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12月4日、我が妻マリーが

 物を噛める幸せ。プライスレス。pricelessとworthlessはどちらもそのまま訳すと「価値が無い」ということになるけれど、プライスレスの方は「値段がつけられないくらい貴重な」という意味で、ワースレスは「なんの価値も無い」という全く逆な状態を表すのだ。なので日常生活でこれらを使う時は逆にならないように十分注意しよう。でも多分ワースレスなんていう単語を使うことはこれからの人生で一度たりともないよね。とりあえずTOEICで出るかもしれないから覚えたけど。なんだか本末転倒。

 しかし物を噛むのはもちろん、水を飲んだだけでも「おあああああっっ!!!」と叫び、歯を磨こうとして歯磨き粉がヒヤッと当たるだけでも「あぎょおおおおおおおおっ(号泣)!!!」と泣き、食事はハラハラドキドキしながら全て左サイドだけで噛むこの数日。この、口の左だけを使ってはらはらしながら食べるというのが、もう全く食べている気がしないのだ。味なんてほとんどわからん。いつもの大好きなココイチのカツカレーを食べているのに、意識は「痛くならないかな痛くならないかな」と全部右の痛い歯に集中する。そしてふと油断して氷水を飲んでしまい、雷撃が走り痛みに叫び痙攣するのだ。

 ということでわざわざ早退してまで歯医者に行った。最近の歯医者って、もう全然痛くないんだよね。削る前に必ず麻酔をたっぷんたっぷんと大量に打つから、キュイーンとやられても痛くも痒くもない。いや、もしかしてオレが強くなったのかもしれない。大人になって、パソコンの前にひたすら座り続けることで歯医者ごときでは動じない忍耐力と強靭な精神力を手に入れてしまったのだろうか。

 ところで……

 謎を呼ぶオーストラリアの“幽霊船”騒動

 この記事。オーストラリア沿岸部を漂流しているヨットが発見されたのだが、発見時にまだエンジンがかかっていた上に、テーブルの上には食事が並び、ノートパソコンの電源も入っていたという。しかし、3名いたはずの乗組員は忽然と姿を消していたというのだ。

 この記事を見て、ミステリー的なものに興味がある人間ならば、「なんか過去に似たような事件について読んだことがあるような……」と感じるのではないだろうか。オレもいったいどこで読んだのかは忘れたが、これと同様の「マリー・セレスト号事件」という出来事があったことを、妙によく覚えている。覚えているといってもその事件自体は1800年代に起きたものであり、ただ本で読んだかテレビで見たかしたことを覚えているというだけだが、やたら深く記憶に残っているその筋書きはこうだ。

 1872年、船長と奥さんとその娘、そして8人の乗組員を乗せた「マリー・セレスト号」というアメリカの船が、ニューヨークからイタリアに向けて出港した。ところが、出発から約1ヵ月後、乗組員が全員失踪している状態で大西洋沖を漂っているところをイギリス船により発見されたのである。

 発見時、船室には朝食の用意がなされ、なおかつその朝食はまさに食べかけの状態だったというのだ。調理場には火をかけたままの鍋が残っており、洗面所にはつい今しがたヒゲを剃っていたような跡が。そして倉庫にも、十分な食料と飲み物が揃っていたという。

 そして、直前に船長がつけていたと思われる航海日誌に書かれていた一文が、「12月4日、我が妻マリーが」である。

 漂流中のマリーセレスト号が発見されたのが12月5日。その前日に、船長の妻マリーが。妻マリーが何をしたのだろうか。この船に乗っていた11人全員の突然の失踪に、船長の妻であるマリーがいったいどう関わっていたのか。朝食すら食べかけのまま放り出して、11人の人間はどこへ消えたのか。海賊に襲われたにしても、伝染病で乗組員が死んだとしても、殺し合いをしたとしても、死体は必ず残っていなければおかしい。殺されて海に捨てられたとしても、11人もの人間を殺して争った跡も激しい返り血も残さずに処分するというのは不可能だ。しかも、食べかけの朝食が残っているのである。その優雅さからして、むしろ神隠しのような非科学的な超常現象に思いが至ってしまう。

 突然人間が消失したという例は、真偽のほどは誰にもわからないとしても過去にいくつもあるらしい。例えば、1970年2月15日に、NYはマンハッタンのハーレムでバスケットボールをしていた14歳のサムくんという少年が、ダンクシュートをしようとボールを持って飛び上がった瞬間いきなり消滅したという話がある。

