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この果てしない宇宙 のバカ

 前回の続き。「宇宙授業」という本を読んで、ああ我々の住む宇宙とはこんなにも壮大で果てしなく不思議と謎に満ちているものなのか、と感動して少年が天文学者を志すようになる話です。そうだっけ? 違ったっけ。なんか頭がボーっとして。ちなみに今は朝の8時です。早起きではなくて、昨日の午後1:30に「熱血!ニセ家族」を見るために起きてからまだ寝ておりません。昨日の熱血!ニセ家族では、あとはお父さんだけ見つかればニセ家族が完成することになって、インターネットでお父さんを募集して面接をするという話。結局ボケたおじいちゃんの判断で、一番ダメダメな候補者がお父さんに決定したのでした! でも、そのダメダメな候補者というのはお父さん候補者の中で唯一見たことのある役者さんだったので、視聴者側としては登場した瞬間に「あ、この人が選ばれるんだろうな」とわかるのであった。そして、昼ドラは役者さんがセリフを噛んでも強引に撮り続けてそのままオンエアしてしまう傾向が強いのであった。よっぽどタイトなスケジュールを組んでいるのだろうか。それとも監督が投げやりなのであろうか。お母さん役の人がよく噛むんだよ。

 ところで、宇宙の広さは137億光年だそうだが、135億光年離れた銀河を発見したというちょっと前のニュースを見つけた。ちなみに、宇宙の広さがなぜ137億光年かというと、それは137億年前に宇宙が出来て、宇宙は光の速さで膨張しているから広さが137億光年なのである。さらにちなみに、光が1年で進む距離が1光年である。

 1光年先にある星を望遠鏡で見ると、その星の1年前の姿が見えるわけだ。星が光って、その光が1年かかって地球に届いた時にやっとこちらで「あっ、星が光ってる」と認識するわけである。なので、1光年先にある星を見ているというのは、その星の1年前の姿を見ているという意味になる。

 同様にして、135億光年先の銀河を見つけたということは、リンク先の記事にもあるが、135億年前のその銀河の姿を今見ているということになるのだ。ここでふと思うのは、135億光年先のものが見られるのならば、そのちょっと先の137億光年先のものだって当然同じ望遠鏡やらなにやらを使って見られそうじゃないか。そして137億光年先のものを見るというのは即ち137億年前の宇宙の姿を見ることになり、つまりビッグバン直後とかビッグバン前の、1点に全宇宙がつまった超高密度の状態を見られるということになるのではないだろうか。

 しかし、宇宙が出来る前は空間も時間も何もかも存在しなかったとするならば、138億光年先を見ようとしたら、何も見えないということになる。無の世界だ。人も地球も太陽も星も宇宙すら無いという、完全なる無の世界。そんなものあるかっ!!!!

 何も無い無の世界といったって、完璧に本当に何も無いところから宇宙が生まれるわけがない。例えば、今自分がいる部屋の中の空間に突然ミニ惑星が出現するなんてことは絶対にありえないだろう。部屋の中には空気もあるし机も椅子も布団もテレビもいろいろあるのに、それでもミニ惑星が部屋に出現することはない。ましてや、完全なる無の状態からどうやって宇宙が出来ようか。無から宇宙なんてものが生まれるより、部屋にたったひとつのミニ惑星が突如出現する可能性の方が1000兆倍以上高いと思う。

 宇宙にはどれくらい星があるかということも同じくその「宇宙授業」に書かれていたのだが、よく宇宙人の話をする時に「この宇宙には無数の星があるのだから、その中に地球と同じ環境の星が無いなんておかしい」という話が出てくる。ただ、そう言っている人は別に星がいくつあるのかという数はわかっていないと思う。オレも、百万個とかそのくらいかな……とか適当に思っていた。

 しかし、まず、恒星(太陽のように自分で光っている星)がこの銀河系の中に2000億個あるらしい。……2000億個って、何個だ??

 2000億個とか言われても、正直多いか少ないかわかんないよと言いたいくらい果てしなく想像を超えて多い。今現在機械だけでも近くまで辿り着けている星が水星金星火星木星土星その他で7つとか8つだろうから、2000億個といったらこの何倍あるのだろう。全部の星を調査するにはあと何年くらいかかるのだろう……と考えてみたが、よーく上のカッコの中を見てみると、2000億個あるのは、太陽のように光っている星なのである。つまり、水金地火木土天海などは、2000億個の中の1つですらないのである。太陽だけで2000億個あって、そしてその2000億個の太陽にそれぞれ地球とか金星とか木星みたいな惑星がひっついているのかもしれないのだ。さらに、その惑星のひとつひとつに月とかタイタンみたいな衛星がひっついているかもしれないという……

 そして、この2000億個の恒星というのは、あくまでもこの銀河系の中での話なのだ。このくらいの、太陽が2000億個くらい入っていそうな同じような規模の銀河が、全宇宙には1000億個くらいあるんだって。計算しようとしても計算機の桁数が足りん。

 そういう、億とか兆とかを完全に超越した数の星が、空気や水どころの話ではなく時間も空間も無い世界から突如出現したのである。そしてその中の1つの星に自分がいて、本が売れないとかくだらんことでくよくよ悩んでいるという……違う銀河から見たら、オレとかオレの悩みはもう日本から意識するスウェーデンの針葉樹林の中の1枚の葉っぱより何兆倍も些細なことであるが、しかしでも自分にとってはそれが大きな悩みでもうどうしていいか、ってやかましいっ!!! 壮大な話をしている時に矮小な事を持ち込むなっ!!!!

 だからそうすると、1つのミニ惑星とか、土と水の塊みたいなものが今日の午後1時に突然部屋の中、空中に出現するのなんか、めちゃめちゃありそうなレベルだ。ものすごい可能性で発生しそうな事象じゃないか。それなのに一般的に考えて空中に物は突然現れない。この部屋に100億年いても、いつまで待っても絶対に現れないと思う。しかし、宇宙とか太陽とかは突然無の空間に現れたのである!!!! 今こうしてパソコンに向かってブログを書いているオレはいったいなんなんだ!!! どういうものなんだ!!!!!

 さ、さすがに眠くなってきた……。もう9時だ。まだもう少し書きたいことがあったんだけど……あまり連続で宇宙のこともあれなので、忘れた頃に残りのものたちは書こう……。それまでは、また麻婆茄子の話でお茶を濁そう。ああ、麻婆茄子とか、他の銀河から見たらほんとどうでもいい話だよな……

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