おさみしいです
最近ビリーズブートキャンプを始めるのが楽しみになっている。また今日もビリーに励ましてもらえると思うと、ビリーの娘をはじめとしたチームメイトたちと一緒に頑張れると思うと、なんだかワクワクしてくるのである。たとえブラウン管の中といえども、人に声をかけられるのがうれしい。ブラウン管の外では牛丼屋とかファーストキッチンのバイト店員にしか喋りかけられないから。それも「ご注文おきまりですか」「店内でお召し上がりですか」などと、いつもいつも他人行儀な内容だけだ。心の通い合う会話なんて、そんなものがこの世に存在するということはもう大人になってから信じなくなったさ。ちなみに通信販売の戦略に乗せられて、ブートキャンプDVDだけでなく運動に最適なヨガマットも購入したよ。敷くスペースなんてどこにもないのに……。
さみしい話はいいんだよ。誰も同情してくれないんだから。話を変えよう。今日は日本語版(正規品)ビリーズブートキャンプの、「ビリー隊長のセリフでオレが好きなものベスト7・基礎プログラム編」を発表しようと思う。毎日毎日、山のようなリクエストをもらっていたので、やっと期待に応えられてベスト7を発表できてうれしい。日本中、誰もかれもがビリー隊長のセリフでオレが好きなものベスト7・基礎編を聞きたいと思うので、今夜は存分に楽しんでもらいたい。
では発表します。ジョキジョキジョキ……(結果が書かれている紙の封を切る音) 平成19年、第19回「ビリー隊長のセリフでオレが好きなものベスト7・基礎プログラム編」は、以下の通りです!
第7位「子持ちのママもいるけど、みんながんばってるね」
第6位「音楽がスローになった」
第5位「テーブルみたい」
第4位「残り1セット!」
第3位「バンドなしで参加しているブリジェットを見てみよう」
第2位「ストップといったらキープして!」→「8カウントでキープ」
第1位「これは何のトレーニング?」「筋トレ!」「え? 何だって?」「筋トレ!」「違う!ブートキャンプトレーニングだろ!!」→「何トレ?」「ブートキャンプ!!」
以上となります。
少しブートキャンプ解説者の私から内容について補足しましょう。まず7位から5位に関しては、基本的に「腕立てランナーだ!」とか「膝を曲げて!」とか命令形でしか物を言わないビリー隊長がいきなり少しかわいい口調になるのがおかしいのです。厳しいビリー隊長から「子持ちのママ」とか「みんながんばってるね」とかいう言葉が出てくるのがおかしいし、「テーブルみたい」「音楽がスローになった」に関してはそれがどうしたと言いたくなってしまいます。「音楽がスローになったから、ゆっくり動こう!」とかならわかるけれど、「音楽がスローになった」だけ、あくまで単体で発言しているのです。独り言かよっ!!! と思わずツッコミを入れたくなりました。
第4位の「残り1セット!」に関しては、この言葉がどうというより、ビリーはかなりの回数「残り1セット!」というセリフを発するのですが、その中の何回かは「残り1セット!」と言いながら1セットで終わらないのです。確信犯的に「もう1セット!」といきなり追加したり、ビリーの筋肉ウンチクを聞いているうちにカウントが過ぎてしまって追加でもう1セットやるハメになるということが度々あり、「くそ、最後のこの1セットだけ耐えれば……」と思って頑張っている時にこれをやられると、「おいっ!! あと1セットって言っただろうがっ!!! もうダメだ! ああ~~っ!!」と我慢の糸が切れヘナヘナと腕や足を下ろしてしまうことになります。
第3位の「バンドなしで参加しているブリジェットを見てみよう」、これは運動を始める前、一番最初にビリーが言う「体力に自信のない初心者は、バンドを使わないでもOKだ」と対になっているセリフです。あれだけチームメンバーがいる中でブリジェットさん1人だけがビリーバンドを使っていませんが、私もバンドを使っていない頃は「初心者はバンドを使わないでもOKだ」でブリジェットさんが手を振るシーンにあわせて、「僕もだよ~!」という意味を込めて一緒に手を振っていました。初心者の味方、ブリジェットさんです。
第2位は、「ストップといったらキープして!」→「8カウントでキープ」 これは、「ストップといったらキープして!」と言っているにも関わらず、その後に「ストップ」と言わないというところが高ポイントです。普通、「ストップといったらキープして!」と言ったらその後に「ストップ」も言うでしょう! ところが、ビリーさんは「ストップといったらキープして!」と命令するくせにストップとは言わずに「8カウントでキープ」で代用するのです。つーかこれは字幕をつけた人の問題だな……
第1位は、これはもう満場一致でしょう。なんでこのシーンをカットしなかったのかというのが世界の7不思議候補になっているという、例のシーンです。「これは何のトレーニングだ!?」とビリーがメンバーに威勢良く聞いているのに、なぜかみんなバラバラに答えを返してくるというシーン。日本語訳では生徒の答えが「筋トレ!」に統一されていますが……。期待した返答ではなかったためビリーは「え? 何だって!?」ともう一回聞くのですが、またもやグダグダといろんな答えが返ってきます。業を煮やしたビリーが「ブートキャンプだろう!!!」と叫んで、メンバーの女性は「ああ、そうだったのか」とアヒル歩きをしながら苦笑いをするという名シーン。その後もう一度「What kind of training is this?」と聞いて、3度目の正直で「ブートキャンプ!!」と今度は元気よく生徒は答えていますが、その時の「What kind of training is this?」という問いかけが字幕では「何トレ?」とめちゃめちゃテキトーに訳されているところも字幕のある正規品ならではの見所です。
番外編として、立った状態で勢いよく左膝を抱え込む運動の時に、わざとチンタラやって「ディスイズノーグッド!」とダメな見本を見せる、その時のビリーの大人しい喋り方と微妙な笑顔にも要注目です。
さあ、どうでしたか?
どうでもいいですか??
まあたしかにどうでもいい内容だな。でもこんなんでも書くのには2時間近くかかってるんだけどな。
ちなみに、DVDを再生して最初に運動に入り込むまでがいまだに恥ずかしく、そして最後、トレーニングが終わってみんなで「ビクトリー!」と叫び、メンバーが抱き合ったりしている時にこっちは1人で、さらにその5秒後に再生が勝手に終了し部屋がいきなり無音の状態になるのがとてつもなく寂しい。それまでみんなと運動していて楽しかっただけに、突然1人の世界に突き落とされるあの瞬間は涙が出てくるくらい寂しい。
無理やり布団の隣に広げたヨガマットを細々と片付けている自分の姿が、真夜中の窓ガラスに悲しく反射しているのさ(号泣)。
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