サド公爵
昨日から、新宿駅の京王線とJRの連絡口の通路に広末涼子の広告が10枚くらい連続で並んでますな。人の目さえなければ、一枚一枚に抱きついて、それぞれ3分くらいかけて先に進んでいきたいところだ。行きも帰りもずーーーーっと横を向きながら、広末の広告を見ながら歩いているのでなかなかスムーズに通路を歩けない。ただ、広末の広告が並んでいる中に一枚だけ違う女性が写っているものがある。あれはいったい誰なんだろうか。ポスターを貼る職人さんが間違えたとしか思えない。他の写真は全部広末がメインで載っているのに、その1枚だけは全然広末と関係ない女性が写っているのだ。これは何の間違いだろう。
さて、最近「侯爵サド」という小説を読み始めた。サドさんはSMのSを表す「サド」という言葉の元となった人物であり、ぜひそんな風に後世に名を残す人のストーリーを知りたかったのである。サドという名前がSMのSになるくらいだから、きっと残虐な人間だったのだろうか。
しかしこれがなかなかやっかいな小説であった。朝仕事に行く時に読み始めるのだが、今日読んだところは、12歳の少女がじいさんに股間を押し付けながら
「嗅いでもいいのよ。でも口はつけないで。舌もだめよ」
「ねぇ、おじいちゃんのって、どうしてこんなに柔らかいの?」
「いいわよ、おじいちゃん。舌を入れさせたげる。ただし、先っぽだけね。口をゆすいでこなけりゃだめよ。ちゃんと薬を使ってちょうだい」
などとのたまうシーンなのである。朝っぱらからだ。起きてから数十分しか経っていない時に12歳の少女とデブでハゲのじいさんがこのように絡んでいるシーンを想像力豊かにイメージしてしまうと、昨日の夕食が喉までせりあがってくるのである。朝の時点で、今日1日がダークに過ぎていきそうな予感がするのだ。仕事をしている最中もずーっと12歳の少女がデブのハゲのじいさんに「舐めてもいいけど口をゆすいできてからね」と言っているところを想像してしまい、いつもより2倍の疲れが来た。
このサド侯爵はフランス人なのだが、それがゆえにはっきりいってこの話は理解しながら読んでいくのが非常に難しい。名前がジョゼフ・フーシュとかドゥ・クルミエとかマドレーヌ・ルクレールとかセバスティアン・ルブランとかぐちゃぐちゃで誰が誰だか記憶することが不可能である。特に今日出てきたある段落をそのまま引用すると、
「ドゥ・クルミエは初めて、妻ルネ・ペラジーの絵姿がないことに気づく。今までルネとばかり思っていた肖像は、よく見れば、ルネの妹アンヌ・プロスペルのものだった。父ジャン・バティスト・フランソワ・ジョセフと母マリー・エレオノールの間に義妹アンヌ・プロスペルが入り、長男ルイ・マリー、次男ドナスィアン・クロード・アルマンへと続くその流れは、奇妙という以外に言葉がなかった……」
……。
いい加減にしろ!!!!!!
絶対わざと難しくしてるだろう!!! 読者を混乱させて楽しんでるだけなんだろコラ!!! こんなもん誰が普通に理解できるんだよ!!!
だいたい、ジャン・バティスト・フランソワ・ジョセフの息子がドナスィアン・クロード・アルマンって名前一箇所もかぶってないだろうが!!! どんな親子なんだよ!!!! しかも、名前をたくさんつけるんじゃない!! 余計なものは取れよ! 父ジョセフ息子クロードでいいんだよ!!! ジャン・バティスト・フランソワ・ジョセフってそんなにあったら名前のありがたみが無くなるだろうが!!!!
これ日本人だったら、「高木は初めて、妻・喜子の絵姿がないことに気づく。今まで喜子とばかり思っていた肖像は、よく見れば、喜子の妹・靖子のものだった。父・稔と母・喜子の間に義妹・靖子が入り、長男一郎、次男二郎へと続くその流れは、奇妙という以外に言葉がなかった……」で大変わかりやすいだろうが!!! フランス人は自分の子供に名前をつける時に読者のことは何も考えないのか!!!!
しかしこの先これを読んでいって果たして理解していけるのかとても心配である。ミステリーな展開になったとしても、名前が全く覚えられないためキャラクターが思い浮かばず、犯人がわかっても驚くどころか名前を聞いても最終的に誰だかわからないということになりかねん。ここは驚異の記憶術を使い、フランス人それぞれの名前を一郎二郎などに変換して覚えようか。それとも、ジョっちんとかクロちゃんとかアンちゃんマリちゃんと親しみやすいあだ名をつけて進めていったほうがよいのか。しかしクロちゃんだとあのクロちゃんを思い出してしまうな……。シリアスな話が全てギャグになってしまう……。
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こんにちは!!
九月半ばまでインドを旅して、日本に帰ってからはインドのことばかり考えてしまい、完璧にインドの魅力に取り付かれてしまっていたところ、「ふりむけばインディアン」のページを見つけて笑い転げながら読ませていただきました。
本当に面白くて感動しました(*><*)どうにかして作者さんとコンタクトを取りたく思っていたところ、ブログを発見したのでコメントさせていただいています。なのでブログの中身はあんまり見ていないのですが、作者さんは本当に面白い方なんでしょうね。本当にファンになってしまいました!
自己紹介を忘れていました!!ヒトミといいます。学生で仙台に住んでいます。もしよろしければインドのことなど、いろいろお話できたらと思っています!よろしくお願いします。では!
投稿: ひとみ | 2006年9月26日 (火) 16時24分
こんにちは
12歳の・・・の行でエロ小説かと思いましたが、ミステリーなんですね?
フランスの小説は理解しがたいです。
投稿: Taka | 2006年9月26日 (火) 17時03分
ひとみさんこんにちは。コンタクトとっていただいてありがとうございます。しかし、こういう場合はウソでも「ブログも読みました!」とか書くもんですよ!! 素直にあんまり見てないって書いてどうするんですか。まあ徐々にヒマなときにでも見てくださいませ。
takaさん、サド侯爵は何小説なのかわかんないんですけど、僕のイメージではSの語源になった人だから、なんか残酷で有名な人とかかなと思って、まさかエロ系とは思っていません。まだ全然読んでいないんでわかんないんですけど。これフランスのことだけど書いてるの日本人なんですよ。
投稿: 作者 | 2006年9月26日 (火) 22時58分