型インフルエンザは空気感染はせず唾などによる飛沫感染らしい(? 専門家でないので責任持てません)ので、マスクは非常に効果的だという。口を触った手でつり革やトイレの蛇口に触れてそれをまた他の人が触ってその後で自分の目や口に触れて……という形で感染していく可能性もあるが、それにしてもマスク&手洗いうがいでものすごく防げるそうなのだ。沢尻エリカの旦那が「海外でマスクをしているのは日本人だけで、礼儀もなってないし滑稽で笑えてくるぜ」というようなことをブログに書いたらしいが、自分が感染したくないし同時に人にも感染させないという点でたとえ他人の目に異質に映ろうともマスクをするというのは人道的に正しいことだと思う。自分にまったく症状が無くても、実は潜伏期間中で知らず知らずのうちに他人に感染させてしまうかもしれないのだ。それをハイパーメディアクリエイターがそんなことを言っているようでは、もし彼に新型インフルエンザが感染したら、体内でさらに強毒性のハイパーな異種ウィルスをクリエイトしてしまうのではないだろうか? 頼むから日本に帰って来ないでほしい。まあ沢尻エリカが感染しているんなら、オレがウィルスごと受け止めてあげてもいいかなと思わないでもないけどな……

 まあ結局何が言いたいかというと、咳がほんとに止まらないのでよく効くハイパー咳止めディアクリエイターを知っている人がいたら教えてくださいということと、どう考えても東京では既に新型インフルエンザが蔓延しまくっているので、いまさらニュースで東京初の感染者の足取りとかを追っているのはあまりにも意味が無くバカバカしく感じるということである。みんな東京の検査の実態を知らないのだろうか??

 ちなみに、東京では保健所での遺伝子検査の対象が狭すぎて感染者が出ていないように見えているだけだが、しかしこの対象の狭さというのはある程度は仕方が無いのかもしれない。どこかの記事で、保健所の人も「保健所の機能的に数多くの検体の検査には対処しきれない」とコメントを出していたし、実際そうなのだと思う。まさかバイトを雇うわけにもいかないだろうし、応援を頼もうにも全国満遍なく緊急事態でどこもかしこも人不足だろう。こういう時のために通常時から余裕ある人員を確保していたら、またそれはそれで「税金の無駄遣いだ!!」と国民のみなさんや野党議員に散々に怒られるだろう。フルーツの入ったヨーグルトは、病気の時に食べるととても美味しい。寝る。でもどうせ咳が出るので寝られない。寝たい。

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