 その姿を消したサムくんがどこに行ったかというと、その2月15日の同時刻に、南アフリカのケープタンで意識朦朧の状態で歩いているのを発見されたのである。彼を保護した警察に対しサムくんは「つい今までニューヨークでバスケットをしていたんだ」と説明し、警察がニューヨーク市警に連絡を取り指紋の照合をしたところ、たしかに本人であるということが判明したそうだ。彼は、ニューヨークから南アフリカまで、一瞬にして空間を移動したのである。

 その他にも人間消失事件というのは世界各地にそして日本にもあり、20年間姿を消して突然戻って来た人の話や、最近ではカンボジアでジャングルに消えて18年ぶりに村に帰ってきた少女の話がニュースでも大々的に報じられている。実際にその映像を見てみると、狼に育てられたのではとも言われているようだがそれにしては体もキレイで大人しく、まだまだ彼女の空白の18年間には膨大な謎が残されているように思う。

 こうした人間消失のようなものが、マリーセレスト号そして今回のオーストラリアの事件でも発生しているのではないだろうか? もしそうでなければ、食事の用意をしたまま全員が姿を消すというのはどんな理由によるものなのだろうか。

 では、「12月4日、我が妻マリーが」の後に、マリーセレスト号の船長はどんな言葉を続けようとしていたのだろうか。それを考えることによって、乗組員消失の理由もおぼろげながら見えてくるのではないだろうか。

  「12月4日、我が妻マリーが朝食の途中に突然消失してしまった」という上で述べたそのままの人間消失の衝撃を書こうとしてその途中自分も消失してしまったのか。それとも、「12月4日、我が妻マリーが、『ねえあなた、朝食を食べ残したままみんなで姿を消したらのちのちミステリーとして話題になると思わない?』とわけのわからない提案をした。まったくマリーのミステリー好きにはほとほと世話を焼かされる」としょーもないドッキリをしかけようとしていたのか。もしくは、実は妻の名前はマリーではなく、船長が「12月4日、我が妻マリーが」と書いたところで後ろから盗み読みしていた妻が「あなたっ!! マリーって誰のことよ!!! しかも我が妻ってどういうことなのよっ!!!! 私が妻じゃないの!!! あなた、もしかして本当の妻がアメリカにいるってことなの!? そういうことなのっ!!!! 私を騙してたのねっ!!!! 許さない!!!! 絶対に許さない!!!! 呪ってやる!!!!」と発狂し、火事場のクソ力を発揮して大暴れ、朝食の途中にも関わらず八つ当たりで乗組員全員と船長を海に投げ落とし、ヤケになり娘を抱いて自分も身を投げたなんていう悲劇が……。

 マリーセレスト号事件に関してはもはやその謎が解明されることは無いだろうが、オーストラリアの同様の事件についてはまだ十分カラクリが明かされる可能性はあるだろう。もしかすると、マリーセレスト号の乗組員の失踪と同じ理由かもしれない。これはなんとしても追いかけてみたい事件である。

 さて、先日のニュースで任天堂のWiiがPS3の2倍も売れているてなことを言ってましたが……。あるサイトで掲載されていた、Wiiに燃えるアメリカの若者のドキュメント。だれるの早すぎだろ……。

Wii購入
http://www.youtube.com/watch?v=O39ZcdK_4U8

5日後
http://www.youtube.com/watch?v=_3zy-jkDCWU

10日後
http://www.youtube.com/watch?v=b0QEW-5WdY8

 

いじめそして私

先日のいじめられっ子無限1UPパターン

 この映像が何語なのか教えてくださいとか聞いたのに、1週間くらい全くコメントをもらえなかったので毎日ホームページをチェックしながらやっぱり僕は誰にもかまってもらえないんだと泣いていたのですが、やっとコメントをもらうことができました。だから僕も断筆宣言を撤回して、1週間ぶりにブログを書くことにします。

 そうです。していたのです。断筆宣言を心の中で。でも断筆宣言はしても断パソコン宣言はしていないので、パソコンで文章書くのは別にやめようとしてなかったんだけど。あくまでも筆を使うのをやめただけで。書きぞめとかふでペン習字とか、筆を使って器具に縛り付けた彼女の上半身をいじり倒すとか。そういうのを断っていたのです。あっ、彼女いないんだった(知ってるか)。

 しかし全然上の段落と関係ない話だが、イヤーなことというのはタイミングをあわせて1度にやって来るということが憎たらしい。万年発病している腰痛が我慢できなくなって病院に通いはじめたら目もおかしくなり、眼科に行ったら話すと長くなるがこれからの人生でおまえはチョコとチーズを食ってはいけませんと言われた(そこまで厳密でもないと思うが)。ワインも飲んだらダメらしい。くそ~、ビンテージもののワインを飲むのがオレの趣味だったのに!!!

