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やっぱりママは違う

 先日読んだのは、ある有名な銀座のママ(元タレントらしい)が、いい男ってこういうものよ、みたいなそういう条件みたいなものについて(本のタイトルそのまんまだ)高級クラブのママとして何千人もの政界財界一流社長タレント美男子天才スポーツマン高学歴教授スターなどを見てきた経験から語っている、自己啓発本みたいな書物(しょもつ)であった。

 まだ全部読んでいないのだが、いい男の条件を自分が満たしていることの確認のためにウンウンとうなづきながら見ていると、非常に気になるところがあった。

 このママが、会社の社長に「食事に連れて行ってくださいよ」と頼んだらしい。ですかさず社長は彼女をレストランに連れて行ったのだが、まずママは「なんと連れられて行ったのは2000円でフルコースを食べさせるような店だった」と、なんでこんな安食堂に私を連れてくのよ!! みたいな書き方をしているのだ。そしてパスタとかデザートとか、料理を一通りバカにしている。また、これじゃあコックは1人で十分だろうと思って厨房を覗いたらやっぱり1人だった、などとおっしゃられるのだ。

 で、さらに衝撃的で思わず開いた口がふさがらずにヨダレがたれまくってしまったのだが、ママは社長に「いつもこんなマズイところに食べに来ているんですか?」と聞いたというのだ!!!!!! ミラクル!!! 銀座ママミラクル!!!!!! 別にそう聞いて社長に説教されおろかな自分に気付いたとかそういういい話につながるわけではなく、ただ普通に聞いているだけなのだ。

 そしてこの話がどう結論づいたかというと、社長に「でも今はこういうお店がはやっているんだよ」と反論され、「こんな安いレストランが流行るのは悔しいけど(本当に悔しいと書いてあった)、でもこういうのも今流行っているんだなと勉強になった」みたいな感じで、それだけでその話が終わっているのである!!!!!

 これはさすがにいくら自分の物も他人の物もみんなの物も自分の物というポリシーを持つ身勝手なオレといえど、おっ玉下駄。だいたい、最初も最初、「食事に連れてってくださいよ」と社長に頼むところからすでにツッコミを入れたい。誰かに対して「食事に連れて行ってください」なんて頼める機会が普通あるか?? メシおごってくれってことだぞ?? そんな発言は日常生活でそうそう許されるものではないだろう。旅から帰って来たばっかのオレじゃないんだから。

 しかも、別に個人的に料理がマズいと思ったとしたら思ってしまったことはそれはしょうがないが、それを本で書くか??? おごってもらってるんだぞ?? それで「なんだこの安いメシは」と書くだけではなく、連れて来てくれた本人を前にして「こんなマズイところにいつも来てるんですか」である。銀座の高級クラブのママというのは、天皇陛下より偉いのだろうか??? もちろん天皇陛下でもどんな安いものを召し上がろうと、出してくれた人には「おいしかったです」とおっしゃるだろう。ママ!! 銀座のママ!! セレブ!! エチオピアに連れて行ってあげたい!!!!

 きっと彼女は吉野家とかココイチのカレーとか食ったら病に伏せるのだろう。何百円という値段の食べ物を食ったら、失神してしまうに違いない。そもそもハンバーガーとか牛丼とかを見ても、食べ物とは認識しないであろう。ああ、ファーストフードや回転寿司の美味さを知らないなんてかわいそうな人だ……。そしてフルコースなんて一生縁がなさそうなオレもかわいそうな人だ……。一般的に見ればどちらかといえばママよりオレの方がかわいそうな人だ……。まったく、オレも美人に生まれたかった。今からでも銀座のホステスを目指そうかな……。

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