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上野のミイラ展

 最近旅行記でエジプトのことを書いており、一応それなりに知的なことを書いとかないとアホだと思われるのがイヤで、エジプト神話から始まって歴代ファラオや遺跡の年代やミイラの作り方などを一通り調べた。調べたら、なんか妙に面白くなってしまい、おもわず上野の博物館で開催されているミイラ展に行ってしまった。

 ミイラ展は、さすがにエジプトから遠く離れた日本で行うだけあって展示品は相当少ないのだが、ミイラのレントゲン検査、作り方やネスペルエンデブーさん(ミイラ展の主役ともいえるミイラさん)の生前の姿、身分、職業、暮らしぶりなどが見られる3D動画があり、ミイラ好きならきっちりと楽しめる造りになっていた。500円の追加で、展示品を説明したテープも貸し出してくれる。しかし海洋堂のミイラフィギュアとか売っていたが、あんな棺に入ったヒョロヒョロのミイラのフィギュアを買って帰って部屋に飾るやつがいるんだろうか。夜中とかこっそり活動してそうで怖い。包丁とか持ち出したりして。

 しかし3Dメガネというのは、かけるタイミングが難しいと思う。会場に入る前に渡されるからといって、外にいる時からかけたらめちゃめちゃダサい。だから、限りなく上映の直前につけるようにし、上映が終了し会場が明るくなったら真っ先にはずさないといけないのだ。もうエンドロールが開始したら外すくらいでいいと思う。それならば3Dメガネをかけている姿を若い女の子たちに見られずに済むというものだ。若い女の子結構いたし。中学生とか小学生くらいの子。家族連れのね。でも中学生だからってあなどっちゃいけないよ。結構巨乳の子もいたんだから。もうそうなったら展示品そっちのけで巨乳の閲覧ね。後ろからついて行くんじゃなくて、前に回りこんですれ違って回り込んですれ違ってを繰り返すのがこういう場合のセオリーね。って何を言わせるんじゃ~~っ!!!!!

 ミイラ展の展示物としては、ネスペルエンデブーくんが入っていた棺や石板(ステラというらしい)、ミイラに必ず添付されている死者の書など。死者の書には、アヌビスという神が、死んだ人間の魂と鳥の羽を天秤にかけて、どちらが重いかを検査するシーンが書かれている。魂の方が重かったら地獄行きになるそうだ。といっても、魂なんてものは存在しないので、「はい、これが僕の魂です」といって何も無い物を差し出して天秤の片方の皿に置くフリをすれば、羽より重くなるということはあり得ない。

 展示物としては、鳥とかネコ、さらに魚のミイラなんかもあった。魚のミイラは、はっきりいってただの魚の干物である。ネコも長細い筒のようになっていてネコっぽくなかった。なんでも手足が体にぴったりくっつけられているということだ。気をつけの姿勢になっているのである。3000年も休めなくてかわいそうだ。貧血で倒れたりしないだろうか。

 展示物では、紀元前何百年に作られた小さななんとか神(ラーとかホルスとか)の像なんてものもあるのだが、それは当時地方から首都のテーベ、カルナック大神殿に礼拝にやって来た旅人へのお土産として売られていたというのだ。しかも、台座部分に購入者の名前を彫るサービスまでついていたそうなのである!! それってほとんど今のエジプトと同じではないか!!! 3000年の間お土産のシステムは進化していないのか……。やっぱり紀元前でも「名前彫りサービス」は別料金が発生したのだろう。で持って帰って1週間もすればどうでもよくなって押入れにしまわれてしまうのである。

 ミイラ展では、親子連れというのも面白かった。これは日本人の親子連れだ。ミイラの棺が入っているガラスケースを覗いていた子供がいたのだが、いきなりその子供の頭をお母さんがパシンと殴った。すると子供は「いたっ!! なんであたまはたくの!!」とたいそうお母さんに怒っていた。「なんであたまはたくの!」ときっちり行為を説明しているところが面白いではないか。普通は「なにすんの!」だけであろう。なんでその子供が叩かれたかというと、『ガラスケースに触れないでください』と注意書きがあったのにベタッと触っていたからであった。え? おもしろくないって? じゃあ次ね。

 その棺の中には包帯で顔面までぐるぐる巻きになったミイラが入っているのだが、ミイラが棺に対して少し小さく、スペースが結構余っていた。そこで別の親子連れが来て、お母さんと子供でこのような会話をしていた。

「ほらお母さん! これ子供のミイラだよ!!」

「子供じゃないの。大人のミイラなの」

「でもこんなに小さいじゃん!」

「でも大人なの!」

 子供が非常に納得のいっていない表情だったのと、お母さんもなんで大人なのか説明できないが無理やり大人ということで話を終わらそうとしているのが笑えた。ね。笑えたよね。

 今こうして古代文明についてさわり程度でも知識を持ってみると、これだけのわずかな展示物でもとても興奮しながら見ることができる。それを考えると、エジプトにいた時などはこの100倍くらい見るものがあって知識さえあればまさに興奮のるつぼだったのに、なんてもったいないことをしたものだと思う。やっぱり観光に行く前にはきっちり勉強していかないと、楽しくも無ければ身にもならないものである。

 ミイラ展のあとは当然1人で上野動物園だ。動物も、みんな仲間と一緒に過ごしていたよ。

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コメント

3Dめがねは入り口でもらってすぐかけて、とりあえずキョロキョロしてまわりの反応を見ます。
ちゃんとミイラしてるミイラを見たんですよね、羨ましいです。
私がコルカタで見たミイラはただの骸骨でした。

ミイラ展、実はわたしもお友達に誘われていく予定なんです!なので、行ってから今日の日記よませていただきますね!なにも知らない方で行ったほうがワクワクですものね・・ほんとはすごく読みたいけど。

ミイラと骸骨の境目って、かなり微妙なんですよね。正直、エジプトのミイラもかなり骸骨化しているのもありました。
しかし、すごーいミイラって、むしろエジプト以外のところにあるんですよね。そのミイラの話を近いうちにブログで書きます。
ミイラ展は、
http://www.prox.jpn.org/~takei/mythologie/egypt/egypt.html
とか
http://www.yugakusha.net/study/yoshimura_egypt/index.html
を読んでから行くとわりと楽しめると思います。知れば知るほど価値がわかってきて感動します。

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