 うっそ~ん。ビンテージものはウソです。お金が無いわけじゃなくて、ただワインに興味が無いのです。ワインはどうでもいいのです。ワインはどうでもいいけど、カツカレーにチーズをトッピングできなくなるのと、チョコレートケーキが食べられなくなるのは嫌だ。これからはバレンタインデーも女の子がオレの体のことを気にしてチョコをくれなくなってしまうではないか!!!

 ……。

 それは今までと同じだけどな……。逆に考えれば、これからはチョコをもらえなくても医学的な言い訳が出来るから楽かも……(号泣)。

 でもやはりチーズとチョコを食わずに長生きして何が楽しかろうかという思想なので、こっそり食べることにしよう。と思ってこっそりチョコを食ったら、歯に激痛が走った。今日の午後から、物を食べるどころか歯を動かす度に右の歯にいかづちの雷撃が。これはかなりの進行の虫歯と見た。はっきり言って短期的にはこれが最も辛い。

 明日は日曜だし、月曜に歯医者の予約をするとしてもしばらくはこの激痛をひたすら耐えなければならない。何も食べてなくても、歯をカチっと、カチっと上の歯と下の歯が当たるだけでも雷撃が走るのである!!! 痛いっ!!! 食えん!!! 夕食でマグロのすき身を噛んだだけでも激痛が(号泣)!!!

 これじゃあ歯医者に行くまで断食しないといけないじゃないか。毎食、アミノバイタルとかチューチュー吸う食事で我慢しないといけない。よく考えたら、この歯はインドで詰め物が外れたところなんだよな……。現地で外れたのを取り付けてもらって、一時的な処置だから帰国したらすぐに歯医者に行きなさいとか言われて2年くらい放っておいたんだよね……。別に2年くらいいいだろっ!! すぐ行こうとしてたんだ!! せめて5年以内には行こうと!! 何億年という地球の歴史から見たら5年でも十分すぐじゃないか!!!! 

 しかし、オレは昔から人にかまってもらいたくて体を壊す傾向にあったので、もしかしたらこの連荘の体調不良も他人に見てもらいたいモテたいという潜在意識から、自らの意思で発生したものなのかもしれない。ガラスの心臓三杉くんがあれだけ多くの女性ファンを持っていたように、病弱な男はやはり守ってあげたくなってしまうものではないだろうか。三杉くんに対抗して、僕も守ってくれる女性を募集します。守ってあげたくなった人は、ぜひプロフィールを記載して応募してください。当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。とりあえず歯が痛いのだけは我慢できん。メシが食えんだけではなく、テレビすら集中して見れん。ああ、覚せい剤でも打ってこの痛みを忘れられないもんか……(あくまで言葉のアヤです)。ぐぐう……

 くそ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ああ~~~いやだっ!!! 歯医者なんて行きたくない!!! 予約するのも面倒くさい!!! どこの歯医者に行けばいいか探すのも面倒くさい!!! チョコもチーズも食べたい!!! 腰痛にならずに目も痛くならずにずーっとパソコンの前に座っていたい!!! それは、もう無理なのでしょうか。ああ、この人生ではもう無理なのでしょう。悲しいね。来世ではもっと丈夫な体に産まれようね。

 ところで、連続で動画を掲載しているあのメキシコの少年だが、エドガーくんという名前らしく、Youtubeのおかげで世界中からいじられ、なんとテレビに出てインタビューなんか受けてるのだ!! インタビューという簡単なものではなく、むしろこれは徹子の部屋のゲストクラスの出演時間だ。

 そして、最終的にエドガーくんはテレビCMでいじめっ子に復讐を果たすのであった。

 なんという壮大ないじめストーリーなのだろうか。

 

いじめ

 

 最近とんとブログも書かなくなってしまったので、どうやら世間では作者死亡説が流れているようだ。実際噂を聞きつけた知り合いから、自宅宛に弔電が何通も届いた。しかも、「惜しい人を亡くしました」や「冥福を祈ります」という内容ではなく、「あんな変態は誰にも看取られずに一人さみしく死んでいくのがお似合いだったのさ! あいつのパソコンの中のエロ系ファイルはみなさんで共有しましょう! 誰か代表して作者宅に行ってCDにデータを焼いてきてください。CD-Rの代金はみんなで割りましょう」というなんとも故人に対して失礼な、死への尊厳も何も無い傍若無人な内容であった。弔電を送ってきた友人に対しては法的な手段を取らせてもらおうと思っている。弁護士に依頼して、控訴する予定だ。絶対に控訴してやる。

 ……おおっ。しまった。何人かの教養ある人に「こいつ控訴の言葉の意味ぜんぜんわかってねえな」と思われてしまった。まあいいではないか。言葉というのは生き物なのだから。その意味は時代時代で変わっていくのである。だからこの一瞬においては使い方は合っている可能性もあるんだ。

 しかし、こうして文章を書いているということは作者は生きているのだが、たしかにある意味では作者は死んだのかもしれない。もうあの頃の、若さとチャレンジ精神に溢れた作者は死んだんだ。今ここにいるのは、腰痛がひどくなりサークル活動にも参加できず、だんだん部屋にこもりがちになっている少しネクラな人間だ。2ヶ月前のオレとは別人のようだ。履かなくなってしまったバスケットシューズにも、うっすらとカビが生えてきているのさ……。

 とはいえ、そもそもこれを書いているのが作者だというのがどうしてわかろうか? というかそもそも作者というのは誰のことなのか? このサイトを運営している人間がそういう人間なのか。ブログとサイトを別々の人間が書いているのかもしれないし、旅行記だって1章1章違う人間が書いているのかもしれないし、実際に旅をした人間が文章を書いているのかどうかもわからないし、実話なのか創作なのか、作者というのは実在の人物なのか、これを書いているのは誰なのか、そんなものは誰にもわからないのだ。もしかして作者あてにメールをしたら、それに返事を書くのは作者ではなく作者の名を語ったひよりちゃんかもしれない。

 とか言っていたら、ゲッツ板谷ファミリーのカモちゃんが死んでしまいましたね。カモちゃんの師匠のハシダさんもイラクでテロリストに襲われて死んでしまったし、ゲッツさん自身も脳出血で2ヶ月間生死の境をさ迷っていたらしい。怪人紀行から入ってサイバラファミリーの本はバカバカしくてとても好きだったので、ひとつの時代が終わってしまうようでとても寂しい。

 しかし無茶をして死んでしまうようなキャラクターの人だからこそ、みんな彼らに惹かれるのではないか。普通に健康に気を使って長生きするようなカモちゃんだったら、そもそもあのファミリーに参加していないだろうし。ゲッツさんもしかりだ。暴飲暴食でぶくぶく太りひたすら不健康に暮らし若くして死にかけるような人だからこそ、一般の人には面白がられ本を何冊も出せるのである。オレも面白く思われるように暴飲暴食を繰り返そうかな……。早く死んでこそ人の記憶に残るのかもしれない。有名人でも、穏やかな老後を送って長生きしている人は徐々に人の記憶から消えていってしまうような気がする。松田優作とか石原裕次郎とかブルースリーとか、すごーく長生きしていたらここまでカリスマが後を引かなかったのではないだろうか。単純に映像を見たらブルースリーよりジャッキーチェンの方がはるかに凄いことをしているのに、ジャッキーは人気者でブルースリーは伝説みたいに言われるのは、やはり生きているか早く死んだかの違いではないだろうか。

 そういえばこのごろいじめ自殺の話をめっきり聞かなくなりましたね。ちょっと前は何か言うとすぐ自殺、ワイドショーも週刊誌もいじめ自殺の特集を組み、流行に敏感なOLは週末になると自殺に出かけ、オリコンチャートにも頻繁に顔を出しハウツー本の売り上げもうなぎのぼりだったのに。自殺コンボはもう終了したのだね。どうせまた数年後、忘れた頃に自殺連鎖が発生するのだろうけど。

 リンクした動画はいじめのような動画だけど、世界中どこでもデブキャラがいじめられるというのは共通のいじめルールらしい。なんとなくデブは愛嬌があるから構いたくなるのか。子供のデブはなんかぶよぶよしていて肌は新しいから触りたくなるしね。なんとなくデブに対するいじめというのは、愛嬌の分そんなに深刻ではないような気がする。なんとなくなので現状に沿っていないかもしれないけど。しかし太った人というのはようは栄養を体に貯蓄しているわけで、無人島に辿り着いた時に一番長く生きられるのはやはりデブであろう。よいお年を!!

※これ何語だかわかる人いますか? 何語で、子供がなんて言ってるのか気になります。もしご存知の方いたらコメントしてくださりませ。

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